社会科学部
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7School of Social Sciences ◆ Waseda University 今村ゼミの特長は、2年生から4年生が合同でゼミを行っていることです。2年生のうちはまだまだ政治に関する基本的知識が乏しく、ゼミ生の発表内容を理解すること、発表資料を作成すること、さらには文献を講読するのにも一苦労ですが、上級生からアドバイスや指導を受けられるのでこうした不安が解消されます。上級生にとっても、下級生がいることは大きなメリットとなります。発表後に質問や討論の時間を設けていますが、2年生から鋭い質問が投げかけられることが多いです。下級生からこうした質問を受けることが、自分自身の考えを深めることにつながり、新たな着想を得るきっかけとなることが少なくありません。すなわち、合同でゼミを行い、意見や疑問をゼミ生同士でぶつけあうことで、ゼミの活動がより活発なものになっています。 私自身は高校時代に修学旅行でアメリカに行った時からアメリカに興味を持ち始め、今はアメリカ外交の変遷に興味があります。冷戦時にアメリカの対外関与の積極性はピークに達し、現代は転換期を迎えています。 ゼミの中で揉まれながら、自分のテーマであるアメリカ外交に影響を与える要因や将来の展望について考えを深めていきたいと思います。 1年生の時に戸田先生の『経済数学』という授業を履修しました。そこで「臓器移植」におけるドナーとレシピエントのマッチングのお話を伺いました。患者にはそれぞれ異なる事情や背景があり、簡単に優先順位を決めることができない、という問題に対しても数式を用いることによって客観的な視点で解決の糸口を掴むことが出来ることを教えていただきました。人間の複雑な感情や主観の入り交じる問題に対して、結論またはそこに至るまでの指針を導き出せることに対して大きな感動を覚え、是非深く学びたいと思ったのでこのゼミを選びました。個人的には、経済学の学びを広げ、世界経済の中での日本の経済戦略のようなテーマも学んでいきたいと思っています。 経済学への興味以外にも、ドイツ語の学習にも力を入れています。幼い頃から本を読むのが好きで、とりわけグリム童話が一番のお気に入りでした。そのうち自分で原書を読んでみたいと思い、第二外国語としてドイツ語を選択して以来、現在もドイツ語検定に向けて勉強を続けています。将来は本場のクリスマスマーケットとシンデレラのモデルとなったノイシュヴァンシュタイン城を訪れてみたいと思います。山梨 奨之  2014年入学  今村 浩 ゼミナール星野 彩  2015年入学  戸田 学 ゼミナール現代アメリカ政治過程の研究政治学分野ゲーム理論とその応用経済学分野2年生から4年生までの合同ゼミで活発な討論を。数学的手法を用いて考察することで問題解決の糸口を掴む。ゼミ紹介 ゼミのテーマである「アメリカ政治」について、学生諸君が自身で課題を設定し、論文を提出してもらう。Ⅰ では、必ずしも政治を正面から取り上げずとも、アメリカ合衆国に関連していれば、広く認める。各自が中間報告をして、全員で討論するという形式を基本としたい。課題を決めるまでの試行錯誤が最も貴重な経験となり、将来の糧になるはずだ。なお、首都に立地する大学の利点を生かして、国会、都議会、新宿区議会や各党本部等を見学する機会も設けたい。指導教員 今村 浩 教授昭和29年三重県生まれ。本学政治経済学部政治学科卒業。政治学研究科修了。本学部助手、専任講師、助教授から教授。アメリカ政党論専攻。広くアメリカ政治や選挙制度にも関心がある。無芸大食です。アメリカがテーマなので(?)バーボンを嗜む。 ゲーム理論は相互依存関係にある複数の意思決定主体の行動からもたらされる社会現象を主に数学を用いて分析することです。売上をめぐり競争するライバル企業、議席の獲得を目指す議員候補、多くの子孫を残そうとメスを争う野生動物など、すべてがゲーム理論の対象になります。このような意味でゲーム理論は文理融合的な学問です。2年生のゼミでは数学の復習と初歩的な文献の輪読で基礎を固めます。3年生以降は各自の興味にしたがい専門的なテーマを学びます。指導教員 戸田 学 教授ロチェスター大学大学院博士課程修了(Ph.D.) 。東京経済大学助教授を経て2007年から現職。Journal of Economic Theory, Games and Economic Behavior, International Journal of Game Theory などの学術雑誌に論文。

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