文学部シラバス2021
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科目名ロシア文化論ロシア・アヴァンギャルド:映画×美術×フォルマリズム×バフチン×実験音楽担当者名大石雅彦露文コース2単位春学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要本講義では、ロシア・アヴァンギャルド芸術と呼ばれている一群の芸術を扱います。この芸術運動は表現主義、イタリア未来派、ダダイズム、シュルレアリスム、バウハウスとともに、20世紀前半の芸術革命を形成するものです。ロシア十月革命前後の激動期に展開されたロシア・アヴァンギャルド芸術は、他の国のどの芸術運動にもみられない、ダイナミックなうねりと壮大な規模を有しています。詩(アクメイズム、立体未来主義)、小説(オーナメンタリズム)、文学・文化理論(フォルマリズム、バフチン)、映画(ヴェルトフ、エイゼンシテイン)、美術(マレーヴィチ、タトリン、ロトチェンコ)、建築(形式主義、構成主義)、演劇(エヴレイノフ、メイエルホリド)、ダンス(ゴレイゾフスキイ、フォレッゲル)、音楽(ショスタコーヴィチ、ルリエ)、アジ・プロ芸術、街頭ページェント、等々と、その裾野はかぎりなく拡がっています。メディア・ジャンルを軽々と横断し、同時多発的な芸術革命をめざしたロシア・アヴァンギャルドの軌跡/奇跡には、20世紀芸術はもちろん21世紀の芸術を考える際にも役立つヒントが、数多く潜んでいます。授業では、講義と並行して、できるかぎり多くの作品に触れてもらうつもりです。受講に際しては、ロシア語の知識は必要ありません。必要なのは知的好奇心だけです!先にあげた人名、流派、術語のうち、ひとつでも知っている受講者には、意味ある講義となるでしょう。また、ひとつも知らないという受講者は、新たな世界感覚を獲得する可能性を手に入れることができるかもしれません。■毎回時間の許すかぎり、ロシアにとどまらず、実験的な美術作品・新作映画を紹介してゆきます。■フルオンデマンドです。講義とリポート(4回)の組み合わせになり、リポートの回は講義はありません。授業の到達目標実験芸術の基礎的構造の理解成績評価方法試験0%なしレポート40%4回平常点60%視聴回数その他0%なし科目名ロシア芸術の現在2担当者名八木君人他/上田洋子/大島幹雄/神岡理恵子/長井淳露文コース2単位秋学期火曜日2時限1年以上オープン科目合併科目―授業概要ロシアは文学のみならず、音楽、美術、映画、演劇などの芸術諸ジャンルにおいてもきわめて魅力的な活動を続けている国です。本講義の目的は、これら多様なロシアの芸術諸ジャンルの最前線の状況・活動について紹介していくことです。秋学期に行われるこのロシア芸術の現在2では、具体的にはサーカス、クラシック音楽、美術、パフォーマンス芸術などについて、その分野に精通した講師たちが講義を担当していきます。なお、この授業は、対面授業とオンライン授業の組み合わせたかたちで実施されます。予定されているスケジュールとしては、以下の通りになります:長井先生(928,105,1012,1019):オンライン授業(オンデマンド)神岡先生(1026,112,119):対面授業大島先生(1116,1130,127,1214):対面授業上田先生(1221,111,118,125):対面授業andorオンライン授業(zoomによるリアルタイム配信授業)*なお、上田先生のご担当回は、4回のうち、少なくとも1回は対面授業になりますが、残りの3回は、対面授業かzoomによるリアルタイム配信授業か、どちらかになります。詳細については、担当回がはじまる頃に連絡します。授業の到達目標ソ連時代を含めた、広い意味でのロシア芸術の現在について知識を得た上で、それぞれの分野においてロシア芸術の現在についての自分なりのイメージをもてるようになることが目標です。成績評価方法試験0%レポート50%担当教員それぞれが出す課題の中から一つを選択し、2000字程度のレポートを提出してもらいます。平常点50%授業への参加態度。毎回、講義に対するレビューシートを提出してもらいます。なお、大学の規定である、授業回数の3分の2以上の出席は必須になります。その他0%備考・関連URLロシア文化に関する積極的な関心を持って受講してもらいたいと思います。科目名ロシア民衆文化論ロシアの民衆文化と現代担当者名山田徹也露文コース2単位春学期木曜日4時限1年以上オープン科目合併科目―授業概要文字資料だけではなく、映像資料も積極的に活用しつつ、民間暦、民間信仰、昔話、民謡といった様々なロシアの民衆文化を講義―212―

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