履修科目のルール
あなたが大学に入学してまず手がけることが「科目登録」です。科目登録では、1年生が所属学部で履修する場合、昼間学部で12~15科目が目安で、毎日すべての授業時限に授業が入るわけではありません。入学後に配付される「学部要項」「講義要項」をよく読んで、自分が何を履修するのかを学部事務所に申告します。
学部にとらわれず、幅広い知識を修得
オープン科目、テーマカレッジ、ネットワーク型授業、留学、他大学との単位互換など、学部の授業以外にもいろいろな学びの機会があります。また1年間海外へ留学しても4年間での卒業が可能です。さらに、教職課程や学芸員、図書館司書の資格取得のための科目なども用意しています。ただし、オープン科目や留学などの単位の取扱いは学部により異なりますので、学部の履修要項を参照して計画的な科目登録をしてください。
授業時間帯について
授業時間帯は2009年度から表のようになります。各学部は通常1時限から5・6時限まで授業を行います。また、オープン科目や他学部の授業を履修する場合、昼間学部でも夜間の授業が履修できます。
| 1時限 |
9:00~10:30 |
| 2時限 |
10:40~12:10 |
| 3時限 |
13:00~14:30 |
| 4時限 |
14:45~16:15 |
| 5時限 |
16:30~18:00 |
| 6時限 |
18:15~19:45 |
| 7時限 |
19:55~21:25 |
Q.1
オープン科目や留学などの単位の取り扱いはどうなっていますか?
Q.2
人間の心について学びたいのですが、どの学部でどのようなことが学べますか?
Q.3
心理学に興味があるのですが、どのようなことを勉強するのでしょうか?
Q.4
社会学とはどんな学問ですか。また社会学を勉強したいのですが、文学部社会学コース/文化構想学部/教育学部社会科学専修/社会科学部/人間科学部の教育内容の違いを教えてください。
Q.5
環境について学びたいのですが、早稲田大学ではどのような方法で環境について学べますか?
Q.6
将来、福祉関係の仕事に就きたいと思っています。早稲田大学では福祉について学べるのですか?
Q.7
基幹理工学部の機械科学・航空学科と創造理工学部の総合機械工学科の違いは何ですか?
Q.8
「都市計画」等について勉強したいのですが、創造理工学部の建築学科と社会環境工学科の教育内容の違いを教えてください。
Q.9
先進理工学部の生命医科学科と電気・情報生命工学科はどのように違うのでしょうか?
Q.10
先進理工学部の応用物理学科と物理学科は、どう違うのですか?
Q.11
先進理工学部の化学・生命化学科と応用化学科は、どう違うのですか?
Q.12
教育学部数学科と基幹理工学部数学科はどう違うのですか?
Q.13
政治経済学部の国際政治経済学科は、政治学と経済学の両方を学ぶ学科なのですか。また、政治学科では経済学のことが学べないのですか?学科の違いやカリキュラムについて教えてください。
Q.14
政治経済学部経済学科と商学部では、履修の内容にどのような違いがあるのですか?
Q.15
文学部の教育学コースと教育学部の教育学科教育学専攻教育学専修は、どう違うのですか?
Q.16
文化構想学部の多元文化論系と複合文化論系、教育学部の複合文化学科はどのように違うのですか?
Q.17
文学部の英文学コース、文化構想学部多元文化論系の英語圏文化論プログラム、教育学部英語英文学科は、どう違うのですか?
- オープン科目や留学などの単位の取り扱いはどうなっていますか?
オープン科目や他大学の科目の履修、留学による単位の取り扱いは学部によって異なっています。
例えば、社会科学部では48単位までオープン科目等による他学部・他大学での単位や留学での取得単位が認められており、1年間留学したうえでも、さらにオープン科目での単位まで卒業単位に含めることができます。また、政治経済学部では自由選択部門として18単位まで卒業単位に算入され、それ以上は卒業単位に加えられませんが発展科目部門として20単位まで履修することが認められています。理工系学部などでは卒業単位として認められる幅が少ないのでご注意ください。いずれにしても、入学した学部の履修要項を参照して計画的な科目登録をするように心がけましょう。
- 人間の心について学びたいのですが、どの学部でどのようなことが学べますか。
文学部心理学コース、教育学部の教育学科教育学専攻教育心理学専修、人間科学部で体系的な心理学が学べます。
また、文化構想学部現代人間論系では、人間の心を学際的に学ぶことができます。
文学部の心理学コースでは、基礎的な実験実習の後、学習実験、認知実験、調査・観察、検査・評価の方法を学びます。学科目は全領域にわたって用意されており、各分野の基礎研究のほか、交流分析、企業カウンセリングの研究なども行われています。専任教員には、神経、認知、学習、発達、人格、臨床、カウンセリング、検査・評価、社会の各心理学の専門家がいます。
教育学部教育学科教育心理学専修では、基礎的な教科は文学部と同様に準備されていますが、教育心理学に関する勉強が中心になります。教育評価・測定、教授心理学、学校心理学、学校カウンセリング、臨床心理学、障害児教育などの科目があります。専任教員には、認知、学習、性差、教育、カウンセリングを含む臨 床、社会の各心理学の専門家がいます。
人間科学部では3つの学科がありますが、それぞれの学科で多数の心理学者が人間科学という幅広い見地から研究を進めています。主なテーマは環境心理学、臨床 心理学、カウンセリング、認知行動療法、情報心理学、色彩認知科学、認知心理などがあげられます。教員によっては面接室等の施設を用いて、臨床面接の訓練を行い、外来の相談者にも対応しています。
文化構想学部の現代人間論系では、人間の複雑な心の働きを心理学だけではなく、社会学、哲学、宗教学、社会福祉学、文学といった多彩な学問や方法を用いて多 角的に探求します。現代人の心を知るために、発達心理学、健康心理学、宗教心理学、フロイトの精神分析学、ユングの分析心理学、行動変容論、哲学的人間学、日常生活の社会学、生命・医療の論理と倫理、心と物語など学際性豊かな科目が用意されています。
- 心理学に興味があるのですが、どのようなことを勉強するのでしょうか。
「心理学とは、悩みや精神的な問題を解決するのを援助する学問である」と思っている人が多いようです。」
しかしそうした臨床心理学は心理学の単なる一部門であり、臨床心理学と混同されがちなカウンセリングも、「カウンセリング心理学」として独立しているのが実情です。
心理学は「心の科学」といわれています。人の主観的な世界を知るために、心理学者がまず行うのは、誰もが同じように扱うことのできる客観的なデータを行動や反応、回答から取り出すことです。そのために、実験、観察、調査、面接、測定・計測、記録、統計処理などを行います。心理学が「行動の科学」ともいわれる所以です。そのため、各種の実験を主に用いる基礎的な研究分野では、理系のセンスがある方がよいとされる考え方もあります。
また、心理学は人間の存在をさまざまな水準や相で理解しようとします。一般的に代表的な分野としては、脳神経系や腺や筋の活動機能を研究する生理心理学、五感の機能や想起や思考を扱う感覚・知覚・認知心理学、行動や記憶の変容過程を扱う学習心理学、各発達段階の問題や過程を扱う発達心理学、人間関係の成立か ら社会的な現象までを扱う社会心理学、心身のよいあり方を研究する健康心理学、種々のカウンセリングを含む臨床心理学等があげられます。最近ではスポーツ、障害、加齢、福祉を扱う分野も注目されています。
研究領域の捉え方はさまざまです。多くのテーマは、たいていどれも複数の領域に関係していますので、学部で心理学を専攻しても、それがすぐに「カウンセラー」の資格に結びつくものではありません。大学院レベルで、自分のめざす進路を探していくことが現実的であるといえるでしょう。
- 社会学とはどんな学問ですか。また社会学を勉強したいのですが、文学部社会学コース/文化構想学部/教育学部社会科学専修/社会科学部/人間科学部の教育内容の違いを教えてください。
社会学は社会の仕組み(構造)やシステムとしての働き(機能)、および社会の中での人々の共同生活の在り方を研究します。
この意味では社会科学の一分野ですが、法学や経済学などの社会科学とはその研究対象や方法においてかなり違っています。法学や経済学などの研究対象は、法秩序とか経済秩序といった社会全体の抽象的な面が中心です。それに対して社会学は、およそ社会に関係あるものすべてを、人間との関係において研究対象とします。家族、都市、農村、性、宗教、音楽、産業、医療、スポーツ、福祉、観光、メディア、環境……、すべてが社会学の研究対象です。そして社会学はその特定の社会における人間と人間との関係、社会と人間との関係を具体的に研究する学問なのです。
文学部の社会学コースでは、家族・地域・組織が、産業や階層、政治、宗教といったより広範な制度とつながる社会の構造および変動との関係を研究します。過去の優れた社会学の学問を振り返りながら、実証的な研究を通して理論化の作業を行っていくことが特色です。
文化構想学部では現代人間論系、社会構築論系を中心として多彩な社会学を学ぶことができます。現代社会の人間の営みを探求する現代人間論系にとって社会学は有力な学問手段の1つとなっています。社会構築論系では、現代社会の問題点を多彩な領域から捉えて新たな社会の構築を模索することを目的としています。これらの論系では、現代社会の今日的課題や、日常生活における諸問題に密着したテーマをもつ科目を中心に、社会学的分析方法を学ぶことができ、それらをもとに学際的な領域をも追究していくところに特色があります。
教育学部の社会科社会科学専修では、政治学・経済学を中心に、法律学・新聞学そして社会学も含め、社会科学全般にわたる広範な知識の修得を目的としています。あわせて中学・高等学校教員免許(社会、地理歴史、公民)取得を1つの目標としています。
社会科学部では、社会学に関する科目も設置されていますが、むしろ政治学・経済学・法学・商学などに関する科目が多く設置されています。その選択の幅は非常に広く、総合的な視点から社会学を学べるようになっています。
人間科学部では、環境、健康福祉、情報などの視点から社会学を学べます。人類学や社会福祉学を含めた基礎理論と実習でのフィールドワークを通して社会学を専門的に学習し、さらに環境学、情報学や心理学などを学ぶことで、人間科学の中での社会学の可能性を追究することが特色になります。
- 環境について学びたいのですが、早稲田大学ではどのような方法で環境について学べますか。
環境問題というと地球温暖化やオゾンホール、自然破壊、海洋汚染などを思い浮かべる人が多いことでしょう。
しかし、ゴミ問題や騒音問題など、身近な問題も非常に多く、環境問題の多くは、私たちの日々の生活に深く関わっています。
最近、環境の名を冠した学部・学科が増えていますが、単に環境学という学問分野はなく、さまざまな分野が集まった学際領域だと考えてください。従って社会科 学系からは法律や行政社会学、環境経済学などの面からアプローチし、理工系からは資源・エネルギー・材料・建築・土木・化学・電気・システムといった幅広い分野で研究を活発に行っています。特に、創造理工学部の環境資源工学科はグローバルな視点から環境と資源に関わる総合的な研究を、社会環境工学科は河川・地下水・土壌 環境や防災面から環境問題へのアプローチを積極的に行っています。また、人間科学部の人間環境科学科では、人間と環境の関わりに対して、さまざまな角度からチャレンジできるようになっています。環境について幅広く学びたい人は人間環境科学科をお勧めしますが、自分の興味のある学問分野、あるいは得意な分野から環境を研究するという方法もあります。
早稲田大学の各学部は環境に関わる多くの講座を設けています。また、オープン科目などにより他学部の授業を多く履修することや、他大学で生活科学などの面からも環境を学ぶことができます。こうした制度を利用すれば、より深く環境について学ぶことができます。
さらに、文理融合を発揮し、この学問領域でのさらなる研究・開発を志ざすには、独立大学院環境・エネルギー専攻(本庄早稲田に設置)があります。
- 将来福祉関係の仕事に就きたいと思っています。
早稲田大学では福祉について学べるのですか?
福祉学といっても、福祉学を体系的に学び、地域・行政などで活躍できる社会福祉系と、保険医療の実際や介護のノウハウなどの実践的なものを中心に学ぶ保険医療系の分野に分けることができます。
早稲田大学では、前者の社会 福祉学を学ぶことができます。文化構想学部の現代人間論系ではさまざまな社会福祉系の講座を開講。人間科学部では、健康福祉科学科での授業科目を多く履修 することによって体系的に社会福祉について学ぶことができます。また、文化構想学部現代人間論系の社会福祉士プログラムと人間科学部健康福祉科学科では、 所定科目を履修することにより、「社会福祉士」国家資格の受験資格を得ることができます。さらに、学部にかかわらず「社会福祉主事に関する指定科目」のう ち3科目以上を履修することで『社会福祉主事』の資格を得ることができます。ただし、この資格は公務員試験に合格した後、ケースワーカー等に採用される場 合に活用される任用資格です。その他、オープン科目や他大学での履修によっても福祉関係の授業を受講することができます。
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基幹理工学部の機械科学・航空学科と創造理工学部の総合機械工学科の違いは何ですか?
基幹理工学部の機械科学・航空学科では、皆さんが将来、未知の技術分野への取り組みも可能なように、力学を中心とした機械工学の基礎力の修得を重視し、学部で学んだ基礎の最初の応用を大学院で行えるようにカリキュラムを編成しています。
航空という名を冠したのは、航空機・宇宙機がこの分野のみならず、あらゆる産業技術を極限まで進化させる学術から構成されているからです。航空・宇宙はもちろん、自動車、 鉄道、船舶、プラント、精密機械、電気・電子・情報、そして新しい技術分野でも活躍できる柔軟な研究者・エンジニアを育てる教育・研究を目的としています。
創造理工学部の総合機械工学科は技術の社会への還元を重視した学科で、機械工学を実践的に学び、工学センスと論理的思考能力を身につけることを目的としています。デザイン・共創(コミュニケーション)、ロボティクス・福祉医療、環境・エネルギーの3つのグループを設定し、それぞれについて実践的に学んで行きます。学際分野・境界分野の創造的教育研究を行うことを特色としており、PBL(Project Based Learning)と呼ばれるプロジェクト創出型のユニークな教育カリキュラムで編成されています。
- 「都市計画」等について勉強したいのですが、創造理工学部の建築学科と社会環境工学科の教育内容の違いを教えてください。
建築学科では、設計製図、建築表現、建築結果、建築史、構造、県境、建築生産などのカリキュラムを基礎にして、都市計画部門において、建築の集合体として都市を捉えアーバンデザインや景観設計を多くの都市の事例から学びます。
また、将来、市民参加のまちづくりや都市計画の実務に携わる人材育成をめざした実践的な演習を行います。
社会環境工学科では構造力学、コンクリート工学、水理学、水質工学、土木計画学、土質力学、地震耐震工学、測量等のカリキュラムを基礎として、都市計画部門において、不特定多数の人々が利用する施設(道路、鉄道、公園等)、すなわち社会基盤(インフラストラクチャー)のあり方を学びます。特に、市街地整備、都市交通および都市基盤施設、都市防災を中心に調査、解析、整備、管理、運営に至る計画技術を修得します。
- 先進理工学部の生命医科学科と電気・情報生命工学科はどのように違うのでしょうか?

生命医科学科では、医学と理工学に立脚し、病気の解明や新しい医薬品・医療デバイス・治療方法の開発を担う研究者養成を目指します。
分子細胞生物学を学びながら生命現象を理解し、生理学や薬理学、ゲノム医科学、解剖・組織学などの医学の基礎も学習し、「健康と医療の観点から社会に役立つ」教育・研究を行います。
一方、電気・情報生命工学科は、電気・電子・情報・生命の各領域にまたがる学科ですが、そのうち生命科学分野では、「生命科学分野の先端研究には、もはや電気・電子・情報の理論や研究が不可欠である」との認識のもとに、時代の先取りを目指した斬新な切り口から学問領域を開拓しています。具体的には、医学・薬 学・生物学の基礎をしっかり固め、さらに電気や情報処理、ナノテクノロジーといった理工学分野まで多岐にわたる知識を広く身につけながら、ゲノムやタンパク質、細胞、脳・神経などを対象とした先端研究を展開しています。
- 先進理工学部の応用物理学科と物理学科はどう違うのですか?
物理学科は自然現象を理論と実験の両面から探究し、物理学の知識をさらに豊かにする学生の育成を目的としてカリキュラムを作っているのに対して、応用物理学科は思考・論理の基礎(論理体系)を物理学に置きかえ、次の時代の新しいテクノロジーやシステムの創造に挑戦する学生の育成を目的としてカリキュラムを編成しています。
しかし、応用物理学科と物理学科の根は同じで、そこにたくさんの枝を作り、いろいろな花を咲かせるという共通した認識を持って教育を行っています。現実に大学院では両学科が物理学及応用物理学専攻という一つの専攻を構成しています。大学院では物理、応用物理の学生の区別なく、自分の興味によって研究室を選択できます。4年生の卒業研究も物理学科、応用物理学科の区別がありません。物理学を学んだ者がテクノロジーの分野ですばらしい成果を生んだ例は多く、また、応用物理を学んだ者が物理学の分野で画期的な研究成果をあげた例もたくさんあります。このことが早稲田の両学科の1つの特徴となっています。
- 先進理工学部の化学・生命化学科と応用化学科はどう違うのですか?
化学・生命化学科では、原子・分子の立場から物質の構造、性質、化学反応を理解し、新しい法則の発見、新しい化学反応の開発、新しい物質の創製をめざします。
カリキュラムは「考え、実験する化学」をめざした構成となっており、さらに生命現象を解明すること、ナノテクノロジー・バイオテクノロジーを支える機能性物質の創造にも挑戦していきます。
応用化学科は、化学を利用して人々の生活と社会を支え、発展させることを目的とした学科です。セラミックス、プラスチックス、触媒、食品、医薬、電子材料などの専門分野を学ぶことができ、さらに製造プロセスの設計など化学工学の知識と応用力を身につけることができるようになっています。人類や環境に役に立つ化学、また諸問題に対し役立てる化学の修得を目指しています。
- 教育学部数学科と基幹理工学部数学科はどう違うのですか?
教育学部数学科は、設立時より中学校や高等学校の教員養成だけではなく、他学科の数学科、数理科学科と同様に数学的な素養を必要とする社会の各分野で広く活躍できる人材の養成を目的としています。実際に基幹理工学部数学科と同様、教職に限らずに一般社会で活躍する卒業生が多く、また多くの優れた数学の専門家・研究者を輩出しています。したがって早稲田大学には2つの数学科があると考えてよいと思います。両学科とも現代数学の各分野を広く学習できるカリキュラムを設置しており、教員がそれぞれの特色をもった講義を開講しています。少人数制のセミナーを必修科目として設け、数学の楽しさ・面白さをすべての学生が理解できるようにしている点も両学科の特色です。
しかし、両学科のカリキュラムは同一ではありません。開講数を見ると基幹理工学部の方が若干多く、教育学部には数学教育関連科目が用意されています。いずれの学科も成績の優秀な学生に対しては大学院への推薦入学制度があり、教育学部の学生は大学院基幹理工研究科数学応用数理専攻に進むことができます。
- 政治経済学部の国際政治経済学科は、政治学と経済学の両方を学ぶ学科なのですか。また、政治学科では経済学のことが学べないのですか。学科の違いやカリキュラムについて教えてください。
国際政治経済学科は、国際的な視野と政策提言能力を身につけることを教育の目的としています。
まず政治学と経済学の基礎を体系的に学びますが、それらを個別の領域としてではなく、カリキュラムのコア科目として設置してある「公共政治経済哲学」とともに三位一体の実 践的学問として学ぶことに特徴があります。政治学科や経済学科が、すでに確立している政治学や経済学を学ぶためのカリキュラムを編成しているのに対して、国際政治経済学科では、政治と経済を融合するための公共政治経済哲学という社会制度設計理念を学ぶのが特色です。国際性と政策性の二本柱の学際的な教育により、グローバルな視点で政治・経済・社会の動きとそれらが抱える問題を見極め、解決・改革のためのビジョンを考えられる力を養っていきます。
また、学部全体のカリキュラムは、学科を超えての履修が可能になっており、政治学科に属していても経済学関係の科目を数多く学ぶこともできます。さらに、語学力や国際的な視点は、政治学科・経済学科でも十分養うことができます。
- 政治経済学部経済学科と商学部では、履修の内容にどのような違いがあるのですか?
政治経済学部経済学科では、主に経済理論の習得や経済分析に重点が置かれています。
さらに政治学・政策等の関連を勉強できるようにカリキュラムが構成されています。経済関係の実務を学ぶというより、経済を通して社会を見る目を養っていくことを重視しているといっていいでしょう。
商学部の専門教育科目は、経営学、会計学、商業学などの科目を中心に、広く経済学および経営・会計学など関連する科目が、「経営」「会計」「商業・貿易・金融」「経済・産業」「総合・学際」からなる緩やかな5コース制のもとに体系づけられています。その特色は、ビジネス活動を多面的な観点から理論的かつ実践的に分析し、企業経営に関わる諸機能とその基礎をなす産業構造の諸問題をグローバルな視点から探究する点にあります。
- 文学部の教育学コースと教育学部の教育学科教育学専攻教育学専修は、どう違うのですか?
双方とも、教育学を学ぶことに変わりはありませんが、沿革や伝統の違いもあってそれぞれ特色あるカリキュラムを展開しており、当然教授陣も異なります。
文学部教育学コースは、教育に関わるあらゆるテーマに幅広くアクセスしていこうとするところに特徴があります。従来の教育学の成果を踏まえつつ、未来社会へ向けての人間形成を展望しうる ような幅広い見識を養うことをめざし、バラエティーに富んだ科目を設置。日本だけではなく国際的な見地から地球規模で教育のあり方を研究する科目などにも力を注いでいます。
教育学科教育学専攻教育学専修は、戦前の高等師範部から戦後に教育学部が発足した際、基幹学科として設立された教育学科の中心的専修として設けられ、学校教育 を中心に教育研究を進めていくことが特色になっています。文学部の教育学コースの学生数に比べて、教育学部の教育学専修には約4倍の学生が在籍しており、当然ながらゼミナールも多く設置され、教職課程を取得しやすくなっています。
- 文化構想学部の多元文化論系と複合文化論系、教育学部の複合文化学科はどのように違うのですか?
文化構想学部の多元文化論系は、世界の文化の有り様を流動性・融合性に着目しつつ地域文化を研究していきます。アジア・日本文化論、ヨーロッパ・地中海・イスラーム文化論、英語圏文化論の3つのプログラムから構成され、自分が興味を抱いた地域で使用される言語や文化への理解を深めていきます。
複合文化論系は、地域や時代を超えた文化の構造を考究することを目的としています。比較文学・言語文化・文化人類学・異文化接触・感性文化の5つのプログラムを設置し、各文化圏の関係の総合的分析や比較研究を行うことによって、人間文化の複合的な構造を根本的に解き明かすことをめざしています。
以上の2つの論系は、主に文化学・人文科学の分野の学問をベースとしながらも、従来の学問にとらわれない、ユニークで新しいテーマの授業を多く設置していることに特色があります。
一方、教育学部の複合文化学科は、既存の学際コースを発展・継承した形でうまれました。特徴は次の4つです。
①理系と文系の垣根を超えて思考する力をつける(←理系と文系に分かれていない実社会に飛び出すために)
②英語以外にもう一つの外国語の実践的な運用能力を高める(←英語の「窓」だけでなく、スペイン語や中国語の「窓」からも世界という風景を見るために)
③情報ネットワークに関するスキルを習得する(←より多くの情報をより説得のある形でで収集・編集・発信するために)
④欧米で立ち上げられてきたカルチュラル・スタディーズや文化学といった知の営みを 「専門領域」として学ぶことができる(←マンガ・アニメ・写真・映画・飲食・都市などを新しい方法で考察するために)。
- 文学部の英文学コース、文化構想学部多元文化論系の英語圏文化論プログラム、教育学部英語英文学科は、どう違うのですか。

文学部の英文学コースでは、英語そのものや文学作品はもちろん、評論、ジャーナリズム、演劇、映画、サブカルチャーなど多岐にわたる題材を通して、批評的なものの見方と言語の能力を養います。
文化構想学部の多元文化論系英語圏文化論プログラムでは、英語を母国語・準母国語とする国や地域の文化、社会や歴史、演劇・音楽・映画などの表現芸術についてさまざまな角度から論じていきます。
教育学部英語英文学科では英米文化・文学、英語学などの研究とともに、英語教員の養成、実践的英語運用能力および国際感覚を高めることを教育の主眼としています。
いずれも英語を鍛えられるということでは同じだと考えてください。今や英語は世界の標準語となりつつあります。使える英語を学ぶという点では、早稲田大学ではオープン科目などを組み合わせれば、その他の学部・学科でも十分に学ぶことができるようになっています。