文学部シラバス2021
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備考・関連URL扱うテキストを理解するためには、春学期の哲学演習2を受講しておくことが推奨される。科目名哲学演習10(中世哲学)ニコラウス・クザーヌス担当者名矢内義顯哲学コース2単位秋学期火曜日5時限2年以上―――授業概要15世紀のニコラウス・クザーヌスの主要な著作を読むことにする。授業の到達目標後期中世哲学の基本的な概念・思考法について知ること。成績評価方法試験0%試験は行なわない。レポート50%学期末に3000字程度のレポートを課する。平常点50%質疑応答および出席その他0%特になし。科目名哲学演習11(フランス哲学/現代哲学)モーリス・メルロポンティ人間の科学と現象学を読む担当者名西山達也哲学コース2単位秋学期金曜日1時限2年以上―――授業概要人間の科学と現象学は、哲学者モーリス・メルロポンティが1950-51年度にソルボンヌ大学でおこなった講義である。メルロポンティはフランスにおける現象学の先駆的な導入者であり、かつまた、現象学に対する批判の可能性を探求した人物でもある。講義録の刊行・翻訳等により、メルロポンティの思考の展開と、同時代のさまざまな思想潮流との関係の全体像が明らかになりつつあるが、人間の科学と現象学を読解することで、20世紀のフランス哲学に入門するとともに、生と実存を肯定することがいかなることなのかを考える手掛かりをつかんでもらいたい。また、本演習においては、メルロポンティの講義をフランス語で熟読することで、フランス哲学特有の表現様式に触れることも体験できる。本演習を通じ、現代哲学の学問的蓄積を受け止め、新しい時代のなかで発展させるすべを身につけて欲しい。授業の到達目標ある哲学的な概念(本演習の場合は人間や世界)の定義を把握し、特定の哲学者(本演習の場合はメルロポンティ)がこの概念をめぐっていかなる思考を展開しているかを理解する。そのうえで、演習参加者各自がこの概念をそれぞれの関心に結び付けて応用する能力を身につける。成績評価方法演習への定期的・積極的な参加を基準とする。科目名哲学演習13(古代ギリシア哲学)アリストテレス哲学における基礎概念担当者名岩田圭一哲学コース2単位秋学期木曜日2時限2年以上―――授業概要この授業は8回教室授業を行い、7回はオンデマンド授業形式で実施する。オンデマンド授業は定期配信で、毎週木曜日に開講し、視聴期間は1週間とする。アリストテレス形而上学Δ巻(第5巻)の、いわゆる哲学用語辞典を取り上げ、アリストテレス哲学における基礎概念について考察する。アリストテレスの存在論ないし形而上学について理解するには、そこで用いられる数多くの基礎概念を理解しておく必要がある。形而上学Δ巻の哲学用語辞典は、アリストテレス自身によるアリストテレス哲学の基礎概念の説明であり、とくにその存在論ないし形而上学の理解にとって有益である。アリストテレスが用いる哲学用語は多義的である上に、そのつどの論述において必ずしもその用法が明確にされないため、アリストテレスのテクストの読解はかなり困難である。しかしこの哲学用語辞典では、それぞれの概念ごとに、その多様な用法が整理されており、アリストテレス哲学をこれから学ぼうとする人にとって有用である。この授業ではまず7回、オンデマンド授業を受講し、アリストテレスの第一哲学(形而上学)の構想や、その基礎にあるカテゴリー学説について理解し、8回目からの発表形式の授業にそなえる。オンデマンド授業を受講する間に、発表の担当(Δ巻のどこを担当するか、いつ発表するか)を決める。8回分の教室授業では、毎回、あらかじめ決めておいた発表順で発表を行ってもらい、質疑応答を通じて理解を深める。授業の到達目標アリストテレス哲学における基礎概念を理解し、アリストテレス哲学のさまざまな領域における諸問題について考えるための基礎を身につける。成績評価方法試験0%レポート40%期末レポートによって評価する。平常点60%発表、出席状況、授業への貢献度によって評価する。オンデマンド授業における出席は毎回の要旨(200字程度)提出によって確認する。教室授業における出席は通常の出席カードによる。その他0%備考・関連URL最初の7回はオンデマンド授業とする。アリストテレスの第一哲学(形而上学)の構想や、その基礎にあるカテゴリー学説に関する動画を視聴する。その間に、Moodleのフォーラムを使って、発表の担当や順番を決める。8回目から15回目は教室授業とする。あらかじめ決めておいた発表順で毎回発表を行ってもらう。詳細は初回の授業で説明する。7回分の動画の視聴期間は専門演習―404―

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