文学部シラバス2021
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評価の高かったドラマや、年月を経ても人々の心に残るドラマを中心に選ぶ。視聴する際には、ストーリーよりもテレビというメディアの固有性や表現方法を重視し、テレビとは何か、テレビドラマとは何かを併せて考えたい。★なお、講義はオンデマンド形式で行います。もともと火曜2限の授業だったので、毎週火曜2限に動画コンテンツをMoodle上にアップします。そこから1週間以内に視聴してコメントシートを提出してください。動画視聴とコメントシートの提出をもって出席とします。授業の到達目標日本のテレビドラマの歴史を理解し、制作現場においてテレビというメディアがどのように意識され、映画や演劇などの近接ジャンルとどのように差異化されながら発展してきたかを把握することを目指す。成績評価方法試験0%なし。レポート80%日本のテレビドラマの歴史について一通りの知識を身に着けた上で、独自の分析や考察ができるかどうかを問う。平常点20%出席状況やコメントシートから判断する。その他0%なし。備考・関連URL◆講義概要にも記載したように、講義はオンデマンド形式で行います。もともと火曜2限の授業だったので、毎週火曜2限に動画コンテンツをMoodle上にアップします。そこから1週間以内に視聴してコメントシートを提出してください。◆動画視聴とコメントシートの提出をもって出席とします。◆基本的に地上波で放送されたドラマを取り上げるため過激な表現は少ないですが、時には性的、あるいは暴力的な表現が含まれる場合もあることを了承の上、受講してください。◆2017年度テレビ文化論(講義)、2019年度表象・メディア論系演習テレビ文化論を既に受講済の人は内容が重複するため受講しないよう注意してください。科目名アメリカン・ミュージカル表現史担当者名辻佐保子表象2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要この講義では、アメリカン・ミュージカルの表現手法の歴史を、アメリカの社会動向との相互的な関係を踏まえながら辿ります。現在、アメリカン・ミュージカルは日本も含めて世界各国で上演されており、その際、アメリカ発のポピュラー・エンターテインメントという背景を抜きにして受容されることも決して珍しくはありません。しかし、アメリカン・ミュージカルの劇作の方法論--たとえば、楽曲とドラマの関係性や、歌・ダンスの働き--は、アメリカの政治的・社会的・経済的・文化的状況と密接に関わっています。以上の前提に立って、本授業では、表現手法の成立や変化を多角的な視点から考察することを通して、アメリカン・ミュージカルが刻んできた歴史をダイナミックにとらえていきます。なお、2021年度の本講義は全回オンデマンド講義となります。各回1週間ずつ映像を配信し、期日以内に映像を視聴した上で小テストとアンケートに答えていただく形となります。また、シラバスのスケジュールの記載内容はあくまで予定であり、授業の進行具合によって変更する可能性があります。授業の到達目標・アメリカン・ミュージカルの歴史の基本知識を身につける。・各時代の代表的な作家や作品を知り、その特徴を理解する。・ミュージカルを規定する美学や、様々な条件を知り、時代や地域といかに深く関わるかを理解する。成績評価方法試験60%講義で解説したミュージカル表現とアメリカ社会との関係について基本的な知識を身につけたかを問う。レポート20%映像鑑賞後に課す小レポートの質を問う。平常点20%3分の2以上の出席を要する。毎回のコメントシートの質も評価に加味する。その他0%科目名アメリカン・ミュージカルと語り/騙りの文化史担当者名辻佐保子表象2単位秋学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要本講義では、アメリカン・ミュージカルの表現手法を語り/騙りという視点から考察していきます。独立宣言というナラティブの構築から始まったアメリカという国家において、語り/騙りが国としての外貌や内実を構築するだけでなく、文化的営為にも大きな役割を果たしています。語り/騙りのパフォーマティビティにおいて自他を説得し巻き込むことで、アメリカという国家は成立し、アメリカという社会は成立しています。また、語り/騙りは共同体の枠をなぞって明確化し、そこに誰が加わるべきか、誰が排除されるべきかを指し示す政治的パフォーマンスでもあります。アメリカが語り/騙りの国家であり、語り/騙りが文化の基盤をなしていることは(台詞劇中心の)アメリカ演劇研究では共有された見解です。では、このような語り/騙りの伝統とミュージカルは、どのような関係を築いてきたのでしょうか。共犯的なものでしょうか、それとも相対化するものなのでしょうか。以上の問題について、春学期のアメリカン・ミュージカル表現史で扱った内容をベースにしつつ、多彩な作品を論じていきます。本授業を通して、アメリカの社会・文化とミュージカルとの関係をさらに立体的に捉えていくことを目指します。講義―85―

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