文学部シラバス2021
502/516

成績評価方法試験0%実施しないレポート0%実施しない平常点100%出席状況、ならびに研究報告の達成度、討議への参加状況等によって総合的に判断する。なお、受講生は受講後、WasedaMoodle上のフォーラム機能を活用して質疑,回答をおこなう。この質疑回答がおこなわれることをもって,出席とする。その他0%特になし科目名考古学演習11(北方考古学)北海道、沿海州地域の考古学について演習形式で学習する担当者名長崎潤一考古コース2単位春学期木曜日1時限3年以上―――授業概要この演習では主に日本の北方地域(北日本)の考古学について考える演習である。地域的には北海道島を中心とするが、サハリン・沿海州、日本の東北地方などを扱うことになる。時代としては先史時代から近現代までを対象とするためアイヌ民族の歴史についても学ぶ。北方地域は本州中央部とは異なる歴史的変遷をとった。古墳時代に畿内に中央主権国家ができても、北海道はその国家の範囲外だった。また鎌倉時代以降、武家政権が中央の政治を担うが、北海道はこの政治的枠組みにも入らなかった。第1回から第4回は、長﨑が北方考古学の概要、基本的な事項の説明を行う。5回目以降は受講者が発表テーマを選択して発表する形で授業を進め、最終回は全体の総括を行う。発表はパワーポイントを用いて実施してもらう。第2回〜第4回はオンデマンドで実施するので、各自動画を視聴し小テストを受け、小テストが一定点数以上なら出席とする。授業の到達目標北海道島は本州島とは異なった歴史的特徴を有している。北海道島は本州島の文化的影響を受ける一方、沿海州やサハリンなどを経由して北東アジア諸文化が入り込み、独特の地域性をみせる。本演習での到達目標は、こうした地域的特性を理解することであり、同時に民族学、歴史学、文化人類学、地名学、図像学といった関連諸学の成果も援用しつつ地域性を明らかにする手法を修得することである。成績評価方法試験0%なしレポート0%なし平常点30%他人の発表を聞いてコメントカードを書く。このコメントカードを評価の対象とする。その他70%個人発表での事前文献調査、パワーポイントのスライド、発表内容を評価の対象とする。備考・関連URL新型コロナ感染の予防のため、フルオンデマンド授業で実施する。シラバスではレポートを課すとしていたが、レポートは無い。代わりに発表の比重を加算しその他を70%に変更する。科目名考古学演習12(東アジア考古学)担当者名城倉正祥考古コース2単位春学期金曜日5時限3年以上―――授業概要列島の国家形成を考古学的に考える場合、中国や朝鮮半島の国々を含む東アジアの視点での研究が不可欠である。朝鮮半島から伝来した稲作、魏志倭人伝にある邪馬台国と卑弥呼、古墳時代の始まりを告げる三角縁神獣鏡、朝鮮半島から伝わった騎馬文化、南朝に朝貢した倭の五王、遣隋使・遣唐使の派遣で花開いた飛鳥の文化、百済の技術で作られた飛鳥寺に始まる仏教の受容、唐・新羅連合軍との国際戦争である白村江の戦い、日本初の中国式都城である藤原京、平城京で花開いた唐を模倣した天平文化、など日本古代の主要な研究テーマにおいて日中韓の国際比較はもはや避けては通れない状況にある。一方で、東アジアの国々と日本には歴史認識の問題や領土問題などデリケートで難しい問題も横たわっている。しかし、こういう状況だからこそ、歴史学を志す我々は国際感覚を磨き、冷静で客観的な歴史像を考究していく必要がある。本講義では、日本と東アジアの国々の国際比較が必要となるテーマに関して受講者自身が調べ、自身の考えをまとめ、それを発表によってアピールする一連の作業によって、古代国家を考える上での東アジアの視点の重要性を学ぶことを目的とする。具体的には、日本の弥生時代から古代までにおいて、東アジアの国際比較が必要となるテーマを示し、その中から受講者自身がテーマを選び発表をするスタイルで授業を進める。なお、発表に関しては、レジュメ発表の基礎的なテクニックを十分に習得することを目指し、最初の5回には論文検索やファイル管理、レジュメ作成のテクニックを講義する。そのテクニックを踏まえたうえで、各自20分の発表を行い、最終回にはそのテーマに関するレジュメをレポートとして提出することを義務付ける。東アジアの国際比較の重要性を認識し、発表のテクニックを身につけることを本講義の目的とする。授業の到達目標受講者自身が東アジアの国際比較研究の重要性を認識すると同時に、テーマ発表に関する基礎的なテクニックを習得することを目標とする。成績評価方法試験0%なしレポート30%各自の発表を踏まえたうえで、最終回に教場でレポートを提出すること。平常点70%授業への出席状況、及び発表テクニックの習得状況、及びテーマ発表の内容から総合的に評価する。その他0%なし専門演習―509―

元のページ  ../index.html#502

このブックを見る