■ 出版物


■森原 隆(編)『ヨーロッパ・「共生」の政治文化史』、成文堂、2013年。


第T部 政治的「共生」の文化史
 第1章 クラウディウスによる「共生」の模索とカリグラの記憶…福山佑子
 第2章 ボスニア王冠とコナーヴリ戦争―15世紀のバルカン西部における地域統合と共生―…唐澤晃一
 第3章 専制と収奪の中の共生―30年戦争期スウェーデン占領下のドイツ領邦…皆川卓
 第4章 商業革命とピューリタン革命…千脇修
 第5章 ハンガリー初期ジャコバン主義の「王のいる共和政」理論―近代ヨーロッパ共和主義の多様性と共生の      諸形態―           
                     …中澤達哉
 第6章 ランケとファルンハーゲン夫妻―ベルリンのサロンでの交流―…佐藤真一
 第7章 「共生」の場としてのパリ・ジャーナリズム―対独協力プレスと占領当局―…南祐三
 
第U部 社会的「共生」の政治文化
 第8章 墓掘り労働者共同体にみられる「外国人」…秋山慎一
 第9章 「共生」空間としての修道院 9世紀コルビー修道院の場合…丹下栄
 第10章 西欧11・12世紀の「都市賛美」(laudatio urbis)…田中史高
 第11章 シュライン文書に見える「共生」…古川誠之
 第12章 革命体験と市民社会―初期『ガルテンラウベ』とE・カイルを中心に…小原淳
 第13章 ナチス・ドイツにおける共生と排除…加藤義明

第V部 宗教的「共生」の政治文化
 第14章 初期オスマン社会に生きるギリシャ人―グリゴリオス・パラマスの囚われの旅と証言…橋川裕之
 第15章 文明間の「境域」における共生―中世後期スペインにおけるキリスト教徒とムスリム…黒田佑我
 第16章 フス派の改革運動における共生の理念…浅野啓子
 第17章 近世スイスのカトリックとプロテスタント―共生のイコノロジー…踊共二
 第18章 16世紀ルッカにおけるアオニオ・パレアリオの教育活動―近世イタリアの宗教的「共生」をめぐる一考       察              
                    …高津美和
 第19章 ≪隠れカルヴァン主義≫紛争と反カルヴァン主義パンフレット―16世紀後半のドイツにおける宗派的共生、対立、大衆的情報伝達
                    …蝶野立彦

■ 森原 隆(編)『ヨーロッパ・エリート支配と政治文化』、成文堂、2010年。



第T部 エリート支配と政治文化
 第1章 書き換えを待つヨーロッパの歴史 ―EU、エストニア、市民の記憶…小森宏美
 第2章 1848/49年革命後の対抗的政治エリート…小原 淳
 第3章 エリートがつくる・つなぐ近世政治 ―十六世紀後半のハプスブルク宮廷における顧問(Rat)の役割について
          …河野 淳
 第4章 近世都市ケルンにおける「学者が統治する共和政」の誕生…高津秀之
 第5章 教会改革とナツィオ(国民) ―1418年のコンコルダートをめぐって…青野公彦
 第6章 政治エリートとポリス・アテナイ…豊田和二

第U部 行政エリートと政治文化
 第7章 十九世紀プロイセン・ドイツの外交官…飯田洋介
 第8章 三十年戦争期スイスの門閥エリート ―グラウビュンデンの場合…踊 共二
 第9章 十四世紀アムステルダムにおける市民的不動産占有 ―都市行政官発給文書を手がかりとして…田中史高
 第10章 中世都市成立期の政治エリート ―十三世紀ヴォルムス市における第一協約の意味…古川誠之
 第11章 カロリング期エリートと所領記述の位相…丹下 栄
 第12章 古代エジプトにおける「エリート」…秋山慎一

第V部 学識エリートと政治文化
 第13章 もうひとつの「宗教改革急進派」 ―「愛の家」と人文主義エリート…山本大丙
 第14章 新ストア主義はエリートの「紀律化」に貢献したか―バイエルン公マクシミリアン一世の枢密評議会を例に
           …皆 川 卓
 第15章 十四―十五世紀チェコにおけるフス派大学教師と王権…浅野啓子
 第16章 アヴィニヨン教皇期における「教権派」の教会理論 ―「政治化」する学識者たち…鈴木喜晴
 第17章 学びの果て ―ビザンティン哲学者の自伝と自負…橋川裕之


■ 井内敏夫(編)『ヨーロッパ史のなかのエリート−生成・機能・限界−』、太陽出版、2007年。



東西ヨーロッパの社会集団やその指導者に古代から現代にわたって直接的あるいは間接的に光をあて、エリートがヨーロッパにおいて、政治的あるいは社会経済的に果たしてきた複雑な機能とその実態を歴史的に検討する。

民主政期アテナイの富裕者と政治
テキストとしての『ゲルマニア』―農地制度・政治組織・従士制
カール大帝期の宮廷とエリート
中世初期領主制と鉄工業者―従属と自立のはざまで
シトー会修道院『ヘンリクフの書』にみる13世紀ポーランド社会の変容―土地領主制・「公の農民」・ドイツ植民
大シスマ(1378‐1417)と学識者―枢機卿フランチェスコ・ザバレッラの場合
14〜16世紀初めのドルドレヒト市行政職就任規定と執政門閥
近世スイスの都市門閥―ルツェルンの場合
合意政治のコスト―一六世紀神聖ローマ帝国における議会使節の経済的基礎と活動費用
近世ドイツにおける神学者の権力と“言説・メディアの力”―1562年の都市マクデブルクの紛争を手がかりに
近世ポーランドにおけるヘトマン(軍司令官)職―その社会的役割の変遷を中心に
19世紀前半期のドイツにおける「コルポラツィオン」と「アソチアツィオン」
19世紀バルト海沿岸諸県の啓蒙・教育活動とロシア帝国―『ロシア国民教育省広報』を中心に
ヨーロッパ・ロシア西部、辺境諸県の統治問題―1896−1903年 中央政府官僚と地方自治
サルバドール・ムニョス・ペレスとアンダルシアの反革命
政治への歴史家のかかわりに関する一考察―エストニア人歴史家ハンス・クルースの思想と実践


■ 小倉欣一(編)『近世ヨーロッパの東と西−共和政の理念と現実』、山川出版社、2004年。




「共和政」をキーワードに「東」の視点からヨーロッパとは何かを問う。

序 近世ヨーロッパの東と西―共和政の理念と現実
1 君主・貴族と共和政―東ヨーロッパ(人文主義と共和政―ポーランドから考える;「王国の王冠」「王国の共同体」「王国の身体」―ハンガリーのレスプブリカ再考;王冠・貴族と国制―セルビア・ボスニアを中心に ほか)
2 共和政の理念と現実―西ヨーロッパ1(アリストテレスが結ぶヨーロッパ―ポリティアからレスプブリカへ;想像のレスプブリカ―フィレンツェにおける共和政理念と現実;現実を後追いする理念―オランダ共和国の場合)
3 帝国・王国と共和政―西ヨーロッパ2(「近世的都市共和主義」の展開と終息―神聖ローマ帝国とアーバン・ベルト地帯のはざまから;イングランドのレスプブリカ理念と議会;フランスの「レピュブリック」理念)
結 前近代と近代のレスプブリカ―ポーランドからヨーロッパの国制観念をかいまみる



■ 小倉欣一(編)『ヨーロッパの分化と統合−国家・民族・社会の史的考察』、太陽出版、2004年。


    

本書は、古代のオリエントからギリシア・ローマ、中世・近世から近・現代の東西ヨーロッパとロシアにおいて、政治や経済や法制をはじめ、社会、宗教、文化などの様々な側面で「分化と統合」という相反する諸力の作用を認め、その実態を歴史的に検討するものである。

1 古代世界の分化と統合(ハンムラビによるバビロニア統合支配と経済政策の背景―「イルクム」体制の導入と『法典』上の新機軸;イソクラテスとギリシアの統合問題 ほか)
2 中・近世ヨーロッパの分化と統合(中世の市場と貨幣使用に現われた権力の分化と統合―いわゆる三位一体的構造を手がかりに;14世紀後半ホラント伯領諸都市の「会合行動」(dagvaarten) ほか)
3 東ヨーロッパ・ロシアの国家・民族・社会(ポーランド1791年5月3日憲法と周辺諸国の反応―ザクセン公使エッセンのワルシャワ報告を手がかりに;ロシア帝国憲法案(1820年)とポーランド王国の成立 ほか)
4 近・現代ヨーロッパの国家・民族・社会(ディアス・デル・モラールと「アンダルシアの農業問題」;国境の変容とヨーロッパ連合の拡大―エストニアを事例として ほか)