文学部シラバス2021
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②古代日本の国際環境を史料に基づき分析する方法を学ぶ。成績評価方法試験0%行わない。レポート40%内容により判断。報告時の指摘事項も踏まえて作成すること。平常点60%報告内容と報告への質問の回数、出席状況によって総合的に判断。その他0%特になし。科目名日本史演習5B(古代)大宰府史の研究担当者名田中史生日史コース2単位秋学期月曜日4時限3年以上―――授業概要本演習では、古代日本を国際社会と地域社会の双方から検討する具体的な素材として大宰府を取り上げます。古代の地域・国家・国際社会の接点で機能した大宰府は、東アジア史と地域史の両者にかかわり、かつ古代国家の構造や境界を学習できる好材料が整っています。また、史・資料が限られる古代史研究において、豊富な史・資料を持つ点も魅力です。演習では、大宰府関連史料を、受講生の分担報告によって読み進めていきます。報告に際しては、古代史の最新の研究成果だけでなく、考古学の調査成果などにも留意しましょう。なお、本演習ではレポートの提出もあります。授業の到達目標①古代日本の対外関係について理解を深める。②古代の大宰府についての知識を得る。③古代社会の実態を史料に基づき分析する方法を学ぶ。成績評価方法試験0%行わない。レポート50%内容により判断。報告時の指摘事項も踏まえて作成すること。平常点50%報告内容と報告への質問の回数、出席状況によって総合的に判断。その他0%特になし。科目名日本史演習6A(中世)中世前期の政治と社会担当者名似鳥雄一日史コース2単位春学期木曜日1時限3年以上―――授業概要本演習では、卒業論文の執筆に備えて、中世前期(院政期〜鎌倉期)の史料の取り扱いに習熟することを目指します。テキストとして歴史学研究会編日本史史料2中世(岩波書店、1998年、[オンデマンド版]2016年)を使用し、史料の講読を中心に進めていきます。本書は日本史を通観すべくシリーズで編まれた史料集のうちの1冊ですが、本演習では古文書・古記録のいずれにも目配りをしながら、日本中世史の叙述がどのような史料を根拠として構築されているかを理解していきます。本演習の基本的な進め方は以下の通りです。受講者にはテキストから担当史料を割り当て、(1)読み下し、(2)現代語訳、(3)語句説明、をしてもらいます。さらに近年の研究動向を調査し、(4)担当史料を直接引用した、または担当史料から抽出しうるテーマを扱った論文・書籍を探し出して要約・紹介をしてもらいます。このような作業を通じて、史料をもとにした議論の組み立て方を知り、卒業論文のためのテーマを見定める目を養ってほしいと思います。授業の到達目標・中世史料を正確に解読し、その内容や背景を理解できる能力を身に付ける。・史料の性格・出自も吟味して、その価値に適切な評価を下せるようになる。・研究論文における史料の用い方を学び、あわせて近年の研究水準をつかむ。成績評価方法試験0%レポート40%演習で報告した内容をレポートとして提出平常点60%演習での報告、討論への参加その他0%科目名日本史演習6B(中世)中世後期の政治と社会担当者名似鳥雄一日史コース2単位秋学期木曜日1時限3年以上―――授業概要本演習では、卒業論文の執筆に備えて、中世後期(南北朝期〜戦国期)の史料の取り扱いに習熟することを目指します。テキストとして歴史学研究会編日本史史料2中世(岩波書店、1998年、[オンデマンド版]2016年)を使用し、史料の講読を中心に進めていきます。本書は日本史を通観すべくシリーズで編まれた史料集のうちの1冊ですが、本演習では古文書・古記録のいずれにも目配りをしながら、日本中世史の叙述がどのような史料を根拠として構築されているかを理解していきます。本演習の基本的な進め方は以下の通りです。受講者にはテキストから担当史料を割り当て、(1)読み下し、(2)現代語訳、(3)語句説明、をしてもらいます。さらに近年の研究動向を調査し、(4)担当史料を直接引用した、または担当史料から抽出しうるテーマを扱った論文・書籍を探し出して要約・紹介をしてもらいます。このような作業を通じて、史料をもとにした議論の組み立て方を知り、卒業論文のためのテーマを見定める目を養ってほしいと思います。授業の到達目標・中世史料を正確に解読し、その内容や背景を理解できる能力を身に付ける。・史料の性格・出自も吟味して、その価値に適切な評価を下せるようになる。・研究論文における史料の用い方を学び、あわせて近年の研究水準をつかむ。専門演習―495―

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