文学部シラバス2021
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科目名テレビ文化論担当者名長谷正人表象2単位秋学期火曜日5時限2年以上―合併科目4授業概要テレビとは何かを、具体的な番組のありようを通して考える。たとえば音楽を聴くのに、それを歌っている人間の姿を見ながらというのは、邪魔ではないか。しかしテレビを通してだからこそ表現される歌のありようが、沢田研二や山口百恵を通して実践されてきた。あるいはテレビは演芸場とは異なったお笑いを主要なジャンルとして確立させてきた。このようにいま私たちが自明のものとしてみなしているテレビ文化を自明でないものとして見なすことを目的としながら、テレビの多様な表現を見渡していく。取り上げるのは、スポーツ中継番組、歌番組、クイズ番組、旅番組などである。授業の到達目標現在のテレビ文化を自明の文化とは見ないようになること。成績評価方法試験80%授業の理解度を問うレポート0%なし平常点20%出席点その他0%なし備考・関連URL授業はzoomによるライブ生配信で行う予定です。通信トラブルや受信環境を考慮して授業は録画してオンデマンドで見られるようにします。科目名サブカルチャー論1担当者名宮沢章夫表象2単位春学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要意外だと思うでしょう。講義名から想像する内容への期待に反して、これは歴史の授業です。サブカルチャーを歴史的にとらえその本質を考えます。サブカルチャーはしばしば、サブカルと略されて言葉にされる。けれど、そうした話法で単純に語られるのは正しいだろうか。たしかに正しいという価値や基準で、〈もの〉や〈こと〉を規定することが,そもそも、非サブカルチャー的だ。サブカルチャーとサブカルはまったく異なる概念だ。言葉の概念を歴史的にとらえなければいけない。その具体的な、つまりサブカルチャーを構成する音楽や美術、コミックや映画をはじめとする多くの〈もの〉や〈こと〉に対し、イメージだけの視点でそれらを否定する、いわばハイカルチャーしか認めない者らがいる一方、肯定し、むしろその内側にこもる者(しばしばオタクと呼ばれる人たち)からも距離を置きサブカルチャーをあらためて考える。それが講義の全体を包括するテーマになるでしょう。授業の到達目標いま現在ここにあるものは、突然、生まれたのではなく、ある系譜によって生まれたことを理解する。そのことによって、ものの見方、新しいものだけが、すぐれているのではないといった考え方を提示する。成績評価方法試験0%試験はありません。レポート50%授業の理解がどれほどだったか、そして、個々の関心領域について、どれだけ言語化できるか。平常点50%出席はチェックします。その他0%レポートと、平常点で評価します。科目名サブカルチャー論2担当者名宮沢章夫表象2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要先にサブカルチャー論1のシラバスに書いたように、これは文化を時間軸で追う歴史の授業です。春学期で授業した概論から、さらに具体的現象を俯瞰し、サブカルチャーを様々な側面から捉え直す。たとえば、サブカルとサブカルチャーは異なる意味を持つ規定ではないかという考察は、サブカルチャーを歴史的に考えたのちにはじめて登場する考え方だ。そして、現在的な課題として浮上する。様々なサブカルチャー的な現象(ポップミュージック、ポップアート、映画、演劇、アニメ、コミック……)を引用しつつ現在をサブカルチャー、あるいは、サブカルというキーワードを通じて解読する試み。秋季のサブカルチャー論2では、70年代まで語った1を基礎にそれを展開して、さらに80年代へ、さらに90年代へ話を進め、現在的なサブカルチャーの役割を考える。授業の到達目標いま現在ここにあるものは、突然、生まれたのではなく、ある系譜によって生まれたことを理解する。そのことによって、ものの見方、新しいものだけが、すぐれているのではないといった見方を獲得する。成績評価方法試験0%試験はありません。レポート50%授業の理解度と、自身の関心領域をいかに言語化できるか。平常点50%出席はチェックします。その他0%ほかにはなにもありません。備考・関連URL・受講者の人数によって授業方法を変更します。講義―70―

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