規範科学総合研究所 概要

研究背景

 国際的な枠組みのなかで、化学物質や生物、さらには医療分野におけるリスクの評価や管理等に関して様々な討議が行われ、条約や法律など新しい枠組みの制定やその改正が進みつつある。さらに社会の関心も高まりつつあるなかで、日本におけるこれらに関する教育の現状を見ると、セミナーは単発的に開催されているものの、幅広い知見を体系付けて教育する体制が著しく立ち遅れ、社会人に対して教育・研修する機会は限られている。
 例えば化学物質のリスクの評価と管理に関して1992年に国連環境開発会議で合意されたアジェンダ21第19章において人的能力の向上(キャパシティー・ビルディング)が最重要課題の一つに挙げられているように、化学物質や生物のもたらすリスクそして医薬品や医療機器のリスク評価や管理に関して専門人材の育成とともに、社会全体の認識の向上が大きな課題として取り上げられ、先進各国においては着実に成果を上げつつある。
 他方、日本では、これらのリスクの評価と管理に関わる規範科学(レギュラトリーサイエンス)の教育のあり方と方法に関して、検討は未だ緒についたばかりであり、専門的能力を有する人材の活用を図るためにも社会全体の理解の底上げをしていくことが焦眉の急となっている。

実践的な取り組み

 規範科学総合研究所では、このような社会的現状を踏まえ、化学物質や生物そして医療分野におけるリスクの総合管理に関して社会の認識の向上を図り持続可能な発展に資するため、学生・院生を含む社会人を対象に勉強会を開講する実践を通して、科学的知見と論理的思考によって規範を構築するあり方や規範科学(レギュラトリーサイエンス)に関わる教育のあり方などについて調査研究を行う。また、規範科学もしくは関連分野における先端的な研究を産官学連携で推進することにより、実践科学的側面から規範を構築するあり方を検証する。

レギュラトリーサイエンス教育講座

 規範科学総合研究所では、2009年から2013年にわたってレギュラトリーサイエンス教育講座をひらき、リスク統合管理に関する教育活動を推進しました。過去の講義に関する情報はこちら