理工学術院
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 本専攻は、国内初の国立(東京農工大学)と私立(早稲田大学)との連携による共同大学院です。今日、理系の大学院教育には、国際的に通用する研究開発力と多視点により学問領域を超えたリーダーとしての総合力を有する人材の養成が求められています。本専攻は、理学・工学・農学の領域が融合した先端的な教育により、多様な課題に対する解決・探究能力を発揮し、産業界で高く評価される人材を育成します。豊かな教養と広い国際感覚および高い倫理観を有する人材を養成することを教育理念としています。共同先進健康科学専攻 この専攻は、国立東京農工大学との共同専攻で、人の健康や生活のために、微生物やスポーツ科学などの多岐にわたる分野から研究を行う方が集まっています。社会人入学者も多く、様々なバックグラウンドを持った方々との交流を通して、将来の働き方を考えながら日々研究に取り組んでいます。また、農工大の講義の履修やリソースを使うことができ、合同セミナーや講義など、カリキュラムの中で研究課題の設定や論文作成時の論理構成について学ぶことができるのも魅力です。共同先進健康科学専攻博士後期課程1年黒川 李奈さん エネルギー安全保障問題そして福島第一原子力発電所事故を踏まえて、原子力発電、新たなエネルギー利用、放射線利用としての加速器・放射線応用に従事する幅広い専門的な知識を有する人材の育成が、本専攻の目的です。幅広い分野の教員による系統的な学習、時代に即した関連分野知識の修得、基礎知識を身に付けるための教育プログラムを構成しています。企業や研究機関と連携をとり、現場での実習を取り入れ、即戦力となる人材育成を目指します。加えて、徹底した研究倫理教育を行い、倫理観を育てます。共同原子力専攻 原子力は人類が利用できる最大の力です。恩恵にも凶器にもなる原子力の利用には多様な意見がありますが、意見の如何に関わらず客観的な知識は必要です。原子力を知る専門家がいなくなれば、原子力発電も発電所の廃炉も核兵器拡散の抑止もできないのです。そのような背景から、共同原子力専攻には誇りや使命感を持った学生が多い傾向があると思います。葛藤を抱えても信念を持って人類の課題に立ち向かえるような、気概を持った後輩と出会えるのを楽しみにしています。共同原子力専攻 修士1年福田 貴斉さん 世界最高水準の医薬品・医療機器産業を日本の成長戦略として医療イノベーションを推進するには、革新的医療技術と人と社会との新たな関係を構築するための評価・予測・決断科学である「医療レギュラトリーサイエンス」の確立が重要課題です。本専攻は、東京女子医科大学との研究教育連携施設「TWIns」で多くの研究成果をあげ、自然科学と人文社会科学を融合した「医療レギュラトリーサイエンス」を学んだリーダーを養成しています。2018年現在までに、43名の博士号(生命医科学)取得者を輩出しています。共同先端生命医科学専攻 本専攻では、医薬品や医療機器、再生医療製品が皆さんへ適切に使われるために、どのように問題を解決できるのか研究することができます。研究を進めるために、教授陣から丁寧なアドバイスをもらえる充実した環境が整っています。また、講義では医学・理工学など、さまざまな分野の専門家の話を聞くことができ、自分の知識を拡げつつ深められることが魅力の一つです。普段接する機会のない企業や大学出身の仲間が多く、互いに研究を行う上でとても良い刺激を受けています。共同先端生命医科学専攻 博士後期課程1年高橋 徹さん37

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