理工学術院
22/64

 建築の分野で、設計者と研究者という異なる視点を兼ね備えた人材になりたいです。研究によって建築の新しい考え方を探求することは大切ですが、そこで見つけた新たな考え方や手法は、社会に実装することでさらに価値を高めると思います。「実際の建築設計に有効に適用できるかどうか」という観点を忘れずに研究を進めるつもりです。学生生活の学びの中で一番印象に残っていることは?研究の道に進んだきっかけは?今後の目標は何ですか?異なる視点を兼ね備えた研究者を目指して 異なる背景をもつ多様な学生や教員に出会えることです。建築学科では学部4年生のときに、異なる専攻の学生とチームで卒業設計をします。私は意匠専門、施工プロセス専門の仲間とともに設計に取り組み、自分とは違うものの見方を学びました。そのときのチームメンバーとは今も親交を深めています。 小さい頃から、大きな建造物をつくる仕事に興味を持っていました。建築を学ぶうちに、人間を中心とした小さな環境から建築を考えることに魅力を感じるようになり、現在に至っています。建築学は美学と工学が融合した学問であり、さまざまな観点から探求のしがいがあるので、研究の道を進むことにしました。 修士1年のときに、建築家でもある研究室の講師とともに、岩手県盛岡市で住宅1棟の設計と施工監理を担当しました。住む人の快適性を追求して設計するだけでなく、施工現場にも2週間滞在。設計の実務経験を通じて、人を中心に建築を考えることの面白さを学びました。研究活動を支える環境として、理工学術院の良いところは?研究テーマ:人間と植物が共生する建築環境の研究植物には、リラックス効果や生産性を高める効果があるといわれています。私は植物の生育に適した建築環境を研究し、人にとって快適な建築環境をつくりたいと考えています。人の理想の暮らしが建物という形に反映されるところに面白さを感じています。創造理工学研究科建築学専攻博士後期課程1年菅野 颯馬さん千葉県・渋谷教育学園幕張高校/創造理工学部建築学科卒業学問の面白さは、深く学んで初めてわかるものだと思います。まずは恐れずに、学びの世界に飛び込みましょう!未来の学生へのメッセージJ-22

元のページ  ../index.html#22

このブックを見る