文学部シラバス2021
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ありません。意欲ある学生の受講を望みます。科目名アジア・日本文化研究1アイヌ近現代史を紐解く担当者名田辺陽子多元2単位春学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要近年、人気漫画の影響などもありアイヌ民族の歴史や文化に対する関心が高まってきている。アイヌの人々は日本列島北部周辺、とりわけ北海道に先住し、独自の言語や精神文化やを発展させてきた。2019年4月に成立したアイヌ民族支援法(アイヌ新法)によってアイヌの人々は日本の法律上初めて先住民族として明確に位置付けられ、2020年7月にはアイヌ文化復興の拠点として北海道白老町に民族共生象徴空間(ウポポイ)が誕生した。本授業では、明治維新から現代までのアイヌ史をフロンティアという視座から捉えなおすことで、近代国家日本の形成の陰で見過ごされてきた北方先住民族の歴史や彼らの経験について新たな考察を加える。授業の到達目標・アイヌ民族の近現代史および文化について基礎的な知識を身につけ、現代の日本社会を多角的に分析できるようになる。成績評価方法試験0%なしレポート70%学期末に提出するレポート(詳細については第10回目の授業で指示)平常点30%授業参加及び貢献度・出席の代わりとして、毎週決められた期間内にリアクションペーパーや小テストをWasedaMoodle経由で提出する・興味・関心毎にグループ分けを行うので、WasedaMoodleのフォーラム上での発言やグループへの貢献度も評価その他0%なし備考・関連URL<備考>・リアクションペーパーのフィードバックは、翌週以降の授業で全体へ向けて行う予定である。ただし、期末レポートに対するフィードバックは個々に行う。課試験やレポート等)に対するフィードバック方法についても記載してください・授業内容は受講生の関心に合わせて多少変更する可能性がある。<関連URL>・アイヌ文化交流センター(東京)https:www.ff-ainu.or.jpweboverviewcultural_exchangeindex.html・公益財団法人北海道アイヌ協会https:www.ainu-assn.or.jp・民族共生象徴空間(白老)https:ainu-upopoy.jp・内閣官房アイヌ政策推進室https:www.kantei.go.jpjpsingiainusuishin・UnitedNationsForIndigenousPeopleshttps:www.un.orgdevelopmentdesaindigenouspeoples科目名歴史と文学前近代日本人の異国観担当者名伊川健二多元2単位春学期火曜日3時限2年以上―合併科目―授業概要前近代の日本人は、他の国々をどのように認識し、表現していたのだろうか。基礎的な事柄を平易に解説しつつ、狭義の歴史史料と、文学などに表われた異国観をできるだけ対照しながら見比べ、それらの共通点と相違点を文字、画像資料および地図などを駆使して概観する。授業の到達目標講義はパワーポイントおよび配布資料による講義形式である。この講義を受講することで、受講者は前近代の日本における歴史史料と文学作品のなかで、外国がどのように認識されていたかを説明できるようになる。成績評価方法試験100%定期試験レポート0%なし平常点0%なしその他0%なし備考・関連URL当科目は対面による実施を予定していますが、やむをえない事情により遠隔実施が必要な場合は、Collaborateによるライブ配信の実施および評価方法の変更などを検討します。後者の場合、詳細を別途、WasedaMoodleおよび授業初回時にお知らせします。科目名ヨーロッパ・地中海・イスラーム文化研究2ヨーロッパ世界の形成を歴史的に把握する担当者名中澤達哉多元2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要ヨーロッパ諸国は現在、17世紀以来慣れ親しんできた国家システムから脱皮して、グローバル化時代に対応した新しい形態の国家へと変貌しようとしている。EUという超国家システムの出現は、まさに、そうしたヨーロッパ人の歴史的挑戦を端的に表している。ではなぜ、ヨーロッパ世界は従来の国家の枠組みを超える動きを展開しているのか。その理由はなにか。この講義はヨーロッパ世界の形成と発展を2期にわけて分析し、ヨーロッパ世界が背負い続けている歴史的課題を明らかにする。講義―39―

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