学術年鑑

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資料の交換・寄贈

早稲田大学は以前から収書の手段として、海外の諸大学機関と資料交換業務を行ってきました。主に日本研究の講座を有する海外の大学図書館から資料寄贈の要望も数多く寄せられています。また、国内で入手できない文献を海外各地から取り寄せるサービスを行なうと同時に、海外の図書館からの要望にも広く応じ、国際協力に努めています。今後とも、海外への寄贈および各機関との交換を推進することにより、国際協力と学術交流の振興に資することとしてゆきたいと考えています。

交換

早稲田大学図書館は、以前から収書の手段として、海外の諸大学機関と資料交換業務を行ってきました。
現在、本館が資料を交換している海外の機関は約360ヶ所にのぼり、国別では、「表1」に示す通り中国の85ヶ所を筆頭に、アメリカ、大韓民国、台湾、 ドイツ、 フランスと続いています。これらのうち、特に頻繁に資料交換を行っている主要機関は「表2」の通りです。海外の研究機関から送られてくる資料は、雑誌等の定期刊行物が主ですが、学位論文等の単行図書も少なくありません。本館から送っているものは、学内各学部・機関等で刊行されている学術雑誌を主としていますが、早稲田大学出版部刊行物等も発送しています。またいくつかの機関との間では、互いに重複資料リストを作成し、その中から希望する資料を交換することも行っています。
本館の2007年度の海外からの受贈資料数は、雑誌358誌(欧文153誌、ロシア語21誌、国語115誌、ハングル69誌)、図書787冊(欧文313冊、ロシア語222冊、中国語200冊、ハングル52冊)です。これらの受贈資料の中には,通常の購入ルートでは入手不可能なものや各機関の報告書等があり、学術資料収集上重要な意味をもっています。

表1 国別機関数
機関 機関 機関
Argentina 1 France 12 New Zealand 1
Australia 7 Germany 22 Pakistan 3
Azerbaijan 1 Greece 1 Philippines 3
Belgium 6 Hungary 3 Poland 4
Brazil 1 India 6 Romania 4
Canada 4 Israel 4 Russia 9
Chile 1 Italy 4 Sri Lanka 1
China, Hong Kong SAR 4 Kazakhstan 2 Sweden 3
China (People’s Republic of) 85 Korea (D.P.R.K.) 3 Thailand 1
China (Republic of) 25 Korea (Republic of) 43 Turkey 1
Cuba 2 Malaysia 1 Ukraine 1
Czech 2 Mexico 2 United Kingdom 10
Estonia 2 Moldova 1 United States 73
Ethiopia 1 Myanmar 1 Venezuela 1
Finland 2 Netherlands 1 Vietnam 1

寄贈

本館には、主に日本研究の講座を有する海外の大学図書館から資料寄贈の要望が数多く寄せられています。寄贈資料・返還資料のうち館蔵資料と重複したものの有効活用を図るため、これらの資料を海外の図書館等に寄贈しています。2007年度の主な寄贈先は「表3」の通りです。
本館は、今後とも海外への寄贈および各機関との交換を推進することにより、国際協力と学術交流の振興に資することとしてゆきたいと考えています。

表1 国別機関数
機関
Finland Exchange Center for Scientific Literature
France Bibliothèque de l’École Normale Supérieure
Bibliothèque Nationale de France
Germany Bibliothek des Instituts für Weltwirtschaft
Universitätsbibliothek Bonn
Hungary Library of Hungarian Academy of Science
Korea (Republic of) Academy of Korean Studies
Central National Library
Korea University Library
National Assembly Library
Yeungnam University Central Library
Romania Library of Romanian Academy
Russia Russian Academy of Sciences
Russian State Library
Scientific Library of Moscow State University
Sweden Stockholms Universitetsbibliotek
United States Columbia University Library
Cornell University Library
Harvard Yenching Library
Library of Congress
University of California at Berkeley Library
University of Chicago Library
University of Hawaii Library
University of Michigan Library
Yale University Library
中華人民共和国 北京図書館
中国国家図書館
北京外国語学院
北京大学図書館
復旦大学図書館
山東大学日本研究センター
台湾 四川大学図書館
国立中央図書館
国立台湾大学図書館
表3 主な資料寄贈先
発送年度 寄贈先大学 寄贈資料数
2007.04 早稲田渋谷シンガポール校
(Waseda Shibuya Senior High School)(Singapore)
120
2007.11 ヴェネツィア大学
(Dipartimento di Studi sull 'Asia Orientale Palazzo Vendramin dei Carmini) (Italy)
998

海外文献の入手と相互協力

早稲田大学図書館では、国内で入手できない文献を海外各地から取り寄せるサービスを行なうと同時に、海外の図書館からの要望にも広く応じ国際協力に努めています。1998年11月から開始された米国のOCLC-ILLシステムを利用して依頼・受付を行なうARL Japan Projectに本学はいちはやく参加して、アメリカ主要大学への日本資料提供に大きく貢献しました。その後、国立情報学研究所がNACSIS-ILLとOCLC-ILLシステム間リンクの運用を開始したことを契機として本学は、2002年4月からARL加盟館以外にも全面的に資料提供を開始しました。このことにより、海外からの申込み件数は飛躍的に増大しました。他に、ロシア国立図書館(旧レーニン図書館)とは長年にわたり別協定によるILLを実施していますが、2002年6月には高麗大学とも個別協定によるILLを開始しています。今後、海外への日本資料提供の意義はさらに高まるでしょう。

海外への依頼

海外への依頼は、昨年度に比べてわずかに減少しました。依頼数の内訳では、延べ人数でみると教員は減少、大学院生は増加という傾向がありますが、実数にはそれほど変化がなく、特定の利用者の依頼が多いです。OCLC-ILLシステムが主な依頼手段であることから、依頼先はアメリカが最も多いです。しかしそのほかにも、ドイツ、イギリスをはじめ、16か国への申込みを行い、利用者の幅広い要求に応じました。機関ごとにみると、イギリス図書館(BL)、ロシア国立図書館、ベルリン国立図書館が上位3位までを占めました。4位以下には、米国の大学図書館が続きます(UCLA、ウィスコンシン、シカゴ、デューク、ハーヴァード等)。BLはイギリスへの申込みの大部分を占めています。豊富な蔵書とともに、預託金制度が利用でき、文献到着も早くて便利なことがその理由です。海外への料金支払いの方法は図書館毎に異なり、銀行の場合手数料が高いため,郵便為替やIFLA voucher など,他の支払い方法を優先しています。謝絶される主な理由は貸出対象外資料、雑誌の欠号、参照不完全などです。相手館からの未回答、郵送の遅延や行方不明、間違った資料の到着など、個別に解決しなければならない問題もしばしば起こり、迅速に利用者に資料を提供できない場合も多いです。

海外への依頼

()は昨年度数 *は内数

処理件数 依頼者内訳 処理状況 主な依頼先
申込数
(再依頼含む)
615
(639)
延べ人数
教職員
123
(229)
文献到着 490
(422)
アメリカ 265
(224)
申込取消 -37
(-64)
延べ人数
大学院学生
485
(381)
*資料の寄贈 0
(0)
ドイツ 112
(45)
前年度よりの
継続
41
(32)
延べ人数
学部学生
6
(15)
*資料の借用 131
(110)
イギリス 83
(189)
合計 619
(607)
延べ人数
その他
1
(14)
*複写物入手 359
(320)
ロシア 70
(8)
依頼方法内訳
(当年度申込み分)
OCLC
280(223)
fax
10(72)
WWW等(BLDSC等)
98(198)
E-mail
112(66)
郵送
78(14)

578
(573)
延べ人数
合計
615
(639)
謝絶 66
(136)
カナダ 19
(6)
実人数
教職員
47
(42)
依頼中 58
(41)
オランダ 10
(13)
延べ人数
大学院学生
61
(83)
その他
(キャンセルなど)
5
(8)
フランス 9
(10)
実人数
学部学生
5
(5)
合計 619
(607)
他9カ国 10

海外からの依頼受付

2007年度受付処理数は、前年度より増加しました。2002年度OCLC-ILLでの全面的受付を開始し、ILL方針をHP英語版に掲載したことなどにより、当館への申し込みは世界的に定着したといえます。国別ではアメリカが圧倒的に多いことは変わりません。機関別でみても、ウィスコンシン、UCLA、イリノイ、ミシガン、南カリフォルニアなど、上位16機関はすべてアメリカの大学図書館です。海外への提供資料の大半は日本語の図書・雑誌論文ですが、洋資料も1割程度あります。謝絶理由の大部分は貸出対象外資料(雑誌、明治期図書、参考図書、学位論文、アメリカで多数所蔵されている洋書)、それについで料金超過です。書誌事項が不備な依頼も多いですが、日本語資料については、極力調査して対応するようにしています。また、本学が所蔵していない資料については、できる限り所蔵館を紹介し、海外への日本語資料の提供に努めています。

海外からの依頼受付

()は昨年度数数 *は内数

処理件数 貸出 複写 申込機関国別数
提供 810
(836)
368
(353)
1178
(1189)
アメリカ 2261
(1935)
謝絶 1011
(966)
458
(286)
1469
(1252)
カナダ 103
(62)
転送 0
(0)
0
(0)
0
(0)
オーストラリア 64
(65)
申込み合計 1821
(1802)
826
(639)
2647
(2551)
その他11カ国 219
(257)

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