文学部シラバス2021
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科目名演劇映像演習15(映画理論系個別研究)映画理論文献講読担当者名武田潔演映コース2単位春学期月曜日4時限3年以上―――授業概要映画理論の基本的な文献を講読する。具体的には、第二次大戦後のフランスの代表的な映画理論家であるアンドレ・バザンとクリスチャン・メッツの著作の中から、主要な論文を選んで講読する。あらかじめ講義科目映画理論1、映画理論2を履修していることが望ましい。授業の到達目標映画理論の基本文献を講読することによって、映画研究の主要なアプローチの一つである映画理論についての理解を深め、映像を探究するための基盤を築くことをめざす。成績評価方法試験0%レポート50%課題に合致したレポートであり、論理的かつ明瞭に自らの考察が述べられていること平常点50%出席状況が良好であること。自ら優れた発表を行うとともに、他の受講者の発表について的確な質問や意見を述べること。課題論文の講読メモを毎回期限までに提出していること。その他0%科目名演劇映像演習16(映画系個別研究)アメリカ映画史のカノン担当者名木原圭翔演映コース2単位春学期金曜日2時限2年以上―――授業概要この演習では主要なアメリカ映画50本を紹介した映画研究の入門図書(FiftyKeyAmericanFilms,2009)を教科書として、映画史におけるカノン(canon)について考えていきます。國民の創生サンライズサイコブレードランナーなど、同書で取り上げられている作品はいずれも映画史の名作としてよく知られたものばかりですが、編者らが冒頭で述べているように、これはアメリカ映画ベスト50を意味しているわけではありません。映画史を作り上げる作品評価の基準は各人によって様々であり、そもそもカノンという概念自体の意味を今一度検討してみる必要があるでしょう。授業は毎回教科書に記載された1本の作品を取り上げ、内容紹介を中心とした発表を担当グループに行ってもらいます。発表後に受講者全員で該当作品に関する討議も行います。授業の到達目標・授業内容に関連する文献を自ら探し出し、読解する力を養う。・映画に関する基礎的な英文読解能力を養う。・卒論に向けた準備段階として、映画作品に関する比較的長めの論考を執筆する能力を養う。成績評価方法試験0%レポート50%授業内容に関連したレポート(4,000〜6,000字程度の予定)を執筆してもらい、先行研究に対する読解力と受講者が提起する主張の独創性を評価します。レポート執筆については、授業期間の間に構成案の相談や文章添削などを適宜行います。平常点50%出席状況と各受講者の発表に加え、ディスカッションへの参加度などを総合的に評価します。その他0%備考・関連URL・教科書に指定した書籍は平易な英文で書かれており、映画研究に関心のある学生であれば特別難しいものではありません。各作品の概要や歴史的意義がそれぞれ5ページほどで解説されています。・授業は原則リアルタイム配信(Zoom)で実施する予定です。科目名演劇映像演習17(演劇映像共通)歌舞伎入門―エイゼンシュテインから見る―担当者名和田修演映コース2単位秋学期金曜日3時限2年以上―――授業概要映画を学ぶ人にとっては、ロシアの映画監督エイゼンシュテインが、歌舞伎をはじめとする日本文化から影響を受けたことはよく知られていると思います。エイゼンシュテインの残した文章と作品を手がかりに、逆に歌舞伎の特色をとらえてみたいと思います。とくに映画のモンタージュ理論と歌舞伎のないまぜという作劇法に注目する予定です。なお、授業ではエイゼンシュテインの作品も取り上げますが、主眼は歌舞伎を知ることにあります。レポートも歌舞伎の特色についてまとめていただきます。授業の到達目標外国人映画監督の目に映った歌舞伎および日本文化の特色を知る。成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート50%歌舞伎の特色を適切にとらえているかどうかで判断する。平常点50%出席や発表の状況を評価する。その他0%とくになし。備考・関連URL歌舞伎・人形浄瑠璃・能など、日本の古典芸能に興味を持っていただく必要があります。なお、担当教員は歌舞伎専門であり、映画については概論にとどまることをご了解ください。専門演習―485―

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