オペラ/音楽劇研究所 研究所について

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◆研究所長挨拶


オペラ/音楽劇研究所の今後(2016年度新体制を迎えて)


オペラおよび音楽劇を題材とした研究は、文芸・音楽・歴史・演劇・美術など各分野で個々に進められてきましたが、その中でも総合芸術としての特性を考慮した研究と言えるものは限られてきました。とりわけオペラについては、それが含有する各芸術やそれを取り巻く社会に対する学際的な知識だけではなく、その骨格たる音楽についての専門的な知識をも必要とするため、研究が難しいとされてきました。その一方で21世紀に入ってからというもの、オペラ研究の観点が音楽分析や台本精読に留まらず多様化しているのも確かで、オペラ研究者は今後さらに広い知識と深い洞察を求められることとなるでしょう。

 オペラ/音楽劇研究所はこうしたオペラ研究の現状を鑑みて、当研究所がオペラ研究の成果あるいは研究に必要な知識の集結する場となり、研究者達の情報交換の場となることを目指します。また各研究者の成果が机上の空論となることのないよう、上演現場との積極的な交流を図りたいと思います。こうした目標を達成すべく、当研究所は今後も定期的な例会とワーキンググループの実施によって良質の研究成果を出しつつ、不定期の上演イベントを通じてその研究成果を現場へと還元してゆきたいと思います。

 また、今年度はイスラエルのテルアビブ大学との共同企画で、サティ《ソクラテス》の上演とそれに関わる講義・シンポジウム等のイベント開催が実現しました。この企画を皮切りに、当研究所は国内活動に留まらず、国際的にもオペラ/音楽劇研究の向上に貢献できるよう努めてまいる所存です。

所長 荻野 静男 (早稲田大学教授)


オペラ/音楽劇研究所の設立について(2011年設立当時)


 オペラ/音楽劇は舞台芸術の一分野として、古くから各国の文化生活に大きな影響力を及ぼしてきました。しかし学術面でみると、それにふさわしい研究が本格的に開始されるのは、ようやく1980年代前後と新しく、オペラ/音楽劇研究はかなり後発の学問分野といえるでしょう。それだけにこの分野における、近年の諸外国での研究の著しい進展ぶりには目を見張らされ、喜ばしくも感じます。ただ私たちにとっての問題は、依然として日本では世界的なこの潮流に乗り切れず、オペラ/音楽劇研究は大きく立ち遅れ、アカデミズムの世界で確固とした存在感を示すには至っていないことです。

 私たちはこうした現状を強く意識しながら、2002年度から始まった早稲田大学演劇博物館の『21世紀COE』プログラムで『オペラ/音楽劇の総合的研究プロジェクト』を立ち上げ、その成果を後続の『グローバルCOE』にも引き継ぎながら、オペラ/音楽劇研究の現状に一石を投じるべく、合計100回を超える研究会や2度の出版事業を通じて共同研究を推進してきました。10年に及んだ二つのCOEの主要な目的は、若手研究者の養成と研究拠点づくりでしたが、このプロジェクトの参加者を中心に設立された、まさにその果実にほかならない本研究所は、今後さらに全国学会の形成や『オペラ/音楽劇学』の確立といった将来像をも展望しつつ、日本におけるオペラ/音楽劇研究の強固な拠点の一つとして、多彩な活動を繰り広げて行く所存です。

設立時所長 丸本 隆 (早稲田大学名誉教授)




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