文学部シラバス2021
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科目名翻訳文化論BL文学論──ガイブン×BLのただならぬ関係担当者名森井良文ジャ2単位春学期火曜日6時限1年以上―合併科目―授業概要BL=ボーイズラヴを知っていますか?(阿刀田高風に)きっと耳したことぐらいはあるでしょう。BLは(本当は)定義が難しい言葉なのですが、一般的にいえば男の子どうしの恋愛/友情以上の熱い関係を意味します。ですから、性愛を含むものから含まないもの、ひたすら純粋に想いあうブロマンスからほんとんど肉欲だけが頼りのハードコア、明らかに実体のある同性愛から読み手のBL脳を刺激する補正待ちの関係まで、じつに味とりどりのBLがこの世にはあふれているのです。また、BLは男性間の関係性だけでなく、エンターテインメントの一ジャンルを指す言葉にもなっています。とりわけ日本には、マンガ・小説・ゲームなどメディアミックスで進展中の一大市場が形成されており、少女マンガから耽美・やおいという一次・二次創作の文化を経て、同人誌/商業双方で発展を遂げてきた長い伝統があります。本授業では、そうしたBLをめぐる現況にも目を配りながら、その淵源にある外国文学(=ガイブン)の影を追ってみたいと思います。実際、日本のBLジャンルの成立過程をみると、外国文学からの影響が色濃く、それらの作品を受容し翻訳してきた側面が見受けられます。とりわけヨーロッパの男性同性愛もののインパクトが顕著なのですが、その影響・受容の実態だけでなく、着想源とされている作家・作品をあらためて紹介し、新たにBL文学としてアクチュアライズしていくことも本授業のねらいです。担当教員の専門の関係上、フランス文学に焦点をしぼりました(その意味では、フランス語から日本語への実質的な翻訳の話題も提供できるでしょう)。横断的にイギリス・ドイツ・日本文学についても触れることになるかと思いますが、いずれにしても講義をとおして、各自がそれぞれの守備範囲でガイブン×BLを考える糸口をつかんでもらえればと思います。なお、以下のスケジュールはあくまで授業で取り上げるであろうトピックを並べただけで、このとおり進むかどうかわかりません。担当教員はすでに頭が発酵しているので、横断どころか暴走は必定……どうかお含みおきを。*本授業は基本的にオンラインで行い、zoomによるリアルタイム配信とYouTube上での録画配信を組み合わせる。授業の到達目標BLが惹起する様々な主題を通時的かつ共時的に把握する。BLをどう捉えるかという問題を自らに引きつけて考えながら、受講者各自がBL的なるもののゆくえを見定めていってほしい。みんなで楽しく腐りましょう。すでに腐っている方は発酵してください。さまざまな愛のかたち・モラル・感覚を知ることで世界の見方を広げていくことが何よりのねらいです。オンナも、オトコも、ヘテロも、クィアも、それぞれ積極的にジェンダー・トラブルを受け入れてみよう。成績評価方法試験0%レポート70%授業で扱ったテーマやトピックを発展させたレポート。平常点30%出席点、コメントカードなど。その他0%科目名ウェブ文化論1インターネットと現代担当者名尾崎真理子文ジャ2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要インターネットの普及やAI技術の進展によって、文化も日常生活も急速に変わり続けています。そもそもウェブはどのように生まれ、発展してきたのでしょう。変化の中で生まれた文学作品、評論等を紹介しながら、個別、具体的に、様々な事象をみていき、現状と未来への課題も考察します。今期はすべてオンデマンド配信の授業となります。授業の到達目標日々進化するウェブ上の多様なメディアと既存のマスメディア、古典として生き残る文学作品。それぞれの特性、リスク、歴史的背景について知識を獲得し、情報の波に流されることなく主体的な活用を行うことができるよう、メディアリテラシーを高める。成績評価方法試験80%、平常点(視聴状況)20%第15回の時間帯に確認テストを実施します。任意のタイミングでアンケートを実施する場合もあります。備考・関連URL履修者数や到達、コロナの感染状況等に応じて、授業内容の変更も一部生じます。科目名書店文化論担当者名市川真人他/笈入建志/幅允孝/星野渉文ジャ2単位春学期木曜日6時限1年以上―合併科目―授業概要近代の文化は、誰もがさまざまなかたちで印刷された文字その流布による影響下にあったという点で、とりもなおさず活字の文化・本の文化でした。そのなかで書店は、もっとも影響力の強いアクセスポイントのひとつとして、洋の東西を選ばず、またその形態を問わず、高い存在感を誇っていました。講義―98―

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