文学部シラバス2021
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科目名心理学演習19C(卒論)社会心理学、消費者心理学、意思決定科学担当者名竹村和久心理コース2単位春学期木曜日2時限4年以上―――授業概要本演習テーマは、社会心理学、消費者心理学、意思決定科学に関するものである。例えば、本演習では、以下のような問題を探究する。なぜ人間は状況に応じて判断が変わったりするのか?消費者はどんな非合理な購買意思決定をすることがあるのか?広告を見ているとき、どんな心理反応があるのか?人間の曖昧な判断をどのように分析するのか?科学技術や自然災害のリスクをどのように人々はとらえているのか?どんな数式で人間の判断や意思決定を本当に予測できるのか?臨床で用いる描画テストの画像をどのように解析すると役立つのかなどである。授業では、日常の社会心理や消費者行動、意思決定などの現象について観察し、意見交換を行いながら、現象の理解に努める。また、学生各自が、いくつかの研究班に属して、その研究を遂行していき、研究発表も行う。時として、外部からの来訪研究者との意見交換なども行う。授業の到達目標この演習では、判断、意思決定、社会的価値、描画テストに関する研究の学習を通じて、心理学研究の基本的な問題意識、方法論、理論を身につけることを目標とする。特に実践的な研究態度をつちかうことを目標としている。3年生と4年生が共同受講することになるので、両学年の交流が図れるような演習を行いたいと思っている。プロジェクト形式のグループワークを行う。また、場合によっては、外部の研究者や他大学の学生との交流を計って、視野を広げると同時に、専門分野への理解を促進することを目標とする。成績評価方法試験10%授業中に行う予告なし試験レポート10%授業中に課すレポート平常点80%出席状況、研究プロジェクトの参加状況、実験参加、研究発表その他0%なし備考・関連URLこの演習参加の必要な知識は、一般心理学の入門程度、初等統計学、高校生程度の数学である。竹村担当の社会心理学、経済心理学、社会心理学演習も、履修済あるいは履修中であることが望ましい。必要な予備知識は、演習中あるいは宿題としてその都度マスターしていただく。また、次回の演習までに読むべき文献などはその都度紹介する。さらに、知識だけでなく、社会現象についての関心も強く持った受講者の熱心な参加を期待する。質問は、途中で講義を中断してもいいので、随時受けつけ、また歓迎する。授業中、ディスカッション関連URL:http:member.nifty.ne.jphighwaydmdecbooks.htmhttp:www.sjdm.orghttp:www.soc.nii.ac.jpbsjhttp:www.f.waseda.jpkazupsy科目名心理学演習19D(卒論)心理統計学・教育測定学・マーケティングサイエンス1担当者名川端一光心理コース2単位春学期水曜日2時限4年以上―――授業概要心理学を基本としながら、データ解析学を学ぶ演習である。データ解析学は、客観的なデータから、現実的な要求に応えるための知見を得るための学問である。理論と実践の双方に同程度の重きを置いて、データ解析マインドを養う。学問領域の性格上、相当量の予習・課題・宿題がほぼ毎週要求される。開始時における数学・統計学的な基礎力は心理統計学1・2の内容以上は要求しないが、粘り強く予習・課題・宿題を行う時間と意欲を必要とする。授業の到達目標本授業は心を測るを既履修あるいは同時履修することが望ましい。教育測定学、マーケティング・サイエンス、多変量解析、データマイニング、共分散構造解析、項目反応理論、実験計画法、標本抽出理論、数理統計学等、広義の心理統計学の領域からテーマを決め、理論の学習と実習とを組み合わせて授業を構成する。3年生は、次年度も本演習をとり、卒業研究につなげるつもりで受講されたい。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%日常の提出物・発表の内容で行うその他0%備考・関連URL・授業の進捗状況に併せて、計画を変更する場合がある。・新型コロナウィルスの蔓延状況に鑑み、授業計画を変更する場合がある。科目名心理学演習19F(卒論)言語・認知心理学担当者名日野泰志心理コース2単位春学期木曜日3時限4年以上―――授業概要我々は母国語に関する知識を持っている。我々が文を読む際には、物理信号として与えられる視覚刺激をもとに、こうした知識が検索され、その文が理解される。このように読むという行為は、外界から与えられる刺激と我々が既に保持している知識との間の交互作用によるものである。この演習では、こうした読みのプロセスに関する研究や基礎的な研究法を学習するとともに、受講者は個別テーマに沿った研究を実施する。こうした作業を通して、言語心理学に関する理論・研究法を身につけるとともに、論理的思考・推論能力の養成を目指す。この演習では学術論文・専門書等をもとにした発表と討論、受講者各自の研究(計画)に関する発表と討論など、受講者が自専門演習―420―

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