国際サミュエル・ベケットシンポジウム 東京2006

お知らせ

オランダのロドピ社から発行されている国際的ベケット研究誌Samuel Beckett Today/ Aujourd'hui が、「〈ボーダレス・ベケット〉:国際サミュエル・ベケットシンポジウム東京2006」の特集を組み、2008年に刊行することとなりました。シンポジウムの特別ゲストで2003年度ノーベル賞受賞者J・M・クッツェー氏の講演をはじめとして、多数の論考が収録される予定です。

「国際サミュエルベケットシンポジウム東京2006」の成果論文集を発行いたしました。(2007年3月)

開催主旨

2006年はベケット生誕100年であると同時に、日本にベケットが紹介されてから50年目の節目の年に当たる。1953年、日本人留学生安堂信也は、パリのバビロン座でのちに演劇史上の大事件となる『ゴドーを待ちながら』初演に遭遇し、この「前代未聞」の演劇に魅せられ、帰国後間もなく白水社から翻訳を出版する。1956年のことだった。『ゴドー』は、安堂自身の演出による劇団文学座での日本初演(1960年)を経て、別役実、鈴木忠志、佐藤信、唐十郎らに決定的な影響を与え、60年代の日本に〈アングラ演劇〉が誕生するきっかけとなった。その後アングラ演劇は〈小劇場演劇〉として日本の現代演劇の主流となっていくが、『ゴドー』は決して忘れ去られることなく現在に至るまで繰り返し上演され続けている。蜷川幸雄、串田和美、宮沢章夫ら、その洗礼を受けた演劇人は枚挙に暇がない。

2006年9月29日から10月1日の3日間、日本で初めての本格的な国際ベケット・シンポジウムが、早稲田大学21世紀COE演劇研究センターと日本サミュエル・ベケット研究会の主催により、早稲田大学国際会議場で行なわれる。テーマは"Borderless Beckett"である。日本のベケット研究の草分けである高橋康也は、かつてベケットの演劇に日本の古典芸能である能との類似性を見出した。能は、夢と現実(うつつ)、生者と死者の境界を往還する芸術である。ベケットの芸術もまた、あらゆる二項対立を失効させ、境界をやすやすと踏みこえる。小説や演劇の古典的な形式やジャンルをこえ、英語とフランス語の境界を自由に横断し、地理的・政治的な境界を突きぬけ、さらには形式やジャンルを規定する哲学的・美学的枠組みそのものを踏みこえる。余分なものをそぎ落としたベケットの芸術には、逆説的にも今日のメディアや文化の枠組みではとらえきれない過剰ななにかが溢れているのである。そのなにかをとらえるためのあらゆる批評的アプローチや方法論が展開される自由で多様な言語空間こそ、国際ベケット・シンポジウムの目指すところとなるだろう。

開催概要

名称:国際サミュエル・ベケットシンポジウム 東京2006
テーマ:”Borderless Beckett”
主催:早稲田大学21世紀COE演劇研究センター/日本サミュエル・ベケット研究会
会期:2006年9月29日(金)〜10月1日(日)
会場:早稲田大学国際会議場

アクセスマップ

 

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