文学部シラバス2021
33/516

レポート0%基本的にレポートは行いません。ただし、受講者数とコロナウイルスの感染状況等によっては、筆記試験ではなくレポートに変更する場合があります。平常点30%授業に発言して積極的に参加することを期待します。その他0%特になし科目名アジアの近代清朝から近代中国へ担当者名柳澤明多元2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要アジアの近代を包括的に論じることは難しいので、本講では、現代中国の領土・民族的枠組のもとを築いた清朝を扱う。まず、清朝の形成・拡大過程、清帝国を中心とした広域秩序の構造を概観し、続いて、19世紀以降の社会変動と西洋の衝撃によって伝統的秩序が解体していく過程を検討するが、その際、境界に着目する。前近代のアジアにも国境が存在しなかったわけではないが、厳密に管理された国境によって国土が隙間なく取り囲まれていなければならない、という観念はなかった。ところが、清帝国の解体と並行して、そこに明確な国境をもつ近代国家としての中国が姿を現してくる。そのダイナミズムを検討してみたい。また、今年度は、特に清朝と日本との関係の変化にも注意を払いながら進めていく。本科目は、ディプロマポリシー、カリキュラムポリシーにいう講義に該当する。授業の到達目標清朝を例にして、アジアにおける前近代から近代への移行のありかたに対する理解を深め、現代東アジアに残された諸問題の淵源を探る手掛かりとする。成績評価方法試験0%実施しない。レポート70%期末に授業内容に関連するレポートを課す。テーマ設定の明確さ、関連する先行研究・資料の読み込みの程度、論理構成、オリジナリティを総合的に評価する。平常点30%授業への参加度による。その他0%特になし。備考・関連URL図像資料なども利用して、できるだけわかりやすく進めていきます。※授業は基本的にオンデマンド配信で行います。科目名チベット文化論担当者名佐藤晃多元2単位秋学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要平均標高4500メートルを超え世界の屋根と称されるチベットは、我々日本人にとって地理的にも文化的にも非常に遠い世界のように感じられるかもしれません。そのようなチベットの文化を理解するために、本講義では、ソンツェン・ガンポ王(6〜7世紀)の時代から現代に至るチベット仏教史の展開を軸に、講義を進めていきます。というのは、チベットの文化及び歴史は、仏教を重要な柱として展開してきたと言えるからです。また、言うまでもなく、仏教はインドで誕生しましたが、その後、アジア各地へと伝播していきました。チベットへ伝播は、インドからの直接的な伝播のみならず、中国を経由しての伝播もあり、そうした歴史的な経緯がチベット独自の仏教文化の展開を産むことになったと考えられます。さらに、チベットで育まれたチベット仏教文化は、モンゴルや中国の清朝へと伝播していくことになります。こうしたチベットと周辺地域との影響関係にも視野を広げて、チベット独自の文化・歴史を多元的・多角的に捉えていきたいと思います。※本講義は、フルオンデマンド形式となります。初回で詳細は説明しますが、公開・配布する動画資料・PDF資料に基づき所定の期間内に学習し、課題(毎回)・レポート(期末)を提出して頂きます。授業の到達目標チベット仏教史を軸に、周辺地域との影響関係にも視野を広げて、チベット文化を多元的・多角的に捉えることを目指します。成績評価方法試験0%実施しない。レポート50%学期末にレポートを課します。分量・体裁等の詳細については、別途説明を行います。※なお、出席回数が23に満たない場合は提出不可として、また、提出があった場合でも採点対象とは致しません。平常点50%毎回、授業内容に関する要約を提出して頂き、理解度を確認します。※なお、出席は、毎回提出する要約に基づいて確認します。その他0%特になし。備考・関連URL本授業は全回オンデマンド授業として実施します。※曜日時限は無フルODとなり、教室は配当されません。科目名アジア社会とイスラームイラン地域の歴史と文化担当者名高木小苗多元2単位春学期無フルOD1年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要イランは,近年では経済制裁やアメリカとの関係で注目されることが多い国ですが,日本との国交が90年を超える親日国でもあります。この授業では、イスラームと関係性が深いアジア地域のなかでもイランに焦点をあて,歴史的にイランまたはペルシアと呼ばれてきたイラン高原を中心とする地域の歴史・文化を学びます。7世紀にイラン地域に伝わったイスラームは,この地域の伝統文化と融合しながら、その歴史と文化に現在まで多大な影響を与えてきました。またイラン地域では,イスラームの講義―36―

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る