文学部シラバス2021
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る目を養ってください。科目名美術史専門講義2(東洋美術)日本彫刻史の諸問題、文化財研究の考え方担当者名川瀬由照美史コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要東洋、日本美術史や文化財を学習、研究するにあったってこれまでに得られた研究成果やいくつかの視点を示すことによって美術史における見方・考え方について講義する。とくに日本彫刻史における諸問題のなかから重要なテーマや視点などについて講述し、美術作品からさまざまなことが読み取れることを紹介していく。授業の到達目標美術作品や文化財を通してどのように考えていくのか理解することによって非文字資料の分析方法を習得する。文化財研究の基礎を身につける。また従来の彫刻史の概説書とは異なる新たな視点から彫刻史を理解することができる。成績評価方法試験70%授業で取り上げたテーマについて選択や記述の問題を授業の最終日に行う。レポート0%行わない。平常点30%授業内容の各回の視聴状況(重視)。6回以上未視聴の場合には試験の採点を行わない。その他0%行わない。備考・関連URL教員との連絡・相談方法については初回の授業でお知らせいたします。科目名美術史専門講義3(西洋美術)聖なる空間、奇蹟の聖像担当者名児嶋由枝美史コース2単位秋学期木曜日5時限2年以上―合併科目―授業概要前半では、聖なる空間はどのように生成し、演出されるのか、西欧中世からバロックにかけての重要な聖地ならび聖堂建築を取り上げて考察する。最初の2回では基礎知識として中世からバロックの聖堂建築の流れを概観する。後半では、対抗宗教改革期における奇蹟の聖像の誕生の背景と図像について検討する。また、宣教によってこれらの聖像のコピーが中南米や日本に伝播した状況について検討する。なお、授業計画内容は状況に応じて少々変更される場合もある。授業の到達目標西欧中世からバロックにかけての聖なる空間と聖像の生成と受容について理解を深める。成績評価方法試験0%試験は実施しない。レポート50%オリジナリティ、論理的な文章構成、参考文献の理解。平常点50%基本的に出席とリアクションペーパーその他0%特になし。備考・関連URL基本的にすべてオンラインで実施(Zoom)の予定です。科目名美術史専門講義4(西洋美術)美術史におけるシュルレアリスム担当者名長尾天美史コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要詩人アンドレ・ブルトンのシュルレアリスム宣言(1924年)によって発足したシュルレアリスム(超現実主義)は、しばしば20世紀最大の芸術運動と称されます。本講義ではこのシュルレアリスムを、美術史という枠組みにおいて考えてみたいと思います。シュルレアリスムを美術史に位置付けようとすると、多くの問題が生じます。シュルレアリスムの美術には美術史の基本的方法論(様式論や図像学)では捉え難い部分が存在するからです。そこで本講義では、記号、イメージ、無意味/多義性などの観点からシュルレアリスムの美術を捉え、その美術史上の意義を考えてみたいと思います。講義の流れとしては、まずシュルレアリスムとはどのようなものかを紹介し、シュルレアリスムの美術を語る上で生じる問題を確認します。そしてシュルレアリスム美術の前史として何人かの画家と美術動向を押さえた後、シュルレアリスムの代表的画家を取り挙げ、美術史にシュルレアリスムを位置づける試みを行います。講義では紹介と考察を半々ぐらいで行う予定ですが、第1回にアンケートを取り、その結果次第では紹介重視もしくは考察重視に切り替えます。シュルレアリスムに関心を持つ方だけでなく、謎めいたもの、不可思議なものの表象をめぐる問題や、イメージとは何かという問題に興味を持つ方、また既存の美術史の方法論とは別の思考方法によって美術史について考えてみたい方を歓迎します。授業の到達目標シュルレアリスムの美術及び背景となる20世紀美術史についての知識を修得した上で、自分自身の問題意識を持ち、それについて参考文献を用いながら論理的かつ説得的な方法で分析し、結論を導き出すことができる。成績評価方法試験0%なし。レポート70%課題は第1回に提示します。文献等の引き写しではなく、自分自身でどれだけ批判的に思考しているか、また思考した内容を論理的に表現しえているかを評価します。平常点30%毎回コメントシートを提出してもらい、その内容によって評価します。講義―220―

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