文学部シラバス2021
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やむを得ない事情であっても、欠席回数が多い場合、最終成績がGとなります。何回までやむを得ない欠席を認めるかは、それぞれの状況(その時点での学習状況や授業の進展の度合い)に応じて判断します。いずれにせよ、出席は非常に厳しくチェックされます。なお、証明することのできる資料が提出できない場合、救済措置は一切ありませんので、十分注意してください。2.操作について受講の前に、利用環境等などについて、Moodleの学生向けマニュアルを熟読してから受講してください。とくに、のボタン押し忘れ等の操作ミスが多いです。操作には十分注意してください。ネットワークやPCのエラー、操作ミスなどで、小テストが受験できなかったという連絡を受けることがありますが、これに関しては、その申し出が本当かどうかをこちらで確認することができません。従って、一切救済措置は取りません。受講環境には十分注意してください。操作、エラーに関することは、教員ではなくヘルプデスクに問い合わせてください。科目名現代社会と考古学現代社会における考古学の役割担当者名長崎潤一考古コース2単位秋学期無フルOD2年以上オープン科目合併科目フルオンデマンド授業概要フルオンデマンドで行う。考古学は過去の歴史的な事象について扱う学問であるが、考古学の扱う遺跡は現代にまで残ってきた文化財(文化遺産)であり、この文化財としての遺跡は現代に属するものである。この授業ではこうした遺跡の有する現代的な意義について考える。近年ではこうした遺跡は人類共通の遺産として世界遺産に登録されたり、文化遺産(文化資源)として観光にも活用されたり、地域で一定の役割を果たしている。一方で現代人の建設・開発行為によって日本でも多くの遺跡が失われてきたし、現在でも発掘された後にはほとんどの遺跡は壊される。こうした埋蔵文化財問題についても扱う。また日本では考古学関連の報道が多く報道によって遺跡の保存の方向性が決まったりもする。考古学と報道の関係はある部分危ういし、ある部分は依存的である。また国家や地域住民のアイデンティティと遺跡が結びつく場合や、考古学的な解釈が国家に都合良い形で利用されてしまうことがある。こうした事例についても解説する。●考古学についての専門知識を必要としないので、他学部の諸君の積極的受講を歓迎する。授業の到達目標考古学が現代社会においてどのような役割を演じているのか理解できるレベルを目標とする。遺跡が語るメッセージを現代社会がどのように受けとめるのか、また文化資源としての遺跡の価値、考古学報道に対するリテラシーを養成する。成績評価方法試験0%試験は実施しない。レポート10%期末レポートを課す。各回の小テストの点数が低い場合、期末レポートを提出しても不可となるので、注意すること。平常点70%動画を視聴し小テストに回答することで出席とする。10回以上の出席が必要である。なお小テストで過半数を取れていない場合、その回は動画を視聴していないとみなし欠席とするので注意して受験すること。その他20%積極的に質問、コメントを書き込む受講生には加点する。中間でのレポートの提出も加点する。備考・関連URL本授業は全回オンデマンド授業として実施します。※曜日時限は無フルODとなり、教室は配当されません。講義と関連した、学内博物館、展示施設、学外博物館等の見学と見学レポートの提出を課する場合がある。※履修者からの質問や意見などが多く寄せられた場合、授業での内容について、リアルタイムで質問を受けたり、履修者同士の議論を行うZOOMでの会議を行う。実施する場合、昼休み時間を予定している。※小テストの正答率が50%以下の場合、ビデオをしっかり視聴しないで小テストを受けたものとみなす(欠席扱いとするので注意)。※9回以下の出席だった場合、たとえ中間レポート、期末レポートを提出しても、出席不良のため単位は与えられないので注意すること。科目名アジア考古学交流東アジア古代都城の比較考古学担当者名城倉正祥考古コース2単位春学期火曜日1時限2年以上オープン科目合併科目―授業概要多極化が進む現代社会において、東アジア各国の結び付きはますます深く、そして濃密になりつつある。しかし、歴史的にみれば、東アジア世界は常に相互に深い関係を保ちながら発展の道をたどってきた。特に、中国で隋唐帝国が出現する6-8世紀には、東アジア各国が中国の最先端の文化・文物を競って取りいれたことが知られる。都城と呼ばれる中国式の都市もその一つである。皇帝(天皇)の居住空間であると同時に政治・経済・行政の中枢である宮城と皇城、その周囲に整然と区画された碁盤目状の街区で構成される都市空間(里坊)、東アジア各国における都市の成立は、まさに唐帝国を模倣した中央集権体制の成立(日本の律令制など)と不可分の関係にある。本講では、隋唐期に頂点を迎える都城という都市機能が中国においてどのように成立し発展したか、そして隋唐期の都城がどのように東アジア各国に伝播し、各国の伝統と結びつきながら受容されたかを考古学の発掘成果に基づいて比較検討する。我々の地下に眠る古代都市の復原を通して、文献史学とは異なる角度から古代東アジアの国際交流を考えてみる。授業の到達目標本講は、考古学からみた古代東アジアの国際交流について理解を深めると同時に、受講者自身が東アジアの視点で歴史を捉える力をつけることを目標とする。レポートの作成を課題とする。講義―246―

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