文学部シラバス2021
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授業の到達目標この講義は、ヨーロッパの歴史的形成と発展を全2期(第1期=第一のヨーロッパ(中世)、第2期=第2のヨーロッパ(近世・近代)にわけて分析するが、その際に導きの糸となるのが政体のありようと統治の技法である。なかでも、ヨーロッパが生み出した2つの政体、世襲王政と選挙王政を軸に、ヨーロッパ諸国の統治の技法と特質、その問題点を把握できるようになることを目的とする。成績評価方法試験0%試験は課さない。レポート50%正確かつ論理的な試験答案を作成することができる。試験は上記の授業の到達目標の達成度をみることを目的とする。平常点50%30%授業内容を理解し、質問などを通して、授業に積極的に参加している。20%リアクション・ペーパー・感想文で到達度を文章に表現することができる。その他0%科目名地中海文化概論古代ローマの文化担当者名井上文則多元2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要イタリア半島の一都市国家ローマは、その領土を地中海周辺域へ拡大すると共に、その文化も各地に広げていった。ローマ領となった地域では、ローマ文化と在地の伝統的な文化が融合し、新たな文化が生み出され、続く時代に継承されていった。本講義では、ローマ文化とそれが生み出した諸文化の様相を見ていきたい。本講義はディプロマポリシーの人と情報が地球規模で交流し、文化が複雑に絡まりあい、多面的な様相がみられる時代を生き抜くための幅広い教養をもった人材を育成するという目的に沿ったものである。授業の到達目標古代ローマの文化についての知見を深めるだけではなく、ヨーロッパの文化や歴史をより深く理解できるようにする。成績評価方法試験0%レポート100%平常点0%その他0%備考・関連URL本授業は全回オンデマンド授業として実施します。科目名ヨーロッパ・地中海・イスラーム文化研究1中東歴史人類学入門担当者名大稔哲也多元2単位春学期火曜日4時限1年以上―合併科目―授業概要この講義では、中東やイスラームについて、これから本格的に学ぼうとする学生を対象とします(ヨーロッパ研究の講義ではありませんので、ご注意ください)。そのための基本的な知識を得るとともに、さまざまな角度から、総体的に中東の社会について考えます。そこでは、イスラームとは何かについて生活経験をもとに省察したうえで、イスラーム教徒(ムスリム)とキリスト教徒など非ムスリムとの共存、中東の生活慣行、聖者崇敬、死をめぐる儀礼と他界観、アラブの春とその後の中東社会、欧米のムスリム社会などのうちからテーマを選択して、具体的に講義します。また、毎回、映像・図像資料や現物資料を活用することによって、より鮮明な理解が得られるよう試みます。授業の到達目標中東やムスリム社会に対するに偏見を払拭し、中東やイスラームに関する基本的な知識を獲得できるように講義します。学生の側からも、毎回、主体的な参加が望まれます。伝えたいことがあって講義しているため、出席は必須です。成績評価方法試験70%、平常点30%を加味して評価することを予定している。備考・関連URL・1〜2年生を念頭に、この講義を設定しています。・初回のガイダンスには、必ず参加すること。・アラビア語をはじめとする中東の言語を、他の授業で学習することが望ましい。・なお、この授業は、基本的に大学教室での対面による授業形式を予定しています。そして、一部にオンデマンド式オンライン授業も加味することを予定しています。科目名ヨーロッパ・地中海・イスラーム文化概論1ジャーナリズムから見るロシアの近代担当者名松本隆志多元2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要本授業は全回オンデマンド授業として実施します。ヨーロッパの周縁に位置するロシアは17世紀末頃から西欧の進んだ社会的・文化的諸制度を取り入れることで近代化をはかってきました。そのように外部から移入された近代は当時のロシアの人々にどのように受け取られ、どのようにロシア社会に根付いたのでしょうか。この授業ではジャーナリズムの視点から近代ロシアの社会史・文化史を概観します。ロシアで最初の新聞の発行が始まった18世紀初頭から帝政末期(20世紀初頭)までの定期刊行物(新聞・雑誌)を取り上げ、その中で繰り広げられる時評的な言講義―40―

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