社会科学部
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(履修例)サスティナビリティ学(履修例)法と経済学 現代社会の諸問題には、ひとつの学問分野の習得だけでは理解できないような、複雑な歴史的・宗教的・民族的な背景・原因をもつものや、その解決にあたって、多面的な考察・比較検討を必要とするものがあります。これらに適応するために、社会科学部の「学際」を活かした履修モデルが、「Themes & Subjects」です。 「Themes & Subjects」では学問分野の枠を越えて、一つのテーマについての理解を多面的な視点から捉える力を養います。一方では、基礎となる知識の習得から、「臨床」的実習までを体系的に学ぶことができるカテゴリーでもあります。Themes & Subjects とは 「サスティナビリティ(持続可能性)」は、世代間の公平な環境・資源の利用に対して、持続可能な発展・開発を求める原理を表す言葉です。具体的に言えば、現在世代は将来世代が幸せに生きていけないような形で、地球の資源を使い、環境を破壊して発展・開発をしてはいけないという原理です。 「サスティナビリティ学」では、持続可能な社会の実現の理解に必要な知識を学ぶことを目標とします。生態学などの科学的知見を基礎にして、経済学的な分析を的確に行い、環境に関わる政治過程を通じて政策を形成し、法律によって制度化するといった、学際的なアプローチで諸問題に挑むことが求められます。構成科目地球環境論環境の産業連関分析環境法生態学食料と農業の経済学環境社会論*Global Food Security : Climate Change, Food, and Agriculture*Global Food Security : Demand and Supply Challenges*英語表記の科目は、授業が英語で行われます。 現代の社会現象の多くは、法律的な側面と経済学的な側面を兼ね備えています。たとえば、国際貿易は経済活動という意味では経済学の範疇ですが、通関手続を始めとして国内あるいは国際的な法律や条約に基づくという意味では、広く法律学の範疇でもあります。 また、法的なルールのもとで利潤の最大化を求める企業行動も経済学と法学の双方のアプローチからの理解が必要です。同様に、人間行動も民法や刑法の対象となるような法学の範疇にあるだけでなく、経済学的な動機付けによる理解により、さらにその分析が豊かになります。 このように、「法と経済学」では、法律と経済の両方の知識を備えた総合的な視点を養うことを目的とします。構成科目法と経済学民法概論ゲーム理論の基礎会社法刑法各論国際経済法ゲーム理論とは、相互に影響を与え合う複数主体の行動を分析しようとする数学的枠組みの全体を言います。ゲーム理論は経済学のほか政治学、社会学などの多くの社会科学分野のみならず、動植物の生存競争や進化といった自然科学にも広く応用されています。この科目では、理論の概要理解とともに、それらが社会科学の諸問題に関して、どのような応用や意義を持つかについても理解できるようになることを目指します。「ゲーム理論の基礎」この科目に注目!006

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