文学部シラバス2021
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り我々にも決して無関係ではない。ぜひ広告イメージの多様なあり方とそれぞれの展開を、自身にひきつけて見つめ、考えてほしい。授業の到達目標日本近代の広告イメージの流れを、背景となる印刷史や美術史を参照しながら、また現状との比較を常に意識しながら理解することを目標とする。成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート50%課題は第8回の授業で発表する。与えられた課題を、講義内容を理解した上で考察できているか、また自身の関心に引きつけ、自身の言葉で述べているかどうかを評価する。平常点50%出席状況や授業への積極性を評価する。その他0%科目名アニメーション文化論アニメーションの中のアニメ担当者名石岡良治表象2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要※本授業は全回オンデマンド授業として実施します。多種多様なアニメーション表現を、実写映像との緊張関係をふまえつつ概観したあと、マンガとの密接な関係をもつ日本のアニメAnimeの特性について考える。しばしば静止画像が多用されるなど、平面の美学を発達させてきたといわれるアニメ表現は、CG表現の普及によって大きく様相を変えている。そこでは従来の実写vsアニメーションという対比も再定義を余儀なくされるだろう。本講義はこうした展望に基づき、主として物語表現の媒体としてマンガやゲーム文化と結びつき展開してきたアニメを、視聴覚イメージとして検討することによって、現代のアニメーション文化への再定位を試みる。授業の到達目標1現在のメディア状況を踏まえつつ、アニメーション史のなかのアニメについて考察し、現在起きている表現上の変容を捉える2無生物に魂を吹き込むことを原義とする”Animation”の歴史におけるアニメAnimeに顕著な性質を、日本特殊論に陥ることなく批評的に捉え返す成績評価方法試験0%レポート60%学期末レポート平常点40%コメントシートやアンケートの内容。および小レポート。小レポート提出を学期末レポートの条件として課す。その他0%備考・関連URL本講義はリアルタイム配信となります。科目名実物のアウラもう一度ものの力を実感する担当者名岡戸敏幸表象2単位秋学期金曜日3時限1年以上―合併科目―授業概要現代に生きる私たちは、インターネット環境に囲まれて生活している。居ながらにして、多くのもの―絵であれ、音楽であれ、映画であれ、書物であれ、風景であれ、そして人であっても―に簡単に触れることができる。具体的なものを展示し、来館者が直接それに触れることを本質とする美術館や博物館であってさえ、インターネット上に仮想の展示空間を用意している。しかし、そこで私たちが得るものは情報であってものそのものではない。ものからこぼれ落ちてしまうものも数多い。近年、実際のものと情報の境目を曖昧にしたまま、両者を混同することが目立つようになった。感染症拡大を受けて、オンラインコミュニケーションが急速に普及した昨今は、更にその傾向を強めている。これは、ものに即し、そこから学びを始めていくすべての学問にとって危機的な状況である。本講義では、実物がいま私たちの眼の前にあることをしっかりと認識することから出発し、その力を味わい、これを言語化していくことを試みる。可能な限り毎時間、講師が実物を教室で提示する。これをしっかりと見つめ、その画像と比較することによって、実物のみがもつ力―アウラについて考えていく。なお、特定の美術館・博物館見学、作品鑑賞を課題とすることも予定している。授業の到達目標複製メデイア、インターネット上の情報では伝達不能な、実物のみがもつ力を実感し、これを分析、言語化して、他者に伝えうる能力を培う。成績評価方法試験0%現時点で実施の予定はありませんが、状況によっては実施の可能性があります。レポート80%講義で取り上げた内容(考察すべき課題や、方法論など)を十分に理解した上で、レポート課題につき、自分の頭で考え、自分の言葉で論じられているか、という視点から評価します。先行研究、文献からの無断引用、剽窃など学術的文章のルールに抵触する場合は勿論、単純な引用のみで構成され、受講者自身のオリジナルな文章と認められないものは、単位認定を行いません。また、提出期限に遅れたものは受理しないので充分に留意すること。平常点20%出席確認は毎回行います。講義開始後およそ10分を経過した後は遅刻の扱いとします。学期末に出席・遅刻・欠席を点数化しますが、出席回数が、全体の2/3に満たない場合には、レポートが提出されても成績評価の対象としません。講義―80―

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