社会科学部
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現代社会の課題を解決できる「社会イノベーター」を育てる早稲田大学社会科学部長教授 早田 宰早稲田大学社会科学部は、現代社会の複雑な課題を多領域の知を結集して問題解決を図ることを学び、「社会イノベーター」を育てる学部です。しばしば何でも学べる学部ですかと聞かれることがありますが、もちろんそうではありません。その違いをここで改めて説明し明確にしておきましょう。社会科学部で学ぶ知は以下「国際」「学際」「臨床」の3つが根幹となっています。第1は「国際」です。「複雑な課題」(wicked problem)とは、地球規模の国際紛争、環境問題など原因や利害関係者が絡み合っており簡単には正解や有効な対策の見つからない問題です。第2は「学際」です。「多領域の知」とは、思考習慣を革新する知(哲学、歴史、データ科学、異文化間コミュニケーションなど)をベースとして、社会科学の知(政治、経済、法学、ビジネス、社会学など)のエッセンスを学び、それらを問題解決のために結集する(crossdisciplinary)スキルを学びます。第3は「臨床」です。問題に密着しその解決を図るために、「能力を発揮する力」(competency)を育ててゆきます。物事の捉え方、臨む姿勢、行動して結果につなげていく力、特に社会や政策を具体的にデザインし、社会に実装する力です。社会科学部は、学び方にも特徴があります。第1は、学生は「自己完結型学習者」(self-contained learner)という考え方です。大学の学びは究極的には自分一人に始まり、そこに還ります。自分の道を自分で敷き、歩む、壁にぶつかりながら自己修正してゆくリーダーに求められる生き方です。そのため入学後すぐ「学習戦略」を立てるサポートから始めます。第2は、多言語環境(multilingual)です。日本語、英語、その他の外国語を融合させてコミュニケーションしてゆきます。国際機関、企業など多様な言語、バックグラウンド、国際色豊かなチームのなかで力量を発揮する力をつけてゆきます。第3は、「集合知」(collective knowledge)です。一人では限界があることも、クラウドの力を結集すれば大きな発見、成果やインパクトに結びつけられます。対面、オンラインの多様なコラボレーションを経験してゆきます。postコロナの社会秩序は、新しい知のあり方が求められます。ピンチはチャンス。その先の未来を照らす新しい知の燈火を求めて探求してゆきましょう。学部長メッセージ From the Dean1

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