文学部シラバス2021
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具体的に扱うテーマは、ロシア映画と日本・日本映画とロシア、日本とロシアの社会制度と宗教、日本語・ロシア語それぞれのリズムから韻文の翻訳の問題、日本近代文学におけるドストエフスキイ受容、ヨーロッパにおけるジャポニズムとロシアにおけるジャポニズムの差異と共通性、などとなる。授業の到達目標日本とロシアの文化的相互交流の歴史について、その概観と注目すべきトピックの詳細を知る。それらの理解と知識を手がかりにして、異文化交流について広範な知見を得るとともに、柔軟な発想を養う。成績評価方法レポート:100%各講師が提示する題目から任意のものを選び、レポートを提出してもらいます。これと出席状況を勘案して総合的に評価します(出席回数3分の2以上が、レポート評価の前提条件となります)。備考・関連URLロシア文化がとくに近代の日本文化にいかに大きな影響を与えているか、すでに関心のある人も、予備知識のまったくない人も、ともに積極的に履修してくれることを期待します。ロシア語の知識は必要としません。また、内容的には秋期の日露比較文化2と合わせて全体像が描けるように考慮されていますので、両方ともに履修することを強く推奨します。科目名日露比較文化2担当者名源貴志他/粕谷典子/高柳聡子/南平かおり/籾内裕子露文コース2単位秋学期水曜日6時限2年以上―合併科目―授業概要ロシアは古くから、最も日本に近いヨーロッパ国家として日本と密接な文化的関係を保ってきた。本講義はロシア革命とソ連崩壊という二つの歴史的大転換を経た現在から、新たな視点で日本とロシアの文化的交流をとらえなおそうとするものである。授業は複数教員により様々な日露交流の局面に光をあて、近くて遠い国ロシアをあたりまえの隣国として認識できるようにし、そしてまた二つの国の文化的交流がじつはいかに深く広いものであるかを認識し、そこに心血を注いだ先人たちの努力について学ぶことを目的とする。具体的に扱うテーマは、二葉亭四迷による翻訳あひびきの持つ意義の解明、明治・大正の女性と来日ロシア人との文化交流、チェーホフと日本、イデオロギーと女性の表象、などとなる。授業の到達目標日本とロシアの文化的相互交流の歴史について、その概観と注目すべきトピックの詳細を知る。それらの理解と知識を手がかりにして、異文化交流について広範な知見を得るとともに、柔軟な発想を養う。成績評価方法レポート:100%各講師が提示する題目から任意のものを選び、レポートを提出してもらいます。これと出席状況を勘案して総合的に評価します(出席回数3分の2以上が、レポート評価の前提条件となります)。備考・関連URLロシア文化がとくに近代の日本文化にいかに大きな影響を与えているか、すでに関心のある人も、予備知識のまったくない人も、ともに積極的に履修してくれることを期待します。ロシア語の知識は必要としません。また、内容的には春期の日露比較文化1と合わせて全体像が描けるように考慮されていますので、両方ともに履修することを強く推奨します。科目名ロシア思想史ロシア、そのアイデンティティを中心に担当者名小俣智史露文コース2単位秋学期無フルOD2年以上―合併科目フルオンデマンド授業概要プーシキンやドストエフスキー、トルストイ、チェーホフといったロシアの作家たちの作品を読んだことがあるけれども、ロシアの思想については具体的なイメージが浮かばないという人は少なくないでしょう。しかし、実はロシアにおいて思想と文学は密接に結びつきながら発展してきました。そのため、ロシア文学を理解する上でロシア思想についての知識は重要だといえます。この講義では、ロシアがギリシャから正教を国教として受け入れた10世紀末から現代まで、その思想の歴史を概観します。時代としては19世紀、テーマとしてはロシアのアイデンティティ、宗教、社会、ロシアとヨーロッパの関係を中心に取り上げ、その周辺にも目を向けていきます。ロシアについて予備知識がない受講者や、ロシア語の知識が全くない受講者もいるという前提で授業を進めていきます。本授業は全回オンデマンド授業として実施します。授業の到達目標ロシア思想史を全体的にとらえることによって、文学をはじめとするロシアの芸術作品について表面的な意味だけでなく、その根源にある精神性を理解する。成績評価方法試験50%学期末の試験レポート0%平常点50%出席、授業への参加度その他0%備考・関連URL毎回、講義についての感想や意見、質問を書いて提出してもらいます。いくつかの意見や質問についてはその次の回で紹介・回答します。講義―211―

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