20世紀メディア研究所    The Institute of 20th Century Media
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■■【2008年】■■     
「日中ジャーナリズム研究サミット」開催

師走の慌ただしさのなかですが、講演会とシンポジウムのお知らせです。
12月21日から23日にかけて、早稲田大学政治学研究科と復旦大学新聞学院・中国伝媒大学広告学院による「日中ジャーナリズム研究サミット」が開催されます。
20世紀メディア研究所も共催をしており、どなたでも自由に参加できます。

● 2008年12月21日(日)
  ≪日中ジャーナリズム研究サミット@≫
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         租界のメディア
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  主催 早稲田大学政治学研究科/復旦大学新聞学院(中国)
  共催 早稲田大学現代政治経済研究所/早稲田大学政治経済データベース推進研究所/
      20世紀メディア研究所/中国伝媒大学広告学院
  協力 兜カ生書院
  会場 早稲田大学早稲田キャンパス3号館二階第一会議室

講演会 13:00〜17:30
         司会進行:川崎賢子(文芸評論家)

  歓迎の辞 佐藤正志(早稲田大学政治学研究科長・教授)

  講演@ 山本武利(早稲田大学教授)
         /日本の謀略新聞――『大陸新報』と『東亜新報』

  講演A 黄 瑚(復旦大学教授)
         /上海「孤島」期(1937.11-1941.12)租界当局のメディア政策について

  講演B 黄 旦(復旦大学教授)
         /租界が中国新聞業に及ぼす影響について

特別講演 黄 昇民(中国伝媒大学広告学院長・教授)
         /歴史資料を用いたメディア研究の可能性について

●2008年12月22日(月)〜23日(祝)
  ≪日中ジャーナリズム研究サミットA≫
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     スポーツとメディア
  その政治性と商業性――オリンピックを中心に
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  主催 早稲田大学政治学研究科/中国伝媒大学広告学院(中国)
  共催 早稲田大学現代政治経済研究所/早稲田大学政治経済データベース推進研究所/
      20世紀メディア研究所
  協力 兜カ生書院
  会場 早稲田大学早稲田キャンパス26号館多目的講義室(大隈記念タワー地下1階)

12月22日(月)10:30〜17:30
   司会進行:山本武利(早稲田大学教授)

第 一 部 【総  論】  10:45〜12:30
  報告:張 国良(上海交通大学教授)
         /2008年中国オリンピック報道の効果について
     小林宏一(早稲田大学教授)
         /オリンピック開会式を考える――セレモニーからショーへ
     崔 保国(清華大学教授)
         /オリンピックから見る中日両国の若者たちのメディア利用法について

    コメント:瀬川至朗(早稲田大学政治学研究科教授、
                Jスクール プログラム・マネージャー)

第 二 部 【イメージ】  14:15〜17:15
  報告:伊藤 守(早稲田大学教授)
        /北京オリンピック、日本のアスリートをめぐるメディア言説
     田中東子(早稲田大学講師)
        /スポーツにおける身体表象とジェンダー
     何 輝(中国伝媒大学副教授)
        /事件、解読およびその結果
         ――欧米主流のメディアによる北京オリンピックの解読から見る
            国際関係の新たな勢い

     コメント:梅森直之(早稲田大学教授)
     論点整理:土屋礼子(大阪市立大学教授)

12月23日(火・祝)10:30〜18:00
   司会進行:山本武利(早稲田大学政治学研究科教授)

第 三 部 【政治とスポーツ】  10:45〜12:30
  報告:坂上康博(福島大学教授)
        /『民族の祭典』のインパクト――日本での上映と政治性
     谷川建司(早稲田大学教授)
        /ベルリン、東京、北京――オリンピック映像と演出を巡る政治的議論
     竹内幸絵(サントリー(株)/神戸大学博士後期課程)
        /2つの東京オリンピック――広告グラフィズムの変容とプロパガンダ

     コメント:田中孝彦(早稲田大学教授)

第 四 部 【政治性と商業性】  14:15〜17:45
  報告:鐘 以謙(中国伝媒大学教授)
        /中国スポーツの性格
     劉 英華(中国伝媒大学教授)
        /この30年間に中国のスポーツマーケティングを見る
     李 双龍(復旦大学教授)
        /2008年オリンピック関連研究から見る中国の世論調査の現状と課題

   コメント:土屋礼子(大阪市立大学教授)

 全体議論

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  『占領期雑誌資料大系』
    「大衆文化編」<岩波書店刊、A5判、定価5,985円>
      編者代表:山本武利
      編集委員:石井仁志・谷川建司・原田健一〕
    第1巻「虚脱からの目覚め」/第2巻「デモクラシー旋風」

・岩波書店のホームページ(http://www.iwanami.co.jp/ )に、詳しい紹介が掲載されています。
 トップページから、シリーズを選びリストより「占領期雑誌資料大系」をお選び下さい。

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  ◎ 『Intelligence』10号は「特集:戦争と文化財・資料――その略奪と行方」を特集テーマとしています。定価1,800円<税別>です。
 紀伊國屋書店はじめ、全国の書店にてご注文をお願いいたします。

日中ジャーナリズム研究サミット
オリンピック開会式を考える ―― セレモニーからショーへ ――
関連資料集
小林宏一

「日中ジャーナリズム研究サミット」には多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。
ご報告いただきました小林宏一教授の関連資料集は こちらです。

「在日」作家、立原正秋 民族名の小説発見

 11月26日に、『占領期雑誌資料大系』「大衆文化編」第2巻「デモクラシー旋風」<岩波書店刊>が発売されましたが、次のシリーズである「文学編」の編集作業も着々と進んでおり、メンバーの一人である川崎賢子さんが発見した資料の記事が、共同通信で全国に配信されるとともに、追加取材を受けて『朝日新聞』に掲載されました。
 既にご存じの方も多いことと思いますが、『朝日新聞』2008年11月1日の記事をご紹介します。

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   「在日」作家、立原正秋 民族名の小説発見
     ――立原正秋「自由朝鮮」49年2月号に掲載された金胤奎の「ある父子」
                          ( 『朝日新聞』2008年11月1日 )
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 『白い●粟(けし、●は貝二つの下に缶)』や『冬の旅』などの小説で知られる直木賞作家立原正秋(1926〜80)が、本格的に作家活動をする前の49年に民族名の金胤奎(キム・イュンキュウ)で小説を雑誌に発表していたことがわかった。48年に立原の筆名で詩を発表していたことも判明、作家としての美意識を確立する前の試行錯誤や民族意識の揺らぎがうかがえる。
 米国メリーランド大の「プランゲ文庫」をデータベース化している研究者の一人、早稲田大学非常勤講師の川崎賢子さんが調査した。同文庫は連合国軍総司令部(GHQ)が検閲のため集めた日本の出版物を所蔵している。
 通名の〈金井正秋〉で46年8月の「たきつけ」創刊号に小説「木犀(もくせい)の匂(にお)ふ頃」(未完)、12月の第2号にエッセー「たきつけ」(断片)、〈立原正秋〉で「詩誌二十世代」48年12月号に詩「売買」、詩誌「原始林」49年7月号に詩「扉」、〈金胤奎〉で49年の「自由朝鮮」2月号に小説「ある父子」の5編が確認された。
 立原正秋の筆名で活字になったのは、51年の雑誌「文学者」掲載の「晩夏――或は別れの曲」が最初の小説とされていた。だが今回の調査で48年にはすでに立原名で詩を、49年には民族名で小説を発表していたことがわかった。
 これらの発表時期、在日韓国朝鮮人は帰国するのか残るのか、いずれにせよ北か南かを選ばざるを得ない岐路にあった。立原にとっては「詩か散文か、立原か金かという分かれ目の時期だったのだろう」と川崎さんは見る。
 中編小説「ある父子」は、日本の支配下にあった立原の生まれ故郷(慶尚北道)を舞台に、父の病に困窮する朝鮮人少年の視点で虐げられた側の貧困と悲哀を描く。日朝混血の少年の孤独を描いた75年の自伝的小説「冬のかたみに」と視点は違うが、舞台は同じで、設定をずらしながら登場人物の名前や身体の特徴など共通点する点が多い。
 立原は世阿弥に傾倒、能など中世の美を文化の粋とし、それを失っていく高度成長期の日本社会を批判した。両親とも日韓混血としていたが、2人は朝鮮人で、晩年には自らの民族名を金胤奎と明かしていたともいう。経歴も含め、作家立原正秋のイメージを自ら形成していくなかで封印された〈金胤奎〉の作品が、後の自伝的作品と合わせ鏡の状態にあることは興味深い。
 川崎さんは「この立原の振幅は、日本と韓国という二項対立ではなく、多文化、多言語性など外側から大きく位置づけることが可能になっている。今なら、文化と歴史のハイブリッドな表象ととらえられる」という。
 プランゲ文庫の研究は山本武利早稲田大教授が中心となり、分類精選した資料を『占領期雑誌資料大系』(岩波書店)として刊行中。「大衆文化編」に続いて、来秋「文学編」の刊行が始まり、「ある父子」も収録する方針で編集が進んでいる。(吉村千彰)

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  『占領期雑誌資料大系』
    「大衆文化編」<岩波書店刊、A5判、定価5,985円>
      編者代表:山本武利
      編集委員:石井仁志・谷川建司・原田健一〕
    第1巻「虚脱からの目覚め」/第2巻「デモクラシー旋風」

・岩波書店のホームページ(http://www.iwanami.co.jp/ )に、詳しい紹介が掲載されています。
 トップページから、シリーズを選びリストより「占領期雑誌資料大系」をお選び下さい。

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  ◎ 『Intelligence』10号は「特集:戦争と文化財・資料――その略奪と行方」を特集テーマとしています。定価1,800円<税別>です。
 紀伊國屋書店はじめ、全国の書店にてご注文をお願いいたします。


代表 山本武利が 「語る」 : 『占領期雑誌資料体系』(岩波書店)

★ 『占領期雑誌資料体系 大衆文化編』第1巻(石井仁志・谷川建司・原田健一編)は
  好評発売中です。
  第2巻は11月26日に発売されます。

★ 2008年10月27日付『毎日新聞』朝刊に、本研究所山本代表が受けた
  以下のインタビュー記事が掲載されました。

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  ● 「語る」 :山本武利さん
         ―― 『占領期雑誌資料大系』の出版開始

 ◇ 新時代の庶民の希望、リアルに
 占領期に、GHQ(連合国軍総司令部)が検閲した日本の出版物を集めた米国の「プランゲ文庫」の中から雑誌記事を精選し、解説を加えた『占領期雑誌資料大系 大衆文化編』(全5巻、岩波書店)の刊行が始まった。「生活難にもかかわらず創刊された数多くの雑誌には、軍国主義から解放された庶民の新時代への希望が表現されている」と語る編集代表の山本武利・早稲田大教授(メディア史)に聞いた。【岸俊光】

 ◇空白埋めるプランゲ文庫
 米メリーランド大にあるプランゲ文庫の名は、GHQ参謀第二部の戦史室主任歴史課長だったゴードン・W・プランゲ博士(1910〜80年)=写真・米メリーランド大図書館提供=に由来する。
 GHQは終戦から約4年間、検閲のために日本の新聞、雑誌、図書を強制的に提出させ、すべて保管していた。プレスコード(GHQによる新聞統制基準)に基づき多くは事後検閲だったが、検閲の存在自体は隠されていた。検閲終了後、資料の価値に注目した歴史学者のプランゲ博士が勤務先のメリーランド大に譲渡するよう尽力した。米国に送られた出版物入りの箱は約500に上ったという。
 膨大な資料群が注目されるようになったのは、70年代初めに東京大空襲などの調査で日本人が訪れたのがきっかけだった。最初期の研究者に、72年度毎日出版文化賞受賞作『戦後雑誌発掘』の編著者、福島鋳郎氏や文芸評論家の江藤淳らがいる。日本人の図書館司書の活躍も大きかった。山本教授が福島氏の紹介で訪問したのは81年のことだ。  当時、資料は未整理で、メリーランド大でも保管に困る状態だった。「熱心に通う日本人研究者が価値を教えたようなもの」と山本教授は説明する。プランゲ文庫と大学が正式に命名したのは78年だった。
 ではプランゲ文庫の価値はどこにあるのだろうか。
 「占領期の出版物はほとんど失われてしまった。国会図書館が所蔵する同時期の雑誌のタイトル数はプランゲ文庫の20%強という調査結果もある。地方の出版物に強いのも特色だ」
 国会図書館の出版物納入制度が始まったのは48年になってからで、この時期は空白域にあたっている。
 96〜99年に、山本教授は米国にわたり占領期検閲を調べた。プランゲ文庫の雑誌資料からはがき大ほどのマイクロ・フィッシュが作られていたが使い勝手が悪く、日本学術振興会の科学研究費を得てデータベース化に着手した。約196万件の雑誌記事のデータベース化を試行錯誤の末、05年に5年がかりで終え、06年からは新聞に取り掛かって西日本の有力紙を入力したところだ。
 無料で公開している「占領期新聞・雑誌情報データベース」(http://prangedb.kicx.jp/)の登録者は、現在約3900人。このデータベースをより充実させる目的で『占領期雑誌資料大系』を刊行する話が持ち上がった。「知られた著者名ばかりでなく、幼児期の名前やペンネームでも検索できるようにしたい。ヒット率を高めるのが狙いだ」と山本教授は語る。
 膨大な雑誌記事からは新出資料も発掘され、成果が注目されてきた。特に文学では別ジャンルの雑誌から全集に未収録の資料が見つかるケースもあるという。デジタルのデータベースは膨大なため、焦点を絞ったアナログの活字の方が安価で読みやすいとも考えた。
 ◇せめぎあう権力と表現者
 出版された第1巻「虚脱からの目覚め」では、スポーツ、音楽、映画、漫画、演劇を扱っている。テーマ別を基本に緩やかな時系列に並べ、各章でジャンルを分ける編集方針で、スポーツの章は「焼け跡で再開されたベースボール」、音楽の章には「『リンゴの唄(うた)』と戦後の気分」を配した。第2巻までは占領初期が主だが、第5巻では逆コースの時代を扱う予定だ。
 「第1巻の中では、進駐軍と日本女性の交際が興味深い。部分削除(delete)や公開禁止(suppress)を命じられたものもあるが、逃れることもあり、一方的な弾圧ではなかった。権力と表現者のせめぎあいが、集約されていると見るべきだ。政治批判に厳しいが、大衆文化には寛大な統制の狙いもうかがえる」
 占領期の前半は、雑誌の黄金期だった。帰還兵や戦争で夫を失った女性、結核療養者らメディアと無関係な人々による<「自分誌」の一大ブーム>、<いわば仙花紙とガリ版を使ったブログの時代>だったと山本教授は記している。長い保管期間に散逸した資料もあるようだが、新生日本の息吹を伝えるところも、プランゲ文庫の魅力だろう。
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 『占領期雑誌資料大系 大衆文化編』は、
  第1巻「虚脱からの目覚め」(5985円)
  第2巻「デモクラシー旋風」
  第3巻「アメリカへの憧憬(しょうけい)」
  第4巻「躍動する肉体」
  第5巻「占領から戦後へ」。
 第2巻は11月26日発売予定。以下、隔月刊の予定。文学編などの出版も計画されている。

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 ◆プランゲ文庫
 プランゲ文庫は、1945年9月〜49年11月に検閲のために日本で出版されたほとんどの印刷物を所蔵する。公式サイトによると、新聞は全国紙と地方版を含め1万8047紙、雑誌1万3799誌、約1万枚の報道写真など。資料的価値はGHQの検閲の実態をたどれる点にあり、江藤淳は検閲の証拠をプランゲ文庫で探し、米国立公文書館に残る検閲当局の資料と突き合わせて『閉された言語空間』(89年)を出版した。
 用紙不足から品質の悪い仙花紙が使われたため資料の劣化が深刻で、メリーランド大は保存と整理に取り組んできた。国立国会図書館と共同で雑誌のマイクロ・フィッシュを97年に作ったほか、国際交流基金などの助成で新聞の保存プロジェクトも99年に完了した。

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 ■人物略歴
 ◇やまもと・たけとし
   1940年生まれ。一橋大大学院博士課程修了。中国伝媒大教授兼任。
   20世紀メディア研究所代表。著書に『占領期メディア分析』。

 毎日新聞 2008年10月27日 東京朝刊
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★『Intelligence』10号は「特集:戦争と文化財・資料――その略奪と行方」は、
  定価1,800円<税別>です。全国の書店にてご注文・お求め下さい。

★ 20世紀メディア研究会の第45回研究会は、11月29日(土曜日)の予定です。
  報告者およびタイトルにつきましては、近日中にお知らせいたします。

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ジョン・テーラー氏 追悼会 のご案内

 アメリカ国立公文書館の著名なアーキビストであるジョン・テーラー氏が、2008年9月20日にワシントンDC郊外の自宅で死去されました。享年87歳です。
 テーラー氏は、第2次大戦期や戦後期の軍事情報とくにOSS(CIAの前身)の専門家として著名で、彼の百科事典的知識と専門家的分類法に魔法的杖を感じて訪問する世界各国の研究者、ジャーナリスト、作家、歴史家で彼のオフィスは60年余の在職中、門前市をなす盛況でした。
 彼のサービスを受け、著書を書き上げ、彼への謝辞を記して彼に贈られた著書は800冊を超えるとの記事が『ニューヨーク・タイムズ』の死亡記事に出ていました。
 日本人の来訪者も多く、有名、無名分けへだてなく、また英語の得意、不得意に関係なく親切に対応してくれました。1997年には多数の日本人へのサービスに対し、アメリカ駐在日本大使から感謝状が渡されたほどです。
 アメリカでは10月15日に追悼会が催されたようですが、テーラー氏の学恩を受けたわれわれはワシントンまで参じることができませんでした。
 そこで有志が連絡し合い、急遽、以下のような気持ばかりの追悼会を開くことになりました。

  日時 : 10月31日(金)午後5時〜午後8時
  場所 : 早稲田大学 現代政治経済研究所 会議室
         (西早稲田キャンパス1号館2階)
  会費 : 3,000 円
   ・ 参加者 全員が思い出を綴り、そして語る
   ・ 9月の最後のビデオ、写真紹介:高橋博子提供

◆ ご出席の方は、準備の都合上、10月26日までに、以下にお知らせください。
     〒169−8050
    東京都新宿区西早稲田1−6−1
    早稲田大学現代政治経済研究所気付 20世紀メディア研究所
           電話・FAX : 03−5286−1988
           メール  m20th@list.waseda.jp

 追伸:
 追悼文を皆で持ち寄って、小冊子を作ってはどうかと思っております。
 追悼会に参加される方も、また、遠方ゆえ、あるいはご都合がつかないがために参加できない方も、テーラー氏に向けた追悼の言葉を、添付ファイルにてお送りいただきますれば、当日、小冊子(実費:1000円)にして配布いたしたいと思っております。
 その際には、10月26日(日)の夜までに、A4の添付ファイルにて、40字ラ40行の書式にて(長さや形式はご自由に)、お送りください。
 この機会に各自の連絡先も差し障りのない範囲で書いていただきますれば、お互いの日本での連絡にも役立つことでしょう。
 テーラー氏の追悼を胸にしつつ、当日、お目にかかれますことを……。

  発起人:
   浅野豊美(中京大学)、熱田見子(外務省外交資料館)、高橋博子(広島市立大学)、
   春名幹男(名古屋大学)、仲本和彦(沖縄県立公文書館)、山本武利(早稲田大学)
   

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★ 『Intelligence』10号は「戦争と文化財・資料――その略奪と行方」を特集テーマとしています。
定価1,800円<税別>です。紀伊國屋書店はじめ、全国の書店にてお求め下さい。

★ 『占領期雑誌資料大系』「大衆文化編」第1巻「虚脱からの目覚め」〔編者代表:山本武利 編集委員:石井仁志・谷川建司・原田健一〕は、岩波書店より、9月25日に発売となりました
A5判、定価5,985円です。全国の書店にてお求め下さい。

Intelligence』10号

   山本武利教授が海外滞在のためご無沙汰が続いておりますが、『Intelligence』10号の編集も無事にすすみ、8月28日に発売となりましたので、目次をご紹介いたします。
定価1,800円<税別>です。紀伊國屋書店はじめ、全国の書店にてお求め下さい。

 また、以前よりご案内をいたしております岩波書店刊『占領期雑誌資料大系』第1回配本の大衆文化編・第1巻「虚脱からの目覚め」の進行も順調です。こちらは、9月25日の発売予定です。定価は5,700円<税別>です。全国の書店にて、ご注文をお願いいたします。また同書の内容見本ができました。
 なお山本教授と御厨貴教授、吉見俊哉教授の座談会「占領期雑誌から見えてくる戦後日本の心象風景―戦後期の根本資料・プランゲ文庫コレクション」掲載の『図書』9月号もでました。

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   ◆ Intelligence 第10号 目次

特集:戦争と文化財・資料――その略奪と行方
プランゲ文庫をめぐるアメリカ図書館の争奪戦――占領期資料の戦略的価値
●和田敦彦
米国議会図書館日本課のWDCコレクション
● 吉村敬子
日中戦争下の文献文書、そして現状
●井村 哲郎
途方に暮れつつ、集めつづける
――海外に残存する戦前日本映画を対象としたフィルムセンターの映画収集事業
●とちぎあきら
〔資料紹介〕外国新聞のインテリジェンス的分析法――1945年1月のOSS講義録
●山本武利

〔アーカイヴス紹介〕
国立公文書館アジア歴史資料センター――先駆的デジタルアーカイブとして
●牟田昌平
――――――――――――――――
資料・文献収集探訪記
●百瀬 孝
戦時対日プロパガンダにおける極東連絡局(FELO)
●土屋礼子
「延安リポート」と日本国憲法――天皇制を中心として
●嶋村藤吉
プランゲ文庫に見る大分県の活字文化と検閲
――地方誌は「閉ざされた言語空間」に囚われていたか
●白土康代
小笠原返還交渉と核兵器――日米交渉の資料より
●矢吹孝文 
高度経済成長期の雑誌メディアと文学ジャンルの再編
●川崎賢子
――――――――――――――――
〔資料紹介〕
中国におけるOSSの活動
●加藤貞澄
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『Intelligence』10号の編集を終えて
●山本武利

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★『Intelligence』9号は「対ソ・対ロのインテリジェンス活動」を特集テーマとしています。佐藤優氏の20世紀メディア研究会での講演の収載をはじめ、インテリジェンス・暗号の分析を含む力作が揃いました。定価1,800円<税別>です。

★占領期新聞・雑誌情報データベースには、2007年度分の新たな成果が追加投入され、九州・四国地域の新聞情報が完成しました。ご利用ください。

占領期新聞・雑誌情報データベース登録会員の皆さまへ

           ◆ 『占領期雑誌資料大系』刊行のお知らせ ◆

 私どもは2000年から現在まで日本学術振興会の科学研究費補助金(研究公開促進費)を受けて、いわゆるプランゲ文庫の雑誌と新聞のデータベースを作成してまいりました。
 2002年11月に占領期雑誌情報データベースをウェブ上に公開して5年4か月、そして2007年5月に占領期新聞情報データベースを追加公開してから10か月が経過しました。
 皆さまの当データベースへの関心の広がりを反映し、当データベース登録者は3500名になりました。最近は1か月で40〜50名の新規登録者となっています。また一人あたりの利用回数も飛躍的に増加しています。さらに使い方への問い合わせや記載内容の誤りへの指摘も間断なくいただいております。そうした要望に対し、微力ながら対応させていただいています。
 私どもはなるべく使いやすいデータベースにするようにシソーラス、新語などの辞書つくりに力を注いでいます。そのために20世紀メディア研究会や占領期雑誌研究会などを継続的に開催しています。こうした研究による成果は、日々のデータベース作成に反映させるだけでなく、『Intelligence』(紀伊国屋書店)や『占領期文化をひらく』(早稲田大学出版部)などの出版物で発表してまいりました。
 さらに2008年半ばから『占領期雑誌資料大系』(大衆文化編、全5巻)を岩波書店より1年がかりで刊行することになりました(2008年1月1日の『朝日新聞』の岩波書店全面広告で発表)。また『占領期雑誌資料大系』(文学編、全5巻)も2009年度から刊行できるように準備を進めています。
 この『占領期雑誌資料大系』に収録されている資料の大半は、プランゲ文庫の雑誌マイクロ・フィッシュに収録されたもので、データベースを活用して、研究会メンバーが精力的に収集し、厳選した雑誌記事です。『占領期雑誌資料大系』をご覧いただければ、プランゲ文庫が資料の宝庫であるかが、またデータベースがいかに資料発掘の強力なツールとなっているかが一目瞭然と思いますし、さらに皆さま方が今後データベースを用いて資料検索をされる上での手引きともなると確信しています。
 データべースの登録会員の中で、私どもからの通信を希望される方には、今後この『占領期雑誌資料大系』の情報を随時お知らせいたします。皆さま方にこの新企画に注目していただき、また関係方面の方々にその情報をお伝えいただければ幸いです。

2008年2月

占領期メディア データベース化 プロジェクト委員会
          代表 山本武利

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★ 2月、3月の20世紀メディア研究会は、大学の入試等のスケジュールにより、
 お休みをさせて頂きます。
 次回、第43回20世紀メディア研究会は、4月5日(土曜日)を予定しております。
 あらためてご案内いたしますが、よろしくご予定いただけますようお願いいたします。

★ 『Intelligence』9号は「対ソ・対ロのインテリジェンス活動」を特集テーマとしています。
 佐藤優氏の20世紀メディア研究会での講演の収載をはじめ、インテリジェンス・暗号の分析を含
 む力作が揃いました。
 定価1,800円<税別>です。紀伊國屋書店はじめ、全国の書店にてお求め下さい。

   
Copyright © 2008 The Institute of 20th Century Media. All rights reserved.
Email:
m20th@list.waseda.jp