文学部シラバス2021
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この授業では、ミシェル・フーコー、ジャック・ラカンやジャック・デリダなどの20世紀において影響力のあった思想家たちについて紹介しながら、文芸批評の様々な流派に触れてもらう。さらに、文学者たちが用いたそれらの分析方法をつかって、どのようにテクストが読解できるのかを学んでもらう。Thecourseisexpectedtotakeplaceintheclassroom.授業の到達目標Studentswillbeintroducedtocriticalthinkingandwilllearnhowtoreadandunderstandtheoreticaltexts.Additionally,wewillapplysomeofthecriticalmethodswelearntoselectreadingsoffiction.この授業の目標は、批判的な考え方を身につけ、理論的なテクストの読み方と理解の仕方を学んでもらうことにある。さらに、それらの理論をつかったテクストの解釈方法を学んでもらう。成績評価方法試験0%noレポート50%report平常点50%出席(25%)、授業への参加度(25%)その他0%no科目名ドイツ文学概論2文化史から読むドイツ文学担当者名西尾宇広独文コース2単位春学期無フルOD2年以上オープン科目合併科目フルオンデマンド授業概要この授業では、18・19世紀にドイツ語で書かれた文学を取り上げ、特定の歴史的文脈を補助線としながら、その作品解釈を試みます。もちろんその際にはどのようなテクストを選ぶかという点は重要なのですが、ここではむしろそれ以上にどのようなコンテクストを設定するかのほうを重視してみたいと思います。一口に歴史的文脈と言っても、その可能性は無数にあります。いわゆる政治史や経済史の観点から作品を読み解くこともできますが、この授業でとくに意識したいのは文化史という視点です。たとえば法律の歴史や電気の歴史と聞けば、すぐに法制史や科学史の問題だと思われるかもしれません。しかし、法律も電気も決して法学や物理学といった専門領域のなかだけで完結する現象ではありません。ある法律が存在している社会、電気という生活手段が活用できる社会には、そうでない社会とはまったく異なる特有の文化が成立している可能性があるからです。このような関心にもとづいて領域横断的な枠組みで展開される研究のことを、現在のドイツ語圏では一般に文化学(Kulturwissenschaft)という名で総称しています。この授業の目的は、過去の文学作品のなかに残されているそのようなさまざまな文化の痕跡を探し出し、歴史と文学のあいだをつなぐ複数の回路を開通させることにあります。文化史という視点に立って、数回ごとに文脈(テーマ)を変えながら、現代の文学研究において大きな潮流をなしている文化学の一端に触れていきましょう。*なお、この授業は全回オンデマンド授業として実施します。授業の到達目標近代ドイツ文学についての知見を深め、さまざまな歴史的な文脈のなかで文学を読み解く意義を確認するとともに、文学の側から特定の歴史的状況について考察する意義を体感することがここでの目標です。また、ふだんはいわゆる政治史として語られがちな歴史を、文学と文化という切り口からとらえ直すことで、政治的・社会的な出来事と同時代の文化的な現象とが密接に連動していることを理解してもらいたいと思います。成績評価方法試験0%なし。レポート60%学期末にレポートを提出してもらいます。詳細については授業時に指示します。平常点40%リアクションペーパーの作成を求めます。その他0%なし。備考・関連URLドイツ文学についての前提知識は必ずしも必要ではありません。むしろ、過去に書かれたテクストを手がかりに、その時代の社会や文化について(あるいは、私たちが生きる現代の社会や文化について)批判的に考察する意欲を持った方たちの受講を歓迎します。科目名ドイツ言語文化論読み応えのあるドイツ語を読む担当者名藤井明彦独文コース2単位秋学期火曜日3時限2年以上オープン科目合併科目―授業概要読んだときに充実した満足感が得られるドイツ語のテクストを選んで,読む授業。ドイツ語を綴っていく時の絶妙な呼吸を味わうことができるトーマス・マンのトニオ・クレーゲル,軽妙洒脱な筆致が楽しいのヨーゼフ・ロートの聖なる酔っ払いの伝説,雄大な情景から繊細な心情まで圧倒的な表現の振幅で展開するゲーテのファウスト,文学関係以外では,敗戦から40年の1985年にヴァイツゼッカー大統領(当時)が連邦議会で行なった余りにも有名な演説,それとは対照的だが大衆の心を掴む点ではヒトラーも演説の名手だった。このようなドイツ語テクストを,訳読するというより玩読していく。講義科目ですが,参加者にはテクストの音読と既存の日本語訳の検討を分担して担当してもらいます。授業の到達目標テクストを理解するだけではなく味わうレベルにまでドイツ語の読解力を高めることが目標です。成績評価方法試験0%行いませんレポート0%必要ありません平常点100%授業参加度を顧慮しますその他0%特になし講義―205―

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