文学部シラバス2021
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について、いくつかの実例とともに理解する。成績評価方法試験0%レポート70%講義の理解度と、それを応用しての思考・論述力、オリジナリティなど。平常点30%主にオンライン回での出席(視聴履歴)と、教室での出席カード等によります。その他0%備考・関連URL【オンライン回の実施方法について】2020年度のオンライン授業での学生のみなさんの反応を踏まえて、講義授業のおよそ2回に1回の割合で、コメント・チャット機能を活用した質疑やレスポンスを行うためのリアルタイムでのオンライン授業と、反転形式の授業を行うためのオンデマンド授業を予定しています。詳細は教場およびmoodleのアナウンスメントで随時お伝えします。初回は教室授業で行う予定ですが、参加できないひとのためのリアルタイム配信と、主に1年生のためのチャット機能のテストも行うため、できればmoodleにアクセスできる端末(PC、スマートフォン、タブレット等)を持参してください。科目名出版文化論日本の近代出版史担当者名澤直哉文ジャ2単位秋学期水曜日5時限1年以上―合併科目―授業概要あらゆる文化同様、出版もまた、他の文化領域のみならず、政治・経済・社会と強く結びつき、歴史のなかでみずからを形成していきます。したがって、今日における出版文化について考えようとするならば、必然的にその歴史に学び、現在を見据える視座を獲得せねばなりません。本講義では、円本・豪華本・文庫本という三本の柱を据えて、日本のいわゆるマスプロ出版の出発点である関東大震災以降、主として戦前の出版史を追っていきます。その功罪を学びつつ、歴史のなかにアクチュアルな問題を見出していきましょう。授業の到達目標政治・経済・社会と結びついた事象として出版文化を理解する。成績評価方法試験0%なしレポート50%授業で学んだことを生かしつつ、出版文化について論じてもらいます(分量は1000〜1500字ほどを予定)。提出日・内容・分量・体裁等については、教場にて改めて詳細に指示します。平常点50%出席カードを配布します。その他0%なし備考・関連URL*授業計画は、受講者数やその興味と理解度に応じて変更となる場合があります。科目名全体主義文化論序説ソ連、ドイツ、イタリアにおけるファシズム・全体主義期の芸術文化担当者名貝澤哉文ジャ2単位秋学期金曜日4時限1年以上―合併科目―授業概要革命後のソヴィエト・ロシアでは、スターリンの権力掌握以降、特に1930年代から、社会主義リアリズムといわれる公認の芸術様式が、文学、美術、建築、音楽、映画などあらゆる領域で発達したが、奇妙なことに、この芸術様式は、ソヴィエトの社会主義とイデオロギー的に対立していたはずのナチス・ドイツ、ファシスト期のイタリアの芸術文化ときわめて似たスタイルを持っていた。また、毛沢東時代の中国や戦時中の日本でも、類似の芸術様式や文化統制が行われていた。ロシアにおいては、社会主義リアリズム様式は、社会主義政権が崩壊した現在でも、現代美術や文学のなかできわめて重要な役割を果たしている。そこで、この講義では、当時の芸術作品や映画などを実際に見ながら、これまであまり取り上げられることのなかった、20世紀文化のなかでもきわめて特異でまた興味深いこうした現象を、主にソヴィエトとドイツ、イタリアの芸術との比較のなかで明らかにし、その文化史的な意味を考えたい。授業では、スライドショーやビデオなどを使い、ふだん触れる機会のないこの時期の珍しい作品をできるだけ多く紹介する。授業の到達目標これまであまり触れられる機会のなかった全体主義、文化統制下の文化について、少しでも多く具体的なその作品や文化現象に触れ、その出現の意味や、現代の私たちにとって持つ意義を自分で考えることが、この授業の目標である。そのためには、高校生的なお勉強ではなく、自分の頭でものを考え、自分独自の見方を自分の言葉で、しかし他の人にわかるように表現することが重要だ。成績評価方法試験0%下記を参照。レポート0%下記を参照。平常点0%下記を参照。その他100%授業状況により、レポートと出席により評価する。講義―97―

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