Ryo Takahashi

研究紹介

計量分析によるエビデンスと現地への理解を基に
貧困削減や環境保全に効果的な政策への理解を深める

高橋研究室では、開発途上国を対象に「森林資源管理」や「農業技術」に関する実証研究に取り組んでいます。
現場での観察や対話、データ収集を重視し、現実的かつ合理的な政策提言を目指します。

最近の研究テーマ

これまでの研究紹介

所有権制度と森林資源管理01

どの所有形態が最も効果的に森林資源を管理できるのか?この疑問に対し、経済学の分野では、古くから私有制度と共有制度の間での議論が続いてきました。一方、近年、多くの途上国において共有制度を用いた森林管理制度の導入が進んでいます。しかし、本当に共有制度は万能なのでしょうか?共有制度によって森林資源は回復するのでしょうか?
本研究室では、森林地域の土地所有権の違いに注目し、私有制度と共有制度が資源量に与える影響の検証に取り組んできました。また、新しい所有形態として、私有制度と共有制度を組み合わせた混合所有制度を提言し、混合所有制度を導入する社会実験を実施するなど実証研究に取り組んでいます。

森林コーヒー認証制度:
効果と普及
02

我々の生活にも馴染み深いコーヒーは、伝統的にはアグロフォレストリーと呼ばれる自然と調和した農法で生産されてきました。森林コーヒー認証制度では、伝統農法を推奨することで環境保全の達成を目的としています。通常、認証コーヒーは市場価格よりも高値のプレミアム価格で販売されるため、経済と環境の両立が可能と考えられています。
本研究室では、認証の影響評価、および認証コーヒーの普及要因という2つのテーマに取り組んできました。影響評価では、衛星画像から森林面積や質を特定し、認証導入の効果を検証しています。普及要因では、日本において自動販売機を用いた社会実験を実施し、消費者の購買要因の検証を行っています。

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