文学部シラバス2021
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授業について変更がありましたら、シラバスの備考欄(本欄)、Wasedamoodle、Mywasedaにてお知らせします。科目名文芸批評理論2担当者名岩川ありさ文ジャ2単位秋学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要この講義では、言葉によって表現された芸術を広範囲にわたり対象として、批評を行うさいに必要な理論について学びます。近代文学という制度がいかに形作られてきたのかという問いからはじまり、世界文学、オリエンタリズム、エクソフォニーといった概念について学びます。また、自らの研究、批評、創作と文芸批評理論がいかに交差するのかについて考えることが、この授業では重要になります。ポストコロニアル批評、フェミニズム批評、ジェンダー批評、レズビアン/ゲイ批評、クィア批評などの批評と対話し、具体的な文学、文化テクストを読むための方法を身につけます。授業の到達目標(1)文芸批評を行うための知識を応用できるようになる。(2)さまざまな批評の方法やその歴史を学び、具体的な文学テクストを分析できるようになる。成績評価方法試験0%レポート100%以下の3つのレポート課題で採点します。詳しくは、WasedaMoodle等でお知らせします。レポート課題1第8回この回までに学んだ理論を応用し、夏目漱石こころを分析したレポートの提出(30%)800-1,200文字*こころは、様々な文庫や青空文庫でも読めます。青空文庫https:www.aozora.gr.jpcards000148card773.htmlレポート課題2第11回病の表象、傷ついた物語の語り手。以下の二つの文章を読んでのレポート(30%)800-1,200文字程度・【特別掲載】大疫病の年にマイク・デイヴィス、コロナウィルスを語る(重田園江訳、webちくま、2020年4月7日公開)http:www.webchikuma.jparticles-2004・閻連科アジアの作家たちは新型コロナ禍にどう向き合うのか。文藝夏季号で緊急特集。ノーベル文学賞有力候補にして現代中国の最重要作家・閻連科による書き下ろし手記を緊急全文公開(谷川毅訳、文藝河出書房新社、2020年3月30日)http:web.kawade.co.jpbungei3466レポート課題3授業内およびWasedaMoodleで発表する。(40%)。2,000文字程度平常点0%その他0%備考・関連URL【2021.1.12更新】2021年1月8日に緊急事態宣言が出されました。今後、状況は変化するかもしれませんが、本講義ではWasedaMoodle(ワセダムードル)を活用し、フルオンデマンド形式で授業を行う予定です。そのさい、授業のレジュメを配布し、パワーポイントを活用した授業動画を配信しますので、春学期の間は、何度でも、授業の復習ができるようにします。また、課題などの機能も用い、効果的な学習になるようにします。WasedaMoodleとMywasedaの操作ができるようにしてください。また、今後、授業について変更がありましたら、シラバスの備考欄(本欄)、Wasedamoodle、Mywasedaにてお知らせします。科目名装丁と文学書籍のリバースエンジニアリング担当者名和久田頼男文ジャ2単位春学期水曜日6時限1年以上―合併科目―授業概要本の内容ではなく、書籍の外側(装丁)に注目する授業です。紙に印刷して綴じたモノが、現代の書籍です。単純なつくりのようですが、解体してみるとさまざまなパーツからなることがわかります。そして、一つ一つのパーツには、書籍の歴史がこもっています。書籍を、その頁を束ねるデザインという観点から考えてみましょう。まずは、手近にある小説や漫画や単行本を、実際に解体してみるところからはじめましょう。いわば書籍のリバースエンジニアリングといった作業によって、書籍の歴史のなかで培われてきた、装丁の方法論やテクニックの数々に気づくことができます。文学作品をはじめ人文書籍などの装丁をとりあげつつ、書籍の内容と形式との関係について、実例を通して理解していきます。出版社にもつとめる実務経験のある教員による授業科目として、装丁ができるまでの実際も現在進行形で配信します(装丁家の方もゲストに招聘します)。与えられるものこそ、与えられたもの。授業の到達目標装丁の思惑を感じ取ることができるようになり、書籍の形式にまつわる叡智をカスタマイズできるようになること。成績評価方法試験0%レポート50%授業中の発表・学期末のレポート平常点50%授業への出席状況講義―93―

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