■ 研究概要
 

 ■ 2009年度研究テーマ

西洋社会におけるエリート支配と政治・文化システムの形成

 研究概要


従来の研究テーマを引き継いで、「エリート研究」を継続させるが、今期は「西洋社会におけるエリート支配と政治・文化システムの形成」を主眼とした 共同研究を行なう。すなわち、ヨーロッパを中心にした西洋社会の動向を、これまで一般的にみられるような、民主主義の単線的な進歩や固定的な社会層の一元 的な発展として捉えるのではなく、いわゆるエリートを主体としながらも、一般・民衆を取り組むための専制や合意の意匠がその都度とられてきた競合・葛藤の 過程として理解する。また、エリートといっても一枚岩ではなく、エリート内部に生じる階層分化の問題や、エリート対民衆という単純な二項対立を超えた側 面、エスタブリシュメントをめぐる主導権争いなどに注目する。さらに、これをめぐって、政治・文化面などでさまざまなシステムや装置が導入されており、こ の表象としての事件や事象、そのダイナミズムを通史的に捉え直す。全体構想としては、このような観点から、西洋の各時代、各地域における当該の社会エリー トの実態や役割を比較史、関係史の研究手法に配慮しながら解明することを目指すものである。