文学部シラバス2021
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レポート0%なし平常点100%出席状況、演習の中での発表、受講態度、課題を提出することもあるなどの総合的評価によって成績評価をおこなう。その他0%なし備考・関連URL上記の授業計画は標準的なものであるが、担当教員により異なる計画を実施することもある。科目名考古学演習8(考古学発達史)欧米と日本の考古学史担当者名谷口康浩考古コース2単位秋学期木曜日2時限2年以上―――授業概要考古学史を概説し、考古学の研究法と理論が発展してきた過程をふりかえって確認する。ヨーロッパの古典古代や先史人類への関心から出発した考古学は200年以上の学史をもち、日本の考古学も140年の歴史をたどってきた。考古資料の分析法、過去の説明や解釈、歴史を再構成する理論は、長い時間をかけて深化・発展してきた。この授業では、①欧米考古学史、②日本考古学史の二つのテーマに沿って、考古学が成熟してきた過程について考える。①②のテーマについての講義を聞いた後、各自が関心をもった関連テーマについて調べた内容を授業時にレポートしてもらう(演習発表)。演習発表は各自1回とする。演習発表に充てる回は履修者数に応じて変更することがある。対面授業・オンライン授業を併用する予定。授業開始後の状況をみて判断する。授業の到達目標・考古学史の概要を理解し、考古学の研究法と理論が発展してきたことを説明できる。・考古学発達史の知識を踏まえて、考古学が現在どのような位置にあるのかを考えられる。成績評価方法試験50%授業時におこなう試験(最終回)レポート20%演習発表の内容をレポート提出する平常点30%授業時の演習発表、主体的な調べ学習の成果を評価する。その他0%科目名考古学演習9(日本考古学)縄文考古学の諸課題担当者名高橋龍三郎考古コース2単位春学期木曜日5時限2年以上―――授業概要数多くの研究成果が蓄積されてきた縄文考古学について、その成果をどのように自らが勉強し、考古学的思索の上で活用するかは、自分の研究姿勢を確立するうえで大変重要なことである。まずは、日本考古学(縄文考古学)の独自性、特性がどこにあるのか等、日本考古学の立ち位置を意識した視点から研究発表を行うことを通して、考古学の現状や課題を認識し整理する。学生は、研究分野のテーマごとに班を組み、研究発表を行う。授業中に班ごとの討論時間を設ける予定である。基本的に参照すべき文献については教員から指導するが、各班がそこからそれぞれの研究興味に基づき、文献調査を広げていくことが期待される。そのために各班は、事前に学術論文のリストを作成することを心掛ける。なお、授業は原則、教場での対面形式ですが、状況に応じてオンラインで実施することもあります。授業の到達目標日本において考古学を学ぶ者として、たとえ外国考古学を専門に選ぶ者であっても、日本考古学に関する知識を十分に得ていることは肝要である。地域や年代が異なっていても、基本的な研究課題は共通するからである。研究のスタート地点に立つ2年生は、日本考古学の特性や独自性を把握すると共に、その強み、弱点等について、各々のしっかりした視野を持てるようになることが、本授業の到達目標である。成績評価方法試験0%なしレポート30%毎時間、簡単なレポートを提出する。平常点70%研究発表内容50%、出席および、授業中の質疑応答などの積極性20%。その他0%なし科目名考古学演習10(外国考古学)メソアメリカの考古学担当者名寺崎秀一郎考古コース2単位秋学期火曜日1時限3年以上―――授業概要考古学研究は過去の人類の営為について学ぶ、という基本的な点では世界各地で共通だが、その具体的な方法論については、個々の地域における自然環境や資料の残存状況、学問的伝統などによって違いが見られる。各自の専門領域以外の考古学を学ぶことは、そうした方法論の違いを超えて、具体的な資料をいかに読み解き過去の社会について学び得るのかを考える好機となる。そこで、本演習においては、16世紀以降本格化するスペインによる植民地化以前にメソアメリカ地域で発展を遂げた社会についての考古学研究の方法論とその成果について学ぶ。本演習で取り上げるメソアメリカ地域の考古学研究は伝統的に文化人類学などの周辺領域との親和性も高く、国家形成理論や王権の構造研究などの面で顕著な成果を挙げており、周辺領域における知見も組み入れていく。なお、受講生の人数等にもよるが、数人のグループによる研究報告をおこなうこと場合もある。授業の到達目標考古学的上の問題をいかにして設定し、どのようなアプローチで解決するのかについて、事例研究を通じて学ぶ。また、最新の知見を含め、多くの研究成果は外国語文献に依拠するため、外国語読解についても習熟することを目指す。専門演習―508―

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