スポーツ科学部
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WASEDA UNIVERSITY SCHOOL OF SPORT SCIENCES05 スポーツが持つ教育的価値はまさに多様です。運動の形成や健康の保持増進はもちろんのこと、社会的スキルの向上や認知の発達などもあげられます。しかし、単にスポーツを行うだけで、これらの価値が享受されるというわけではありません。指導場面における体罰やドーピングによる不正など、スポーツには負の側面も存在します。そのため、適切な環境の下でスポーツに取り組むことができるかがとても重要であり、特に指導者のかかわり方は、心も体も発達途上にある生徒に対して大きな影響を与えることになります。 現在、学校教育におけるスポーツを取り巻く状況は、大きな転換期を迎えています。2018年3月には学習指導要領が改訂され、これからは生徒の主体的・対話的で深い学び、すなわち“アクティブ・ラーニング”を促すような体育の授業づくりが求められるようになります。また、運動部活動についても、国レベルでその在り方に関する総合的なガイドラインが作成され、生徒のニーズを踏まえたスポーツ環境の整備などが検討されていくことになります。 スポーツ教育コースでは、このようなスポーツ教育に関する諸課題の解決に向けて、さまざまな視点(例えば、スポーツ教育学やスポーツ倫理学など)からアプローチしていきます。そして、そのような学びの過程で身に付ける思考力や判断力、そして表現力は、保健体育教師として学校現場で活躍する場合だけでなく、社会のいかなる場面においても“生きて働く力”になると考えています。Takeshi Yoshinaga吉永 武史准教授MESSAGE FROM PROFESSOR教員からのメッセージ スポーツ教育に関わる幅広い知識と指導技術を身につけ、スポーツの多様な実践現場で他者を適切にサポートし得る人材を育成します。 今日、スポーツ教育が展開する場は、学校の枠を越えて広く社会全体に及び、またスポーツ教育を必要とする人は障がいのあるなしに関係なく、学齢前の幼児から中高年にも及んでいます。このコースは、こうした生涯スポーツの諸場面における教育・指導を介して他者のスポーツ実践を支える能力を養います。SPORTS EDUCATIONコーススポーツ教育 私は高校生の頃から保健体育教員を目指しており、中高の保健体育教員免許を取得できるという理由で早稲田大学スポーツ科学部を志望し、入学しました。そして、教員になるうえで必要な資質・能力を身につけることができるスポーツ教育コースに進みました。スポーツ教育コースでは、教員採用試験に活きる、授業計画から模擬授業までを行う実践的な授業や、スポーツの教育的価値やドーピング等の倫理的問題を扱う理論的な授業など様々なものがあります。これらはコミュニケーション能力や物事を多角的・多面的に考える能力を磨き、社会を生き抜くうえで重要になる「生きて働く力」に繋がると考えます。現在、私は所属ゼミで体育科教育学を専攻し、生徒が運動の楽しさを味わい、技能や思考力、人間性等を高めることができる体育授業作りを研究しています。また、質の高い教育は教員の心の健康や職務に対するやりがいが基盤にあると考え、やりがいの要因や教育現場で実践できるストレスケア等を卒業研究として扱っています。これらの研究を通し、教員として必要な資質・能力を身に着け、長年夢見てきた学校現場で充実した教員生活を送りたいと考えています。 3年/2017年入学 神奈川県・多摩高等学校 センター利用入試(センター+一般方式)飯島 蒼太 Souta IijimaSTUDENT’S VOICE 在学生からのメッセージCOURSE教員を含め多彩な場面でのスポーツ指導者としての能力を身につける

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