社会科学部
9/20

 私は、語学の勉強(特に英語)に力を入れています。海外に興味があることはもちろん、将来海外に携わる仕事をしたいと漠然と思い描いているので、言語修得だけではなく、現地でこそ学べることがあると考えて留学にも行きました。最初は学内の留学プログラムを利用しましたが、慣れてからは自分一人でも留学して、これまで三度の留学を経験しました。 この国際経済法のゼミでは、海外のニュースに関心を持ち、国際的な話題をテーマにゼミ生で議論します。また、いわゆるWTOやFTAといった貿易にまつわる法律や規則についても学習します。3年生の時に行った個人研究では、航空サービスの現状と今後の展望について研究しました。今後もこのテーマをさらに深堀りしていきたいと考えています。社会科学部では、とにかく、やる気があればなんでも学べます。私も個人的に興味のある法律系や商学系、国際系と幅広く学びました。ここまで多角的な知識がつく学部は他にも珍しく、学際を標榜する学部ならではだと思います。 本ゼミナールでは、車の輸出、お米の輸入、外国での石油開発、インターネット取引など、様々な国際経済活動に関する国際ルールについて学んでいます。本ゼミナールの目標は、細かい知識を身につけることよりも、通常の講義では習得が難しい「書く」能力や「話す」能力を養うことにあります。たとえばディベートや模擬国際裁判を通じ、貿易や投資に関する国際ルールについて自ら調べ、主張を書面にまとめ、弁論する方法を学びます。新聞記事を使って時事的な国際経済問題について議論をすることもあります。 本ゼミナールでは、経営システムにおいて情報・管理技術に基づいた問題解決を検討していきます。変化の激しい現代社会においては、企業組織をはじめとする多くのシステムにおける「ヒト」、「モノ」、「カネ」といった経営リソースのダイナミックな効率化や最適管理が求められています。その実現に有効なアプローチとして、情報技術(IT: Information Technology)と管理技術(MT: Management Technology)の活用が挙げられます。社会科学部で学んだ知識を基礎に、ITとMTを車の両輪として活かし、ゼミ生と一緒に経営における様々な問題解決に取り組んでいきたいと考えています。指導教員 福永 有夏 教授一橋大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科博士(法学)取得。専門は国際法・国際経済法。主な著作は「国際経済協定の遵守確保と紛争処理-WTO紛争処理制度及び投資仲裁制度の意義と限界」、「WTO・FTA法入門-グローバル経済のルールを学ぶ」(共著)他。指導教員 中島 健一 教授博士(経営学)東北大学、博士(工学)名古屋工業大学。大阪工業大学着任後、マサチューセッツ工科大学Visiting assistant professor等を兼務し、2010年より神奈川大学教授。2016年より同大学学長補佐を務め、北京交通大学Adjunct Professor、 経営工学国際連合(IFPR)理事等を兼任し、2018年4月より現職。英語の修得から多角的・発展的に学際的に学ぶ 社会科学部では、幅広い分野から履修科目を選択することができます。自分自身の専攻と異なる学問から気づきを得られることがあり、そういった瞬間に学問の面白みを感じます。 元々教員志望だったため、問題解決型学習に強い興味を抱いていました。ゼミでの学びの中にあるビジネス現場の問題解決を理解することで、教育分野にも還元できるのではないかと考え、このゼミを選びました。ゼミでは、経営工学を中心にビジネス一般を学んでいます。具体的には、各ゼミ生が興味を持った業界やテーマを軸に、それぞれの業界や企業の持つ問題とその解決を分析ツールや思考の枠組みを用いて導き出して発表・議論します。 卒論のテーマとして、「アントレプレナーシップ(起業家精神)論」について探究したいと思います。この新しいものに挑戦するという考え方は、今後の日本経済が成長するためのヒントとなると考えています。 学外での活動では、この起業家精神育成を学ぶ一環として、高校生による社会貢献プロジェクトを起案・実行する教育プログラムのお手伝いをしています。ひとつではない学びから、気づきを得る時の面白さ国際経済法研究商学分野佐藤 裕輝 2016年入学  中島 健一 ゼミナール法学分野原田 祐二 2016年入学  福永 有夏 ゼミナール情報科学〜情報・管理技術に基づく経営システム研究〜008

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る