文学部シラバス2021
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科目名中国語中国文学演習6(近現代文学)新時期文学の再読担当者名高屋亜希中文コース2単位冬クォーター火4時限金3時限2年以上―――授業概要文革が終結した1970年代後半以降、文革からの解放を告げた新時期文学は、中国がいかなる方向に進むかという政治的課題を担っており、当時は社会的に大きな注目を集め、人々の議論の対象となっていた。文革終結から40年以上の歳月が流れた現在、新時期文学を読む意味は大きく変化しているが、今なお重要性を失っていない。本演習では、新時期文学の作品や批評を精読することを通じて、そこで語られる主な論点や現代中国事情、歴史的背景への理解を深めていく。それとと同時に翻訳等も利用し、できるだけ多くの新時期文学の作品に触れてもらう予定である。授業の到達目標本演習は、この新時期文学の作品や批評を題材に、3つの目標を設けている。1つめは1篇の作品を原文で読み通すことで、中国研究の基礎である中国語を読みこなす力を養うことである。2つめは新時期文学について多くの作品に触れること。3つめは批評の論点を理解し、自ら新時期文学作品の分析に応用してみることである。成績評価方法試験0%なしレポート50%授業で講読した作品についてレポート(3000字程度)をまとめてもらう予定である。作品を丁寧に読み込んだ上で、先行研究を踏まえ、独自の視点から考察しているかどうかを評価する。平常点50%出席を重視する他、翻訳の予習、発表と質疑応答など、授業にどれだけ積極的に参加したかを評価する。なお3分の2以上の出席を評価の対象とする。その他0%なし科目名中国語中国文学演習7(古代文学)担当者名大森信徳中文コース2単位秋クォーター水1時限水2時限3年以上―――授業概要題画詩は、山水画や人物の肖像画などに書きつけられた、その絵画の内容に関わる詩を指す。琴棋書画という言葉に示されるように、社会的背景として、絵画が文人の嗜みの一つとして受け入れられ、またそれが詩と結びついたことによって、題画詩は唐代以降盛んに詠まれるようになる。文学と絵画の関係は興味深いテーマでもあり、この授業では、北宋の題画詩を中心に取り上げ、そこに表現された文人の美意識や考え方を明らかにしてゆきたい。授業の到達目標この授業では、題画詩を素材として取り上げて、漢詩を解釈する力をつけるとともに、個々の作品の奥深くに分け入り、詩人と絵画の関わりや美意識を含めた幅広い視点から作品を捉えることで、中国の芸術文化に対する理解も併せて深める。成績評価方法訳注稿の完成度と発表(60%)をもとに、授業に対する取り組み(出席、発言など40%)も加味して評価する。科目名中国語中国文学演習8(中国語教育法)中国語教育歴史と展望担当者名中司梢中文コース2単位春クォーター水5時限水6時限3年以上―――授業概要日本における中国語教育を近代史の観点から概観し、外国語教育としての中国語教育をどのようにとらえるべきかを考えていきます。授業は発表形式を取ります。授業の到達目標中国語を外国語として科学する基礎をつくります成績評価方法試験0%レポート30%平常点70%発表内容および授業中の討論に取り組む態度その他0%科目名中国語中国文学演習9(近現代文学)〈現代中国〉を読み解く担当者名高屋亜希中文コース2単位春クォーター火4時限金3時限3年以上―――授業概要〈現代中国〉で起きたさまざまな文化的事件が、どのような社会事情や歴史背景から成立しているのか、中国語の新聞雑誌記事や論文などの資料調査と分析を通じて、把握していくことを目指します。授業はグループごとの調査・発表を中心に進めます。授業の到達目標本演習は2つの目標を設けています。1つは、異なる文化ジャンルが社会的文脈をどのように共有しているか、それぞれの文化的事件がどのような社会事情や歴史的背景のもとに成立しているのかという点に留意しながら、〈現代中国〉文化を立体的に理解する見取り図を共有することです。もう1つは、グループごとにそれぞれの興味関心に従って具体的事例を選び、資料調査した結果を発表・検討することを通じて、調査レポート作成の基礎について学ぶことです。成績評価方法試験0%なし専門演習―455―

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