文学部シラバス2021
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科目名原始古代の社会と宗教(エジプト・マヤ)エジプトとマヤの社会と宗教担当者名近藤二郎他/寺崎秀一郎考古コース2単位春学期月曜日2時限1年以上オープン科目合併科目―授業概要考古学研究は物質文化を通じて、過去に存在した社会の復元を目指すことを原則としているが、人類の営為のすべてが物質的残滓として、現在を生きる私たちの前に存在するとは限らない。むしろ、多くの情報はすでに失われてしまっていることも多い。そこで、物質文化=考古資料を手がかりに、遠い過去に暮らした人びとが何を考え、どのような社会に生きていたのかを解き明かしていくことが必要となる。考古学の手法をもとに宗教や信仰などの精神文化を含む過去の社会の“実像”を描き出す方法を紹介する。本年度は、前半にエジプト文明について、後半にマヤ文明に関する講義をおこなう。授業の到達目標本講義では、旧世界と新世界を代表する古代文明であるエジプトと中央アメリカのマヤについて取り上げる。時間的空間的に遠く隔たったエジプトとマヤを比較し、人類社会の多様性と普遍性について考えてほしい。成績評価方法試験50%受講者の理解度を確認するための試験を実施するレポート0%実施しない平常点50%出席、受講態度等から判断し採点する。なお、受講生はWasedaMoodle上での出欠登録,ならびにフォーラム機能を活用し、講義内容に関する意見や質問等を記入すること。フォーラムへの投稿をもって出席とする。その他0%なし科目名環境と考古学環境考古学の基礎を学ぶ担当者名馬場匡浩考古コース2単位春学期金曜日2時限2年以上―合併科目4授業概要考古学では主に土器や石器などの遺物、住居址や墓などの遺構から過去を復元する。しかし、遺物や遺構からだけでは、十分に理解することができない。人は自らが生活する周辺の自然環境に、適応または改変する中で必要に応じて様々なものをつくり出す。つまり、遺物や遺構と自然環境をあわせて考えることで、はじめて過去社会の具体像を理解することができる。また、人類史の大きな流れをみても、地球環境の影響は少なくない。人が文化を創出する環境の基盤を明らかにし、さらに人と環境の相互関係を考える学問が環境考古学である。本講義では、まず環境考古学を学ぶ意義について述べたうえで、過去の自然環境や人間の動植物資源利用を復元する基礎的な方法について説明していく。また後半では、古代文明と環境の問題も扱う。授業の到達目標考古学を学ぶうえで必要となる基礎的な環境考古学の知識を身に着け、環境史を学ぶ意義を理解する。成績評価方法試験50%理解度および定着度を確認するため、提示した課題について記述する(第15回の教場試験)。課題は事前に告知します。レポート0%平常点50%出席状況および授業における積極性を重視するその他0%科目名考古学方法論考古学の基礎概念・研究法・理論担当者名田畑幸嗣考古コース2単位秋学期無フルOD2年以上オープン科目合併科目フルオンデマンド授業概要考古学とはどのような考えかたをし、どのような問題が考古学のテーマとなっているのでしょうか。授業では、考古学の基本的な考えかた、概念、方法論や理論について学びます。実際に遺跡に出かけるところから、発掘調査、データの整理、分析や発表のありかたについて、具体的な事例をまじえながら解説します。考古学の研究現場で実践されている調査・分析方法を紹介し、物質文化から過去の人類活動を復元するための具体的な方法、問題点、理論的前提について論じていきます。なお、特定の地域や時代(例えば日本の縄文文化など)を取り扱う授業ではありませんので、注意してください。履修する場合、備考の欄を熟読のうえ、授業開始時にコース上で提示される履修上の注意も必ず確認し、それにしたがって受講すること。授業の到達目標専門的な学習を開始する際に必要なの基礎知識と方法論を身につけることを目指します。考古学とはどのような考えかたをする学問なのか、について自分の言葉で説明できるようになることが授業の最終的な目標です。成績評価方法各回ごとの小テストと最終レポートで評価します。履修人数によっては、出席と小テストの成績のみで評価します。必要に応じて中間レポートを課す場合もあります。備考・関連URL本授業は全回オンデマンド授業として実施します。※曜日時限は無フルODとなり、教室は配当されません。1.出欠について各回で定められた受講可能期間内(最初の1回を除き、一回につき一週間)ならばいつでも自由に視聴できるオンデマンド授業ですので、出席(コンテンツの視聴と小テストへの回答)については非常に厳しい基準を採用しています。聴講・小テスト受験をしなかった回が一つでもあれば、成績は自動的にGになります。十分注意してください。授業は3分の2までの欠席は許されると勘違いしている学生がいますが、そのようなルールは存在しません。15回の聴講と15回の小テスト講義―248―

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