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氏名:
メルバー琢磨 (Takuma Melber) |
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国籍: ドイツ |
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| 早稲田大学の所属大学院・研究所 |
国際学術院 アジア太平洋研究センター |
| 本国での所属機関 |
歴史学専攻 ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ |
| 早稲田での滞在期間 |
2010年9月から2011年8月まで |
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研究テーマ
日本の東南アジア占領政策1942-1945 (博士論文として執筆中)
生い立ちと研究について

訪問研究者用オフィスにて
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ドイツ人の父と日本人の母の間に生まれた私は、ドイツ南部にある、のどかな町シュヴェービッシュ・ハルで育ちました。高校を卒業し、町の病院での奉仕活動(民間役務)を終えた後、2003年にヨハネス・グーテンベルク大学マインツに入学しました。活版印刷術を発明したヨハネス・グーテンベルクにちなんで命名されたこのマインツ大学では、中世・近代史、および古代史と社会学を学びました。2006年の夏はスイスのチューリッヒ大学で1学期を過ごしました。その2年後の2008年の夏には、ロンドンの英国立公文書館、大英図書館、帝国戦争博物館で研究を行いました。そこで得た一次資料(原典)をもとに修士論文「日本占領下のマラヤとシンガポール1942-1945:協力と抵抗」を執筆し、軍事学の2009年度ヴィルヘルム・ダイスト賞を受賞しました。卒業したのは2009年です。
その後、ロータリー財団国際親善奨学金を獲得したので、2010年9月から早稲田大学の訪問研究者として1年間研究する機会を得ました。ロータリー財団と、この奨学金プログラムに私を推薦してくださったヴィースバーデン・ロータリー・クラブにはとても感謝しています。また、私の指導教官ソンケ・ナイツェル教授の助言や協力に対して、そして日本でのホストとなってくださった東京ロータリークラブと、すべての面でいつもお世話になっている同クラブの田中栄次郎氏に心からお礼を申し上げたいと思います。
現在は早稲田大学のアジア太平洋研究センターで、博士論文「日本の東南アジア占領政策1942-1945」のための研究を行っています。私の目標は、相対的な視点から修士論文の成果を拡大すること、日本語で書かれた一次資料や出版物を活用すること、日本の歴史学者だけでなく、私の研究分野に近い他の国からの研究者からも助言を得ることです。早稲田で私を受け入れてくださったのは、第二次世界大戦中の日本の占領期間についての第一人者である後藤乾一教授です。後藤先生の研究分野は日本統治下のインドネシアとポルトガル領ティモールの歴史まで及んでいることから、日本での受け入れ研究員の方を探していたとき、どうしても先生のところで研究したいと思いました。そして今、常に協力と援助の手を差し伸べてくださる先生のようなすばらしい方にお会いできて、本当に嬉しく思っています。先生のご親切に感謝するとともに、助言を受けられることを光栄に思っています。
後藤先生はセンターの訪問研究者用のオフィスに机を用意してくださり、西島重忠コレクションの資料へのアクセスも得ることができました。最も感銘を受けたのは、全体にわたってよく分類され、まとめられたライブラリシステムを持つ早稲田大学図書館です。ここには私の研究テーマに関連しためずらしい資料もたくさん揃っています。また、早稲田大学が便利な場所にあるため、国立公文書館や防衛省防衛研究所、その他多くの研究所や資料館にも簡単に行くことができます。ですから、特に強調するまでもありませんが、早稲田大学での私の研究は全体を通じて大変順調に進んでいます。

横浜港

二重橋
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日本を知ることは自分を知ること
日本の親戚から受ける支援以上に早稲田の関係者から多くのアドバイスをいただいたので、東京での生活には迅速に適応できました。私は半分日本人ですが、今回はまだ3度目の来日にすぎません。大人になってからは初めての来日で、夏休みに過ごした数週間よりも長く滞在することも初めてだったのです。日本にいる間に日本の歴史や社会、文化、自然などについて学びたいと思っています。和食を食べるのも料理するのも好きなので、日本の食文化も学びたいです。さらに興味があるのは、歴史的な場所や博物館を訪ねること。東京では上野の国立博物館、靖国神社境内にある戦争博物館の遊就館、そしてあまり知られていませんが、新宿住友ビル内の第二次世界大戦の日本とシベリア抑留の歴史に関する平和祈念展示資料館を訪ねることをお勧めします。また、私は旅行が大好きで、すでに鎌倉や京都の神社仏閣、横浜港など歴史的な場所も訪れました。2011年の8月には西日本まで足を延ばし、広島平和記念式典に参加したり、旧帝国海軍の拠点、呉を訪れたりする計画です。日本の文化を探求することは、私にとって視野を広げるだけでなく、自分自身のルーツをもっとよく知ることも意味するのです。

平安神宮

金閣寺
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研究活動と歴史への一般的な興味、特に近代日本史と第二次世界大戦史以外のことで関心があるのは、なんといってもスポーツです。運動することが好きで、ドイツではハンドボールチームに所属しています。残念ながらアジアではハンドボールはあまり人気がないので、日本の友達とサッカーをして、身体を鍛えています。またドイツ・ブンデスリーガのサッカーの試合などスポーツ観戦も大好きです。東京では、早稲田大学の野球の試合や相撲の秋場所などを見学し、すでに日本のスポーツ文化に触れる楽しみも覚えました。もちろんこれからも早稲田にいる間は、運動したり、Jリーグの試合観戦に出かけたり、富士登山などをするつもりです。
「早稲田魂」
ここで、早稲田大学の先生や職員のみなさんからいつも心のこもった、快適なサポートをいただき、うれしい驚きを覚えていることを特筆したいと思います。おかげで早稲田に来た最初の日からキャンパスライフ、イベント、おもてなしを楽しんでいます。特にボウリング親睦会やクリスマス会など、国際部の親切で協力的なスタッフが準備してくださったイベントでは、世界中の研究者たちと学際的、国際的なつながりを作るだけでなく、親しく話したり、一緒に楽しんだりする機会をいただきました。ひたむきな研究、高いレベルでの適切なアドバイス、包括的なサポート、その他のプログラムや親しみやすさなどを全部合わせたものが、私にとって早稲田ライフを忘れがたい経験にしているのです。
最後になりましたが、早稲田大学は世界にあるその他多くの大学の中の単なるひとつではないことにも気がつきました。少なくとも11月のある日、学生も研究者も教授もスタッフもみんな一緒に腕を組んで校歌を合唱し、祝い合った早稲田祭2010のメインステージの前に立って以来、そう思うようになったのです。この和気あいあいとしたコミュニティの一員であること、そして私が呼ぶところの「早稲田魂」を毎日経験できることを光栄に思い、嬉しく思っています。
ドイツで博士論文を書く間も早稲田大学とのコンタクトを続け、日本の歴史学者との協力関係を深めていきたいと思っています。もちろん、将来において早稲田大学で研究する機会があれば、ぜひ戻ってきたいです。
後藤教授と
学会論文発表業績
1. Zwangskollaboration und Widerstand: Überseechinesen in Malaya und Singapur unter japanischer Besatzung. Workshop Der Zweite Weltkrieg als Globaler Konflikt des Deutschen Komitees für die Geschichte des Zweiten Weltkrieges, Helmut-Schmidt-Universität in Hamburg, 9./10. Oktober 2009.(「強制的協力と抵抗:日本軍占領下のマラヤとシンガポールにおける華僑」2009年10月ヘルムート・シュミット大学ハンブルグでのワークショップ「世界紛争としての第二次世界大戦」第二次世界大戦史ドイツ委員会主催)
2. Militärischer Widerstand gegen die japanische Besatzung der malaiischen Halbinsel, 1942-1945: Die Malayan People´s Anti-Japanese Army. Workshop Strategien gegen imperiale Herrschaft. Wissenstransfers, Informationswege und Formen des Widerstandes, Universität Bern, 3.-5. Juni 2010. (「マレー半島における日本軍占領に対する軍事的抵抗 1942-1945:マレー人の反日軍」2010年6月ベルン大学ワークショップ「帝国指導部に対抗する戦略。情報伝達、通信網、抵抗の形態」)
3. Living between coercive collaboration and resistance: The Overseas Chinese community in Malaya and Singapore under the rising sun. 21st International Congress of Historical Sciences: Conference of the International Committee for the History of the Second World War: The experience of occupation, 1931-1949. Comparative Perspectives on the Asian and European Theatres of War, Amsterdam, 25./26. August 2010.(「強制的協力と抵抗の間で生きる:日本占領下のマラヤとシンガポールにおける華僑コミュニティ」2010年8月アムステルダム、第21回国際歴史学会議:第二次世界大戦史の国際委員会議「占領の体験1931-1949、アジアとヨーロッパの戦域に関する比較展望」)
発表予定
Allied studies concerning morale, psychology and mindset of Japanese POWs in World War II. The Fifteenth Asian Studies Conference Japan (ASCJ 2011), International Christian University (ICU), Tokyo, 25./26. June 2011.(「第二次世界大戦の日本人捕虜の士気、心理、思考についての合同研究」2011年6月国際基督教大学(ICU)第15回日本アジア研究会(ASCJ 2011))
その他
Rotarian speeches concerning Germany and Japan, hold and will be hold in several Rotary Clubs in Germany and Japan (in English, German and Japanese)(在ドイツ、在日本のロータリークラブでのドイツと日本に関する講演(英語、ドイツ語、日本語)
出版業績
In conjunction with Alexander Röllig: Auf Rommels Spuren im Ersten Weltkrieg: Exkursion ins italienisch-slowenische Grenzgebiet am Isonzo (20.-24.Juni 2007). In: Newsletter Arbeitskreis Militärgeschichte e.V., Band 29, Düsseldorf 2007. Alexander Rölligとの共著。(第一次世界大戦のロンメルの足跡:イソンツォ川のイタリア・スロベニア国境地帯の現地調査)2007年デュッセルドルフ。
Die Schlacht: Konzeptionen und Ziele. In: Josef Johannes Schmid (Hg.): Waterloo – 18.Juni 1815. Vorgeschichte, Verlauf und Folgen einer europäischen Schlacht. Bonn 2008.(「戦い:概念と目的(1815年6月18日ワーテルローの戦い)」2008年ボン)
Die Kelheimer Befreiungshalle Ludwigs I. von Bayern: Ein bayrisch - deutsches Monument der Freiheit. In: Verhandlungen des Historischen Vereins für Niederbayern, Band 133. Landshut 2008.(「バヴァリアのルードヴィヒI世が建造したケルハイムの解放記念堂:バヴァリアとドイツの自由のモニュメント」2008年ランツフート)
出版予定
Mangas als Impulsgeber für die Geschichtswissenschaft?! Das Beispiel Barfuss durch Hiroshima. In: Klaus Farin, Ralf Palandt (Hg.): Rechtsextremismus, Rassismus und Antisemitismus in Comics, Berlin 2011.(「科学史のパルサーとしてのマンガ『はだしのゲン』を例として」2011年ベルリン)
Verhört: Alliierte Studien zu Moral und Psyche japanischer Soldaten im Zweiten Weltkrieg. In: Christian Gudehus, Sönke Neitzel, Harald Welzer (Hg.): „Der Führer war wieder viel zu human, viel zu gefühlvoll.“ Der Zweite Weltkrieg aus der Sicht deutscher und italienischer Soldaten. Frankfurt am Main 2011.「尋問されて:第二次世界大戦の日本人捕虜の士気と心理に関する合同研究」2011年フランクフルト・アム・マイン)
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