文学部シラバス2021
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識が検索され、その文が理解される。このように読むという行為は、外界から与えられる刺激と我々が既に保持している知識との間の交互作用によるものである。この演習では、こうした読みのプロセスに関する研究や基礎的な研究法を学習するとともに、受講者は個別テーマに沿った研究を実施する。こうした作業を通して、言語心理学に関する理論・研究法を身につけるとともに、論理的思考・推論能力の養成を目指す。この演習では学術論文・専門書等をもとにした発表と討論、受講者各自の研究(計画)に関する発表と討論など、受講者が自分の意見を表明する機会をできるだけ多く設ける予定である。受講者の積極的な参加を期待する。この演習は、卒業論文の作成に必要な基礎的知識や研究法に関する基礎的スキルを身につけることを目的とするものである。授業の到達目標受講者は個別テーマに沿った研究を実施する。そして、言語心理学に関する理論・研究法を身につけるとともに、論理的思考・推論能力の養成を目指す。成績評価方法成績は、出席、発表、討論、レポートから総合的に評価する。備考・関連URLこの演習では、受講者に研究の実施を求めるとともに、英語の学術論文・専門書等にも親しんでもらうことになる。そのため授業時間以外にも個人やグループによる作業を求める場合がある。受講者には、授業やグループによる作業への積極的な参加を期待する。授業で使用する教材等は、適宜、以下のURLに掲載する。http:www.f.waseda.jphino科目名心理学演習11G(卒論)健康心理学担当者名福川康之心理コース2単位春学期月曜日2時限3年以上―――授業概要健康心理学・進化心理学・老年心理学を基盤とした著書や論文を講読し批判的に検討する.受講者はこの作業を通じて,ストレス進化と適応加齢などのキーワードに該当する研究テーマを設定し,関連文献の探索,ならびに調査・実験等の研究計画の作成を行う.各々がテーマに沿った発表を複数回行い,その内容に関して共同討議する.授業の到達目標演習を通じて,論理的に物事を考え,科学論文としての体裁が整ったレポートを書けるようになる.成績評価方法試験0%レポート40%課題に即した内容と記述形式が備わっていること平常点60%出席および授業で展開される議論への貢献度その他0%科目名心理学演習11H(卒論)感性心理学、心理生理学、感性工学担当者名片平建史心理コース2単位春学期木曜日2時限3年以上―――授業概要感覚的経験に基づく直感的な心の働きである感性を、科学的に研究するための方法論を習得し、芸術行動やプロダクトデザインなどを対象とした研究を遂行する。本演習では、履修者が感性の科学的研究に着手できることを目的とし、関連する研究領域の紹介、グループでの課題実験の実施、研究構想の策定を行う。授業の到達目標感性の科学的研究について基礎的な視座と実践手法を獲得する。また、感性心理学とその周辺領域から自身の研究テーマを設定する。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%課題実験の遂行状況、各種発表内容、ディスカッションへの参加に基づいて評価します。その他0%科目名心理学演習11I(卒論)犯罪者・非行少年に対するアセスメント担当者名藤野京子心理コース2単位春学期木曜日2時限3年以上―――授業概要少年審判の概要を理解した後、世間で耳目を集めた事件を心理学的見地から検討する。その後、精神疾患のうち非行・犯罪事例でしばしばみられる症状についてDSM-5の基準を用いながら理解を深める。加えて、攻撃性のアセスメントに用いるP-Fスタディや認知評価システムDN-CASを用いてアセスメントできるように訓練する。授業の到達目標1.少年審判と成人の裁判の違いを理解する2.犯罪者を心理学的に分析するイメージをつかむ3.非行や犯罪事例でしばしば診断される精神疾患について理解する4.P-Fスタディ及びDN-CASを施行・解釈できるようにする専門演習―413―

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