ジョセルのピラミッド

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(First drafted: 15 May 2001)
(Last revised: 18 May 2001)


ジョセルのピラミッド

Pyramid of Djoser, QuickTimeVR Panorama ジョセルのピラミッド、QuickTimeVR Panorama

Photos of the Pyramid of Djoser ジョセルのピラミッド、 写真集

ジョセル王のピラミッドはおよそ紀元前2750年ほど前に造られました。これが初めてのピラミッドであり、見どころはたくさんあります。その特徴的な階段状の形態もさることながら、さまざまな要素が渾然一体となっている点は注目されるべきです。特に葬祭殿における2つの中庭、南北に取られた軸構成、ピラミッドの下に設けられた玄室とは別に南方に造られた地下の墓、セド祭を保存した実物大の家屋群など、建築家イムヘテプの意図を推定してみるのも楽しみのひとつではないでしょうか。ピラミッドは増築に増築が重ねられ、現在の6段のピラミッドとなりました。その1段1段の内倒れの壁の傾きは垂直1キュービットに対して水平2パームという簡単な値を採っており、この傾斜は後代に繰り返し参照された勾配でもあります。「最初のピラミッド」という事実は、およそ1500年後のラメセス朝にあっても正確に知られていました。エジプトのピラミッドは現在100ほど見つかっていますが、そのうちで平面が正方形ではなく、長方形であるものはきわめて稀で、ジョセルのピラミッド以外にはマスタバ状のかたちをしたシェプセスカフのピラミッド(マスタバ・ファラウン)以外には見当たりません。このピラミッドの研究と修復に生涯をかけたのがフランスの建築家J.-Ph. ロエールで、80年の歳月をかけて現在見られる姿にまで復原を進めました。惜しくも2001年5月15日に99歳の生涯をパリで閉じ、多くのエジプト学者から惜しまれています。


制作:西本真一(早稲田大学理工学部建築学科 助教授)

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