人間科学部
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12健康・生命系 | 保健福祉系 | 医工人間学系 | 臨床心理系健康福祉科学科では、体の働きから健康福祉を考える、心の働きから健康福祉を考える、社会的な関係から健康福祉を考える…というように、興味の持てる入り口から入って健康福祉に関して深く学びます。同時に、心と体の関係を考えたり、社会的な支援を工学的な視点で考えたり、社会システムから健康を考えたりするなど、学習範囲を別の分野に広げ、幅広く重層的な学びを実現することができます。健康福祉を幅広い視点から総括的に学ぶ健康福祉は、人の生活に直接かかわる分野なので、現実に使える理論と実践が求められます。健康福祉科学科では、実験や制作、ニーズや効果を測定するための調査、カウンセリングや相談援助の実技など、実践的な教育と、理論の構築能力や科学的合理的な説明能力を高めるための教育の両方が用意されており、理論と実践を一体化した総合的な力を身につけることができます。人の生活に根ざした理論と実践の一体化多角的な学習が実現できるよう、健康福祉科学科では幅広い分野の教員が配置されています。医療や生理学、心理学、福祉援助技術の専門教員はもちろん、工学やマネジメント分野の教員、また、より実践的な教育を行うために、医療や福祉の第一線や企業、行政などで経験を積んだ教員も配置されています。多分野の教員から多角的に健康福祉を学ぶことで、学生は、専門性を持ちながらも幅広い視野を持った社会人に育つことが可能です。実践に基づく指導でより広い視野を持つ健康福祉科学科の学びのポイントPICK-UP LABORATORY健康福祉産業学研究室(可部 明克 教授)医療心理学・職場メンタルヘルス学研究室(鈴木 伸一 教授)パートナーロボット、医療・福祉ロボット、ネットワーク、事業化といったキーワードから、医療・福祉用ロボットの開発、医療・福祉用IT機器・センサなどを統合するネットワークシステムの標準化、グローバル化に対応した経営の研究を通して、実用化に向け研究開発に取り組んでいます。特にロコモーティブシンドローム予防のためのロコトレ支援ロボット「Toccoちゃん」など、医療機関や市町村との連携により、実際の二―ズに沿って開発を行っています。また、IoT(Internet of Things)時代に対応して、医療・福祉用デバイスとロボットなどをネットワークで接続して、新たな価値を生み出すようシステム開発とビジネスモデル創出を行っています。うつ病、不安症、心身症などのさまざまなストレス関連疾患の発症・維持・悪化に関与する諸要因の影響性を検討するとともに、ストレス関連疾患の予防・治療・リハビリテーションに向けた認知行動療法の方法論について研究しています。具体的には、がんや心臓病、生活習慣病などの身体疾患患者のメンタルケアや、職場のメンタルヘルスやストレスマネジメントを実践フィールドと位置付け、単に心理的な問題のみを取り上げるのではなく、成人が抱えやすい生活上の問題や罹患しやすい心身の疾患の予防およびケアに焦点を当てたトータル・ヘルス・プロモーションを目指した最先端の研究および臨床実践を行っています。Waseda University School of Human Sciences

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