社会科学部
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 ゼミ選考の際には、まだ自分の興味が固まっていなかったので、どのゼミを選ぶかとても迷い困った記憶があります。そんな私にとって、様々な分野を好きなように研究し学ぶことが出来る井上ゼミはとても魅力的でした。 今は、企業活動以外にも、福祉や教育分野に対しても興味を持って ゼミでは、各人が興味を持った環境問題について、環境法の観点を交えながらプレゼンします。内容は、原発問題から水不足、リサイクル、エネルギー問題、空き家問題、国立公園についてなど様々です。毎年夏に、中央大学、同志社大学と合同ゼミがあり、ディベートを行います。普段違う分野を学んでいる学生との交流はとても新鮮でいい刺激になります。います。公共機関の福祉や教育に関しての取り組みと民間企業の取り組みとを比較・研究したいと思っています。 井上ゼミでは、財務や人事、広告、戦略など様々な面から企業の活動について勉強します。その意味でとても学際的な研究ができるゼミだと思います。例えば、3年次に私がグループで行った研究では、コンビニエンスストア業界では、業者間で販売しているものがほとんど変わらないのに、なぜ大きく売り上げに差が出るのか?というテーマを扱い、財務諸表を調べたり、実際に販売されているものを研究したり、HPを比べたり、商品の配置について考察したりなど様々な観点からアプローチをして結論を導きました。 井上ゼミのアットホームな雰囲気もあって、グループの仲間と一緒に考察・検証することを通じて、何を学ぶかと同じくらい、誰と学ぶかも大切だと実感しています。 また、オーストラリアのJames Cook大学でセミナーを受講し、私たちゼミメンバーも日本の台風について英語で発表しました。今年は、中国の南京財経大学の学生と中国の環境問題について意見交換する予定もあります。 所属するスキューバダイビングサークルで行った石垣島で、たくさんのサンゴが死んでいるのを目にして驚きました。近年の沿岸開発や海水温度の上昇により、サンゴの生息海域への被害が大きな問題になっていることは知っていましたが、私の想像以上に被害は甚大でした。それ以来、1つでも多くの環境問題を知りたいと思ったのが、このゼミを志望したきっかけです。 これからも、海洋生物の4分の1が暮らしているというサンゴ礁を保全するための施策について学習・研究したいと思います。ゼミ紹介 現代社会における重要な経済主体の一つである企業というものを理解するための基本的な事柄について学習しています。2年生では、経営学および経済学の基礎を学習し、3年生では2年生で習得した基礎知識をもとに、具体的な企業問題の解決、および次年度の卒業論文作成に向け、さらなる専門的知識の獲得や分析能力の習得を行っています。そして、4年生ではゼミの集大成となる卒業論文を各自作成しています。指導教員 井上 正 教授横浜国立大学経営学部卒業、神戸大学大学院経営学研究科博士課程単位取得退学。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。著書に『組織行動論』(共著)、翻訳に『組織と情報ー新しい企業理論の展開ー』等がある。 環境法政策研究ゼミは、環境問題について、政策と法制度という視点から探求します。公害問題、都市や農村の環境問題、地球環境問題、自然保護などの環境関連のテーマについて、担当のゼミ生がパワーポイントを用いて発表します。自由で活発な議論が、このゼミのセールスポイントです。参加した学生が、「今日のゼミで賢くなったな」と感じて帰宅できる発表を期待しています。国際交流にも積極的で、近年では、インド、中国、オーストラリアの大学を訪れて、合同でセミナーをやりました。指導教員 黒川 哲志 教授博士(法学・京都大学)。帝塚山大学助教授等を経て2004年から現職。専攻は、環境法および行政法。最近は、水資源管理、原子力および再生可能エネルギーにかかわる法学的な問題を中心に研究。アメリカ、オーストラリア、中国の環境問題に詳しい。主な著作は、『環境行政の法理と手法』(成文堂) 『環境法入門』(共著・有斐閣)『環境法のフロンティア』(編著・成文堂) など。何を学ぶかと同じくらい、誰と学ぶかも大切なことサンゴ礁を守る方法を学びたい企業活動の研究 田島 有理子2015年入学  井上 正 ゼミナール 商学分野 環境法政策研究 佐々木 裕貴 2015年入学  黒川 哲志 ゼミナール 法学分野 08

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