ギザ・ピラミッド調査

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ここにおさめられた文章は、早稲田大学エジプト学研究所が発行した「エジプト調査十年の歩み」(1982年)、「エジプト調査の歩み(II)」(1989年)などからの抜粋です。


ギザ・ピラミッド調査

 カイロ市の南西約15kmにあるギザには、古王国時代に建造された3基の大型ピラミッドが、建造から約4500年経った今日も崩れることなく砂漠の中に巨大な角錐形の姿を留めている。1987年1月から、このピラミッド群とギザ台地の調査を手がけることになった。

先端科学技術を利用したギザ台地の調査

 エジプト最大のピラミッド、クフ王のピラミッドは、一辺の長さが約 230m、高さが 146mに達する大石造建造物で、内部に3つの部屋と1つの大回廊があることが知られている。直方体の石材を積み上げて作られたこのピラミッドの中に、まだ未知の空間が存在するのではないか、と誰しも考えることだろう。これまで、こうした石造建造物の石組みの内部構造や岩盤の内部構造を知るために、一部を破壊する方法が用いられてきた。

 早稲田大学のピラミッド調査は、遺跡を破壊せずに内部構造を探ることを目的としている。そのために、電磁波探査機および微少重力計という先端科学技術を用いた機材を調査に導入した。電磁波探査機は、レーダー探査によって石組み内部の強い反射を検出し、内部の空間や異物質を探ることができる。この方法で、これまで王妃の間の北側・大ピラミッド南側・大スフィンクス北側などで、空間らしき反応を検出するという成果をあげた。

 ギザ台地上には、ピラミッド本体の他に、ピラミッドに付属する葬祭殿、参道、河岸神殿やスフィンクス、貴族たちの墓などが密に建造され、全体として一大ネクロポリス(死者の町)を形成している。その様子はしばしば当時の王を取り巻く宮廷人たちの様子にたとえられるが、このネクロポリスの形成過程と構造を明らかにすることもピラミッド調査の目的の一つである。


Investigation around the Sphinx at Giza ギザのスフィンクス周辺での調査風景


Pyramids at Giza ギザのピラミッド


Investigation in the chamber of Khufu pyramid クフ王ピラミッド内での調査風景


Pyramids at Abusir アブシールのピラミッド



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(First drafted: 15 February 1996)
(Last revised: 25 January 2000)