早稲田大学 研究力強化本部 【文部科学省 研究大学強化促進事業】

イベント・活動報告等

Routledge‐WIAS出版プロポーザルセミナー(11/22) 報告


 プログラム
 11:00-12:00 講演(発表40分、質疑応答20分)
 講演者:Ms. Christina Low, Routledge Commissioning Editor
 タイトル:“Scholarly Book Publishing for an International Audience”
 12:00-13:00 交流会
 13:15-14:15 個別面談
 担当:Ms. Christina Low and Ms. Yongling Lam, Routledge
 Commissioning Editor

参加者からのコメントはこちら


海外著名学術出版社Routledgeの編集者2名(Ms. Christina Low、Ms.Yongling Lam)を招へいし、
書籍出版を希望する若手研究者を対象に出版プロポーザルに関するセミナーを開催した。

講演会では、Routledge社の紹介のあと、商業ベースの出版社と大学出版社の違いや、現在の学術出版の状況、
論文掲載ジャーナルと書籍に対する研究者の意識の変化や、書籍出版にあたり適切な出版社を選択するポイント、
プロポーザル作成からピアレビューを経て出版に至るまでのプロセスなど、将来書籍出版を希望する研究者に非常に有益な説明があった。
会場からは多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われた。

講演会終了後に実施した交流会には、講演会出席者の半数以上が参加した。
参加者はRoutledge社の編集者2名と積極的に名刺交換を行いつつ、さらに質問を投げかけるといった姿が多く見られた。
また、参加者同士の交流も深まり充実した交流会となった。

個別面談は事前予約制で実施し、当日予約を含め8名が参加した。1名15~20分程度で、
Ms. Christina Low、Ms. Yongling Lamにそれぞれ4名ずつの面談をお願いした。
参加者は、自身の作成中の原稿を持ち込んだり、構想について意見を求めたりしながら、より具体的な指導を個別に受ける機会を得ていた。
講演会を含め、参加者からは大変勉強になったとのコメントがあった。
なお、若手研究者向けのセミナーではあったが、博士課程の学生、助手、助教、講師、准教授のほか、
今後の学生指導や自己を目的とする教授クラスの参加も見られた。


■参加者からのコメント

-This seminar was a wonderful learning opportunity for a Ph.D. student like myself.
I am grateful for not only learning about the publishing process but also the individual consultation. Thank you!
(S.Aさん)

- 研究者としての一歩を踏み出したかどうかという立場の自分にとって、英語での書籍の出版など、実現するかどうかも
分からないまだまだ先の遠い話である。そうではあるが、先生たちからは、私の世代の私の専門分野(国際法)の研究者は、
英語で出版していく必要があるとの指導を受け、また、出版社がRoutledgeという、国際海洋法を学ぶ私にとっては
なじみ深い出版社であったこともあり(Routledge Advances in Maritime Researchというシリーズがあるため)、表題のセミナーに参加させて頂いた。
セミナーでは、Routledge社の編集者からのプレゼンとそれに対する質疑応答が行われた。

プレゼンでは、英語での書籍を出版するにあたりRoutledge社の場合、どのようなステップをどのくらいの時間で
もって進めていくかといったことだけでなく、出版社の選び方のような、必ずしもRoutledge社のみに限定されない一般的な、
それこそ出版を希望する者の側に立った説明が行われ、大変勉強になった。

また、セミナー後のレセプションにおいては、編集者の方々と直接話す機会があった。
現在日本語で執筆している博士論文を英語で出版するとなった場合に
出版社が気にする点や上述したシリーズについての話等、
具体的な話をすることができ、英語での出版に対する意欲が高まった。
最後になってしまったが、このような機会を下さったWIASさんに改めて感謝を申し上げたい。
(瀬田 真:法学学術院比較法研究所・助手)


 -プロポーザルをまだ提出していない段階で、エディターの方と実際に一対一でお会いして
 自らの研究について直接説明し、さらにプロポーザル作成に関する助言もいただける機会
 を得ることができるとは、想像していませんでした。
 同時に、プロポーザル提出からその後の審査、そして出版にいたる過程について、詳細を
 理解することもできました。

個人面談では、自分の希望と今後の原稿作成の予定について、
率直にお伝えし、また同じく率直な返答をいただけたことが、最大の成果でした。
通常、エディターの方に接触するまでに、すでに高いハードルがある場合が少なくないと思うのですが、
今回の機会は文字通り破格であったと言えるのではないかと考えます。

出版審査に通るか通らないかに関わらず、こうしたセミナーの開催は、研究者個々人にとって実に得難いものであり、
また出版審査に関する様々な理解を深める絶好の機会となると思います。
今後も、継続して行われることを期待したいと思います。
 (飯山知保:高等研究所 准教授)

« 一覧へ戻る