文学部シラバス2021
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成績評価方法試験40%学期末の試験で評価しますレポート0%なし平常点60%毎回の課題により評価しますその他0%なし科目名中東・イスラーム前近代史2中期イスラーム史の諸問題担当者名五十嵐大介イスコース2単位秋学期火曜日1時限3年以上―合併科目―授業概要本講義は、文学部の中東・イスラーム研究コースの3年時必修講義であり、本コースの学生が専門的な知識を深め、中東・イスラーム研究を体系的に深く学び、時代の波に翻弄されることなく、確かな視点から人間の本質にアプローチするために必要な学力を会得することを目的とします。10世紀の中東・イスラーム世界は、アッバース朝カリフの弱体化とともに政治的統一性が失われ、各地に軍人政権が登場する、新たな時代(中期イスラーム)を迎える。本講義では、中期のイスラーム史について、テキストの読解と解説を通じて学んでいきます。・授業の進め方:毎回の授業に先立ち、テキストの所定の箇所を読み、課題をWasedaMoodleから提出してください。授業においては、学生がテキストを読み、下調べをしていることを前提に、教員がテキストの解説を行い、理解を深めていきます。※本授業は教室での対面授業を基本とし、通算7回までオンライン(Zoomによるリアルタイム配信)で授業を行います。オンラインで実施する場合は一週間前までに周知いたします。授業の到達目標中期イスラーム世界の歴史を、イスラーム世界の歴史全体の中に位置づけ、その特徴を理解し、説明できるようになる。中期イスラーム史の重要テーマについて、その特徴を理解し、説明できるようになる。成績評価方法試験40%学期末の試験で評価しますレポート0%なし平常点60%毎回の課題提出により評価します。その他0%なし科目名イラン・トルコ研究シーア派と近現代のイラン担当者名杉山隆一イスコース2単位春学期水曜日4時限3年以上―1―授業概要イスラームの分派のひとつであるシーア派は、現在イラン、イラクおよびペルシア湾岸諸国を中心として、各地にその信徒が居住している。彼らはイスラームの中では少数派であるが、特にイラン地域においては16世紀以降にシーア派化が進んだことで信徒数が増加し、地域の政治史の展開や文化のあり方に影響を与えていった。また、近代以降のイラン国民国家の形成過程においてもシーア派が大きな役割を果たし、その結果のひとつとして1979年にはイラン革命が起き、他に類を見ないシーア派ウラマーによる統治体制が成立し現在に至る。本授業では、まずシーア派の発展過程について、様々な角度から検討することで、イスラームの多様性ならびにシーア派についての理解を深めることを目的としたい。具体的には、近代に至るまでのシーア派の歴史的な発展について、イランのシーア派化の過程にも焦点を当てながら扱う。その後、イランの近現代の政治・文化の発展をシーア派という切り口から検討していく。授業の到達目標まず、シーア派の思想、教義、宗教文化の特徴についての基礎的な事項を習得し、その上で同派を切り口としながらイスラームの多様性に関する理解を深めていくことを目標としたい。加えて、近現代イランの歴史の展開にシーア派が与えた影響を扱うことで、当該の地域における宗教と国民国家の形成や、政治・文化の関係などの点について、いかなる特徴が見られるかなどを各自が考えていくことも併せて目標とする。成績評価方法試験90%授業の理解度を問う問題および授業を踏まえて受講者各自の考えを問う問題を出題し、論述形式で解答してもらう予定である。レポート0%平常点10%授業内でレスポンスペーパーを配布するので、終了時に授業に対する質問、疑問、感想、批判などを書いて提出してもらう。その内容が優れているものに関してはテストに加点する形で評価する。なお、欠席回数が一定以上に及んだ場合は、成績評価の対象から除外するので注意すること。その他0%備考・関連URL上記の授業計画(個々の授業で扱うテーマ)に関しては、受講生の興味関心を踏まえた上で変更することがある。その点に関しては初回に説明する。受講に当たっては、高校世界史程度の初期イスラーム史、イラン近現代史について事前におさらいをしておくことが望ましい。また、受講生数が少ない場合は、上記の成績評価方法の形態を変更する場合もある。その場合は、試験ではなくレポートの提出に振り替えること等を想定している。この点は受講者数を見てから判断し、初回の授業で説明する。講義―252―

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