人間科学部
17/28

16情報科学系|認知科学系|人間工学系|教育工学系|コミュニケーション学系多様な専門に応じ、授業形態も多様です。講義や文献を読むことは基本ですが、実験室で人を対象とした実験をしたり、ハードウェアやソフトウェアを作って動かしてみたり、大学から出て現場にいって情報の創られ方を学んだり、海外へ行って学校などを見学するような授業もあります。専門分野に応じた多角的な授業形態情報の創造は人と人が出会うことによって作られていきます。人間が情報を通して他の人と関わる活動は、すべて出会いの場を作り出すことによって可能になります。例えば一見、全く関係のないテレビゲーム、学校、携帯電話・スマートフォンなども、すべて人と関わる活動の場です。そして人間情報科学科ではそのような場を分析するための知識を学ぶと共に、デザインし、作り出すために必要な考え方を学んでいます。情報を創造する場をデザインする一人ひとりの教員が高い専門性を備えていますが、その研究領域は「情報」をキーワードに、認知、教育、工学、心理をはじめ幅広い分野にまたがっています。各教員は自分の所属する領域から、他の領域にも拡がる研究を行っています。指導教員のこうした学際的な知見の広がりは、それぞれの講義や演習の充実にも繋がっています。「複合的に捉えていく」という人間科学の基本姿勢が、どの授業でも貫かれています。専門性と学際的知見を備えた教員人間情報科学科の学びのポイントPICK-UP LABORATORY情報メディア教育論研究室(森田 裕介 准教授)日常記憶心理学研究室(杉森 絵里子 准教授)情報メディアを活用した効果的な教育に関する研究をしています。例えば、天体学習をわかりやすくするために、タンジブル学習システム(写真)を開発しました。このシステムは、現実空間にある模型を操作すると、その操作に連動して仮想空間にあるコンピュータグラフィックスの地球や月が動き、それぞれの視点からどう見えるのかを提示することができます。そのほかにも、遠隔学習で使用する映像コンテンツの効果的な提示方法の提案や、AR(拡張現実)の技術を使ったデジタル教科書の開発、ゲームを使った学習の効果に関する研究などを行っています。日常記憶に関わることならどんなテーマでも扱うことができます。具体的には、現実と空想の区別が苦手な人と得意な人の違い、なぜ鍵をかけたか否かが分からなくなるのか、潜在記憶の一種であるサブリミナル効果がみられる場面の検討、記憶術を使って記憶力をアップさせることは可能か、など、ゼミ生によりまったく異なっており、各自で主体的にテーマを決めます。その際の目標は「日常生活を営む上で興味のあるテーマを『記憶』という研究分野の視点から切り込む」ことです。研究を進めていく中で、必要となってくる英語論文の読み方、実験の仕方、データの取り扱い方、分析の方法、論文の書き方を学びます。Waseda University School of Human Sciences

元のページ 

page 17

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です