文学部シラバス2021
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成績評価方法授業参加、レポートによって総合的に評価する。科目名日本の現代演劇演劇改良運動からチェルフィッチュまで―アングラ演劇以降を中心に担当者名内野儀演映コース2単位春学期火曜日3時限2年以上―合併科目―授業概要明治・大正・昭和期におけるさまざまな演劇の近代化/西洋化の試みの歴史を振り返った後、1960年代以降の創造的な演劇に焦点を当て,現代のポストドラマ演劇までを映像資料を利用しつつ概観する。授業の到達目標明治維新以降の、近代化/西洋化プロジェクトとしての近代的演劇の模索,1960年代の反近代/反西洋を標榜した文化革命の一部としてのアングラ演劇の実験,さらに1980年代の小劇場演劇の隆盛、1990年代の現代演劇の公認化の流れを経て、ゼロ年代演劇そして同時代の多様な演劇実践について,基本的知識を獲得し,自分自身の視点をもって説明できるようになることを目指します。成績評価方法試験0%レポート70%レポートの課題そのものは、受講者の反応を見てから決めますが、最低でも4000字程度のエッセイを提出していただく予定です。平常点30%基本的には、毎回出席を取ることは考えていませんが(受講者数が少数の場合は、毎回出席を取ります)、対面授業で行えた場合は、全部で5回程度出席を兼ねてレスポンス・ペーパーを授業終了時に提出していただく予定です。それを、最終的な成績に反映させます。その他0%備考・関連URL版権の問題もあり、基本的には対面授業を予定していますが、新型コロナウィルスの感染状況によっては、オンディマンドに移行する可能性があります。その場合、版権の問題もあり、ネット上にあげられている映像資料のみを参照する可能性があります。科目名テクストと演出担当者名大崎さやの演映コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要テクストと演出の関係について考えると、現在では戯曲等のテクストに演出家が手を加え、演出を施して上演する形態が(もちろんこれ以外の形態も存在するにせよ)ほぼ一般化しています。しかし、演出とは、もとは19世紀末にヨーロッパで登場した概念です。それまでの時代の上演形態は、たとえば作家が書いたテクストを、作家自身が演出・上演したり、コンメディア・デッラルテ方式に、役者中心に芝居を組み立てていき、後に出来上がった台本を戯曲として出版するケースが一般的でした。また、現在でもよく見られますが、戯曲のみではなく、小説等の作品をまず戯曲化し、上演するケースもありました。本講義では、このテクストと演出をめぐる流動的な関係を、さまざまなテクストや演出を取り上げながら、考えていきたいと思います。授業の到達目標テクストと演出の関係についての基本的な知識を身につけ、両者間にある問題について発展的思考を可能とするための土台を築く。成績評価方法試験0%なしレポート60%授業内で学んだ内容をもとに、真面目に作品を読解鑑賞した上で、自分の考えを述べられているかを評価する。平常点40%課題提出期限厳守、および授業内容に鑑みて、真摯なコメントがなされているかどうか。その他0%なし備考・関連URLフルオンデマンド授業を予定しております。科目名舞踊史舞踊と身体担当者名國吉和子演映コース2単位春学期木曜日5時限2年以上オープン科目合併科目―授業概要舞踊の歴史とは、果たしてどのような歴史なのでしょうか。舞踊の歴史といっているものは、私達の身体がこれまでどのように意識されてきたのかの変遷ではないでしょうか。身体に対する私達の意識は、その時代の文化や政治、宗教などによって大きく左右されてきました。現代でも同じことが言えます。この講義(半期)では、古代ギリシャから現代までという広い範囲を視野にいれています。また、内容は西洋における流れを主にお話しすることとなります。身体意識の比較という視点から、日本の芸能にも触れますが、十分な時間はとれません。とにかく、舞踊という表現をより広いコンテクストの中に一度溶かし込んで、捉え直してみたいと思います。授業の到達目標身体意識の歴史的背景を理解したうえで、現代の舞踊をはじめとする身体表現を、より豊かに鑑賞できるようになることを目的とします。講義―215―

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