文学部シラバス2021
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という言語類型論の研究者むけ書籍データベースです。WALSは,言語の構造タイプ(類型)にかんする192の項目について、総数2697、平均400言語の情報を分類し、地図上にしめしたもので、インターネット上で公開されています。授業計画の末尾の数字は予定している章番号です。各回、この内容に関連した講義を行い、討議を行います。授業の到達目標言語類型論の研究上の目標と研究方法を理解し,類型論的視点を導入した言語研究を計画・実行するための基礎知識を身につける.また,類型論的視点からみた,日本語の特徴についての洞察を深める.成績評価方法試験0%実施しませんレポート70%期末レポート平常点0%(とくにかんがえていませんが、受講生の人数によっては、リアクションペーパーの記載内容も勘案します)その他30%授業における発表・報告の内容を評価します。備考・関連URL質問などは[email protected]まで科目名言語史の方法テーマ:日本語史研究・入門編担当者名吉田健二複合2単位秋学期木曜日3時限1年以上―合併科目―授業概要日本語はいつごろから存在すると思いますか−日本語以前があるとしたら、それはどんな状況なのでしょうか。その日本語(あるいは日本語以前の何か)はどこでだれが話していたでしょう。それは、いまわれわれが話している日本語とどれくらい似ていて、どこが違うのでしょうか。そこからどのような変遷を経て、いまの日本語にたどりついたのでしょうか。そのような疑問にこたえるためには、どのような材料をどのように検討すればよいでしょうか。この授業では、そのような疑問にたいするこたえに科学的にせまるさまざまな方法をできるかぎりわかりやすく紹介します。できるかぎり毎回、言語資料を分析する実習を導入して、実際に資料を読み解き、分析する力をつけることも目標とします。授業の到達目標言語史研究の基本的な前提や学術的意義について理解をふかめる言語史研究の主要な方法とその理論的背景について理解する日本語の歴史にかかわる基礎的な資料の分析に習熟する成績評価方法試験100%中間・期末の2回行います。主に、資料分析の技術が理解・習得できているかを確認します。レポート0%平常点0%その他0%科目名ことばと社会担当者名山岡華菜子複合2単位秋学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要この講義では、日本語のバリエーションについて考えていきます。具体的には、近代以降の日本語社会における方言を巡る動きを中心にしながら、外国語としての日本語など、現代社会にあらわれる日本語の様相について取り上げます。それらが社会のあり方とどのように関わるのか、みなさんと観察したいと思います。授業の到達目標この講義を通じて、言語という視点から社会を捉える方法の獲得を目指します。成績評価方法試験0%実施しません。レポート70%学期末レポートを課します。平常点30%授業の出席状況とWasedaMoodle上に設置するミニ課題の提出内容から評価します。その他0%とくになし。備考・関連URL授業はオンデマンド形式でおこないます。科目名文化人類学の最前線1文化人類学的研究の広がりを学ぶ担当者名酒井貴広他/大澤誠/三浦恵子/箕曲在弘/山本まゆみ複合2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要文化人類学は、人間の営みを総合的に扱う学問として知られる。文化人類学の発達の過程で従来研究の対象とされてきたのは、比較的規模の小さい地域社会が大部分であり、周辺の地域や親族関係などの中で閉じた文化を想定していた。しかし、世界システムが急速に拡大し、グローバリゼーションがいたるところで唱えられている今、文化の境界が極めて不明確となってきている。こうした状況の中で、文化人類学的研究には二つの大きな潮流が見られる。一つは文化人類学の限界と終焉を唱える悲観的な見方であり、他方はこれまで文化人類学が培ってきた知識と研究方法を、積極的に現代の文化現象の分析と解釈へ応用しようとする挑戦的な試みである。本講義では、後者に重点を置きながら、文化人類学という学問がいかなる現況に置かれているのかを示し、それぞれの細分野における最新の研究成果をわかりやすく解説する。その上で、文化人類学が人間の営みを考え続ける上で在るべき方向性について、どのような問題提起を行っているのか、それに対して自らどのような答えを導き出そうとしているのかを明らかにする。講義―57―

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