早稲田大学理事で明治期を代表する歴史学者吉田東伍博士の遺愛の書は、大半が早稲田大学図書館等に寄贈されたと信じられていたが、博士の実家である新潟県新津市の吉田文庫には、博士自筆ノート類を初めとする貴重資料が保存されており、科学研究費・基盤Aの研究の一環で同所を訪れた竹本は、影写本『三道』を初めとする数々の貴重資料を発見した。博士の手沢本・書写本・ノート類には、関東大震災で原本の消失したものなどを複数含んでいて、きわめて貴重である。本文庫の調査は、その後二一世紀COE事業に移行して、現在も継続中である。なお吉田文庫は二一世紀COE演劇研究センターと研究協力を目的とした提携関係にある。